#タイ004 マンゴースティッキーライスを食べてみたら🥭
目を輝かせながら(自称)嬉々として、尋ねたお相手の方から「いいえ、嫌いです。」と言われた経験が過去に2度ほどある。
世の中にそんな人がいるのか?みんなマンゴーは例外抜きに好きなんじゃないの?とハテナマークがたくさんついたことはさておき、人の好みなど本当に人それぞれだから仕方がない。
しかし、今日ばかりは独断と偏見でタイのマンゴースイーツ、“カオニャオ・マムアン(英名:マンゴースティッキーライス)”愛について語らせてもらうことにする。
マンゴーがお嫌いな方は、どうぞ右へ倣えして他のおすすめ記事を読んでくださいませ🙇♀️
“カオニャオ・マムアン(英名:マンゴースティッキーライス)”って?
カオニャオ・マムアン(Kaoniao Mamuang)は、主にマンゴーともち米から作られるタイの伝統的なデザート。
カオニャオはタイ語で「もち米」、マムアンは「マンゴー」を意味するそう。
レシピはとってもシンプル。ほんのり甘く炊き上げたもち米をまだほんのり温かい状態でお皿に盛り、その上にカットした新鮮なマンゴーを載せて、仕上げにココナッツミルクをかけて食べるというもの。
え…マンゴーと餅米って本当に合うの?
ここまで読んでそう思った方も多いのでは。
現に筆者も食べる前こそそんな風に思ったものの、日本でもおはぎという食べ物があることを思い出すと、案外すんなり受け入れられる。
それでは、タイのバンコク/チェンマイで筆者がナンバーワンに選ぶ2店舗をご紹介したいと思う。
1.Thai Mango(Kao niew Ma Muang Chef Ple Skhumvit18)
BTSのアソーク駅もしくはスクンビット駅から徒歩5分ほどの大通り沿いにあるお店でかなり見つけやすいと思う。
この辺りに住んでいるローカルや通りがかりに買って行く人、Grabフードのお兄さんが出前待ちをしていたりと人気店。
筆者はこの辺りのホテルに滞在していたこともあり、幸運にも徒歩1分の好立地で偶然見つけたお店だった。
店先にはマンゴー以外にも、スムージーのメニューがあったり、新鮮なカットフルーツやドライフルーツが数種類常備してある。
お目当てのマンゴースティッキーライスは、オーダーすると奥で手早く作ってくれる。待ち時間にして数分。
基本的にテイクアウトしかやっていないようだったが、店先にある簡易テーブルで食べることも可能。
味わいとして特徴的だったのは、ここの餅米にはかなりしっかりと塩気があり、完熟の甘いマンゴーに負けないくらいの主張があるところ。二つを合わせて食べることを前提に作られているから、もちろんバランスは抜群◎
お店ごとに、餅米の硬さや塩加減など微妙に違っていて、面白い。
餅米の上に載っている黄色い粒々は、“クリスピーイエロービーンズ”と言われる緑豆を揚げたもの。
見た目や食感のアクセントになることから、仕上げにかけるのが本場流。
店先に行儀よく陳列されたマンゴーを見ていても、かなり質の良いマンゴーを使われていることが窺えたが、食べてみてその確信は本物になった。
家族経営なのだろうか?どのスタッフに当たっても物腰が低く、いつもニコニコと笑顔で挨拶しながら、丁寧にお礼を述べてくれた。こちらまでつい顔が綻んでしまう根っからタイ人の良さを全て詰め込んだような人たちだった。
こちらのお店は、なんと24時間営業…!
タイでは毎朝フレッシュなスムージーで一日をスタートさせていたが、早朝にも関わらずオープンしていたことに随分と救われたし、夕飯を食べた後、深夜に小腹が空いた時などにも重宝させてもらった。
どこへ行くにも便利なアソークエリアということで今後も頻繁に利用したいし、このお店目当てにまた同じ宿に泊まってもいいとさえ思うほどお気に入りのお店になった。
店舗詳細情報
名称 Thai Mango(Kao niew Ma Muang Chef Ple Skhumvit18)
営業時間 24時間営業
定休日 なし
住所 390, 20 ปาก Sukhumvit Soi 18, Khlong Toei, Bangkok 10110
電話 +66890423201
その他 現金のみ
2.チェンマイ チャンプアック市場(mongo&durian)
お次は、チェンマイのお店。
こちらは、チェンマイの旧市街・北側エリアにあるチャンプアック市場の中の屋台だ。
夕方になると、この辺り一体は続々と屋台が軒を連ねてくる。
お店の目印は、セブンイレブン。そこから数十メートル手前のところにこのマンゴー屋台が出ている。
私が訪れたときは、いずれも若い女の子が2人と男の子がお店を切り盛りしていた。
屋台のマンゴースティッキーライスって大丈夫なの?そう思われる方もいるのではないかと思うが、慣れた手つきで餅米を盛りつける時もマンゴーをカットする時も全て手袋を着用して作ってくれた。
目の前でカットされるマンゴーは完熟でぷるぷるしていて、これが大地のエネルギーと言わんばかりの見た目をしていた。
屋台価格にして50THB(200円)激安ではないか。
日本ではマンゴー1個だけでもとても買えない値段だ…。
肝心の味も見た目もピカイチ。
まだほの温かい餅米が甘くてジューシーなマンゴーと合わさって、ほっこりする気持ちと爽やかな風味が口いっぱいに広がる感情が同居して仲良くやってるってシンプルにすごい、と感動した。きっとこの心地よさは現地でしか味わえない。
夕方になり陽が落ち着いたと言えど、まだダラダラと汗をかきながら屋台で食べるご飯(おやつ)の美味しかったこと。
実は夕方にこの屋台で食べたマンゴーがかなり美味しかったこともあり、夜に再び買いに行くことにしたのだ。
今の時代、便利なアプリがあるおかげで言葉の分からない異国で一言も交わさずに買い物を終えることなど容易いこと。
でも、そんなやり取りってなんだか味気なく感じない…?私はそう思う。
せっかく遠い異国まできて旅しているなら、現地の人と心を通わせたいと素直に思う。
逆に日本でたどたどしくても日本語を話そうとしてくれる外国人がいたら、嬉しくならない?
そんな気持ちで、慣れないタイ語を交えながら「夕方に食べたマンゴースティッキーライスが格別に美味しかったから、また買いにきた」と伝えると、ただでさえニコニコしていた女の子の表情がさらに明るくなって、
あなたは、25バーツでいいよ、って。
一瞬、何が起こったのか瞬時に理解できなかった。
え、ただただお礼が言いたかっただけなのに。
実は、このやりとり帰国前にも同じことが起こる。
翌日、深夜便で関西へ帰る私は、帰国前にもいつにも増して喰い意地を働かせていた。1時間後にマッサージ店での予約を控えていて食事は控えるように忠告されているというのに、帰国前にもう一度、あのマンゴーにひと目会いたい、と足早に屋台へ向かっていた。
着くや否、いつもの女の子たちがお店を切り盛りしている姿に安堵しながら、カットマンゴーをオーダーした。
すると、あなたは25バーツでいいからね、とまた言われた。
大丈夫?原価割れしてない?と、嬉しい気持ち以上に正当な金額を受け取ってほしい、とお願いするも、彼女の方も譲らない。
その場で涙が出そうになった。
タイ人の素朴なやさしさに触れるたび、私は彼女たちに何が出来るのだろうか、と考えてしまう。
今の自分にできる最大限の感謝を込めて、このストーリーを記事に書いてシェアすることにした。
そうすることで、私自身もこの出来事を忘れずに済むし、いいなと思ってくれた方が興味を抱いてくれて知ってくれるだけでも気持ちが救われる。
正直マンゴースティッキーライスはそこらじゅうで売ってるが、同じ商品が棚に並んだ時、誰から買いたいかを考えた時にその数はグッと減る。
だからこそ、私は最安値でなくても自分が気に入った同じお店に通い続ける。
これは世界中どこにいても、変わらないこと。
店舗詳細情報
名称 チェンマイ チャンプアック市場(mongo&durian)
営業時間 17:00~22:00
定休日 なし
住所 QXWP+89W, Tambon Si Phum, Mueang Chiang Mai District, Chiang Mai 50200