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何事も、引き際が大事。

私事ですが、

昨日、8月8日は私の個人事業・ヒカリノアトリエの創業記念日でした。


このタイミングで京都市内のホテルで一人ステイをすることにしたのですが、その滞在先のホテルというのが、新卒からお世話になった会社の近くだったこともあり、

6年ぶりにお世話になった出版社へお邪魔してきました。

・・・

当時、私が秘書としてお仕えしていた

会長は、「相談役」に、社長は、「現・会長」へと役職が変わっていました。

(それでも、当時の癖で以前の役職を愛称として呼んでしまう自分がいるものですね)

会社の玄関の受付で挨拶すると、

立ち話もなんだから、と

普段は特別な客人しか入ることの叶わない社長室に通してもらって、


現・会長と再会して、

当時と変わらぬ精悍な顔つきと目尻にやさしさが増した温かい笑顔が交じる表情に


一気になつかしさが込み上げてきて

「よく立ち寄ってくれたね」と言われた瞬間、

これまで守っていた何かが崩れるように

不覚にも、感極まって泣いてしまいました…。



まさか自分が泣いてしまうなんて…...

全く予想していない展開に自身が最も狼狽して必死で汗だとごまかそうとしたのですが、

しばらくは目頭を抑えて話すほかありませんでした。



6年間の間、一度も古巣を訪れることなく不義理をはたらいていた

私のことを最後まで気にかけて話をしていただけたことに

嬉しさを超える感情が湧き上がってきて6年の歳月など一瞬で埋まりました。

・・・

当時の社長(現・会長)から、

「最終日にあなたに会ったとき、

またいつでも戻ってきなさい、と
言ったことは今でもすごくよく覚えていて、

今でもその気持ちは変わらないよ。


退職したときは、

本当に残念でしばらく寂しい気持ちだったけど、

こうしてまた顔を見せてくれて、

いい表情をして、頑張っている姿を見ると誇らしい。


これに懲りず、

用事があってもなくても

またいつでも遊びにきてほしい」

という大変ありがたいお言葉を頂戴して、

ずっと不義理をはたらいていた

胸のつっかえのようなものが取れたような気持ちになりました。


立つ鳥跡を濁さず、という言葉ありますが、


引き際は、とても大事だということを

今回会社を訪れてみて、あらためて思いました。



組織や会社、コミュニティーを離れる選択をする以上、

何かしらの不満やネガティブなことがあって辞めるということが多いというもの。


不満が1%もない状態で退職をする例はあまりないのかなと思います。


私自身も新卒で入った会社は、

京都で一番ホワイトな会社だと思えるほどいい会社だと思っていましたが、

ここはちょっとな…と思うことはもちろんありました。


だけれども、それを全面に押し出して辞めるのではなく、

あくまでも自分の未来をじぶんでデザインするために退職という選択肢をとっただけである、

という辞め方をしたので、今でも公私ともに仲良くさせていただいている

メンバーが少なからずいるのかなと思いました。


自分が元いた場所を去るとき、

それが会社でも組織でも、コミュニティでも、

中には、ネガティブな気持ちを全面に押し出して荒れ狂って離れる人がいますが、

結果的に後々の自分の人生に生きづらさを作ってしまったり、

自分の可能性を狭める要因になりかねないと私は思います。


人間だから、不満があるのは仕方がないこと。


100%満足のいく場所などユートピアで、

そういう世界を望むなら、自分でつくるしかない

というのは大前提ですが、


どこかに所属する以上、

退く際の不満の表明の仕方はやはり考えた方がいいと思いました。


もうここには戻ってくるつもりはないから

関係ないと思っていることでも、

今の時代どこでも案外つながっているもので、

この場だけだと思っている言動がどこで悪影響を与えるかなんて分からないのです。



最後だから、綺麗に手切れよく離れるのか

はたまた、

最後だから、とことんその場を荒らしていくのか


人としての美学が表れる所なのかなと思います。


私自身は当時も、今も前者でありたいと思いました。


離れるといっても、

ビジネスパーソンとしては、

気持ちよく繋がりを持ったまま辞めるということが

とても大事なのかなと。



今回の訪問で、過去親しかった人たちとタイミングよく会えたのは、

それ自体ももちろん素晴らしい体験でしたし、

いい会社で働けていたなというありがたい想いだけではなく、

自分の土台をつくってくれた場所としての感謝、

原点を思い出すきっかけにもなりましたし、


これからの自分のキャリアにも

この会社で得た経験は十分に活かせるのだなと再認識した日でした。

かほ|旅とエッセイ。
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