【重要!】チーム戦略で勝ちにいく(前編)
こんにちは。ラクロス監督の陽一です。
◎テーマ
「戦略」とは捨てること
◉今回の内容は
今回は僕がチームを指導するときに最も大切にしている「戦略」についてお話したいと思います。
ちなみにこの題材にした背景としては、この1ヶ月くらいにで男女問わず3チームほどから組織づくりについて相談されたことがきっかけなのですが、
(連絡をくれたチームの皆さんどうもありがとう!)
この3チームはほぼ同タイミングで同様の相談が来たんですね。
そうなると、もしかしたら全国の多くのチームが同じ悩みを抱えているかもしれないと思い、何かの力になれればと僕の見解をまとめてみた次第です。
◉相談内容
3チームから受けた相談は、
「今のやり方で本当に勝てるのか?」
「この練習は合っているのか?」
といった焦り&迷い系のお悩みでした。
リーグ戦半ばでチームがうまくまとまってない不安を抱えているようです。
そんなお悩みに対して僕がどのように回答したか、次の章から解説していきます。
◉結論
さて。
結論から先に言ってしまうと、上記の3チームには
「戦略をちゃんと決めようね」
ということを伝えました。
結局、戦略が決めきれてないからやることなすことすべてが中途半端になり、納得感のない練習を繰り返し、今やってることがよくわからなくなっているのだと。
戦略とは「チームの目指すべきゴール」です。
何をするにもそうですが、ゴールを決めずに走り始めてしまえば、何のために、どこに向かって走っているのかわからなくなるのは当然です。
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さて、どうでしょうか?
これだけ聞くと正論すぎてなんか物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
なので、ここからはより具体的に説明します。そして、これを見ている方々が最後は「なるほど!」と唸るような内容をお届けします笑
今回はその前編です。
◉戦略とは
まずは「そもそも戦略の意味がわかりますか?」という話をさせてください。
実はこの戦略というのは皆さんが思っている以上にとてもとても深いんです。
ちなみに、僕は本当の意味で戦略をしっかり決めているチームをほとんど見たことがありません。
皆さんは
「あなたのチームの戦略は何ですか?」
と聞かれて何と答えるでしょうか?
おそらく今のご時世的には
「ディフェンスはコンパクトに、オフェンスはペアーズでうんぬん…」
なんて答えるチームが多いと思います。
それが日本ラクロスのトレンドなので。笑
余談ですが、もし本当に上記のような方針でチームづくりをしてたら結構危ういと思ったほうがいいです。
(今回は省きますが、これは戦術の話であり、そもそも戦略と戦術は全然違います)
こんなものは自分たちのチームの分析すらできていない、簡単に手に入る情報をマネしただけの残念なチームづくりです。
でも、日本全国にはそんなチームが多いと僕は思ってます。なぜならトレンドは追っかけたくなるものだし、なんなら僕も昔はトレンドを追っかけまくってましたから笑
そして毎回失敗しました。
だからこそ、この場で強く伝えたい!
トレンドを追っかけるのではなく、チームのスタイルに目を向けよ!
と。
そしてその
「スタイルを決めること」
が「戦略」なんです。
◉戦いを略する
「戦略」とは「戦いを略す」と書きます。
略すとは「はぶく」「省略する」ということです。
つまり、
「余計な戦いはしない」
ということです。
漢字の成り立ちには諸説ありますが、僕はこの意味合いが最もしっくりくると思っています。
というわけで、戦略とは、
「いくつかある戦い方の中から選びとる」
「選んだもの以外は捨ててやらない」
という意味で捉えるべきです。
特に大事なのは「捨てる」ということです。
コレ!と決めたらそれ以外の戦い方は練習すらしないくらいでいいんです。
先日の東北地区の新人戦、岩手大は7人という少人数で普通に優勝しました。この勝因は、早い段階で戦略を決め、チームに合わない戦い方は完全に捨て、余計な練習はせず、コレと決めた戦い方だけを磨きに磨いて尖らせたからです。
岩手大はコロナ規制が厳しく、1年生練習は6月からスタートしました。それでも勝てました。
(すみません、勝ったことで調子に乗ってますが今だけ許してください。。)
戦略を決めるだけでこんなにも違うんです。
たとえ、どう成長するかわからない初心者の1年生であっても戦略は絶対決めなければいけません。
まとめると、
「戦略をつくる」というのは、0→1(ゼロイチ)を作ることではなく、
「100→1にすること」
こととなります。
長くなりましたが、ここまでが戦略の大前提です。
次回は、「具体的な戦略のパターン」についてお話します。
それではまた。