弁護士 森下 裕

京都弁護士会所属の弁護士森下裕です。クリエイターに役に立つ実践的な法律知識を皆様にお届けいたします。

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【弁護士が解説!】商標権のビジネスへの活用

商標権は他の知的財産と異なり、更新を続ければ半永久的に権利として保持できます。そのため、財産としてビジネスへの活用が重要なものになってきます。 商標権について①商標登録段階②商品役務の提供段階③商標が認知され商標自体に価値がある段階、の3つに分けて活用方法を考えてみましょう。 1 商標登録の段階(商品役務のブラッシュアップ) 商標を登録する過程では、登録したい商標が商品のコンセプトを表すためのマークとしてふさわしいものであるのか、その商品の特徴や他者との違いを表すことがで

    • 【弁護士が解説!】商標権を侵害する場合ってどんな時?

       前回までのnoteで、商標権の権利の内容とその範囲をご説明しました。 今回は、商標権を侵害する場合はどんな場合かについてご説明いたします。 1 商標権の「使用」  商標権というのは、登録商標を他人に「使用」されない権利になります。  そのため、誰かの持っている登録商標を他人が「使用」した場合に、商標権侵害になります。  ここでいう「使用」とは、代表的なものを挙げると ・商品又は商品の包装に標章を付する行為(1号) ・商品又は商品の包装に標章を付したものを譲渡する行為(

      • 【弁護士が解説!】商標権持っててどんなことが言えるの?どこまでの範囲に言えるの?

         前回のnoteで、商標権とは、特定の区分で登録された仕事上のマークに認められる権利ということをおおまかに説明しました。  今回は、商標とはどんなことが言える権利なのか、どの範囲に認められるのかを少し詳しく説明しようと思います。 1 商標権はどんなことがいえる権利なのか  登録商標を使用する権利については、商標権者が専有します(商標法25条)。 ここに言う「専有」とは、自分だけが使用できる権利と他人に使用させない権利とがあります。  そして、この権利を具体的に定めた商標権

        • 【弁護士が解説】知っているようで知らない商標って?

           皆さん一度は「商標」という言葉を聞いたことがあると思います。「商標」とは、商品についていて、勝手に使われた場合にパクるな!と言えるものとイメージしている方が多いと思います。  しかし、商標というのは、皆さんが思っているイメージと少し違うところがあります。  このnoteでは、商標とはなにか?というところから、数回に渡って商標について書いていこうと思います。 1 商標とは?  かなり噛み砕いて説明すれば、商標とは仕事上の商品またはサービスについて使用する言葉やマークのこと

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          【弁護士が解説!】インターネット上に画像をアップしてもいい場合って?

           フリーランスの方はTwitter、Facebook様々なプラットフォームを活用して仕事をされている方が多いと思います。こういったプラットフォームは便利な反面、画像や映像を投稿することで、著作権侵害の可能性が出てきます。  例えば、宣伝のために写真と撮ったが寂しいと思ったので、ネットで拾ってきた画像を印刷して額縁に飾っておしゃれな感じに演出したら、いきなり、その画像を使うのは著作権侵害なので、〇〇万円払ってください!と連絡が来ることもあります。   そこで本日は、フリーランス

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