鬼滅の刃と政治家ポスター
まぁ、話題に事欠きませんね。鬼滅の刃。
ということで、ちょっと触れてみます(コスプレの件は週末にアップします。)
1.市松模様
この話は、前にも書きましたので、割愛。
要するに、著作権的にも意匠的にも保護は難しいかなというところ
2.セリフ
心を燃やせ、ってワードですね。
セリフとかキャッチコピーというものだと、著作権があり得るかもというところですが、これも微妙なところ。
というのも、言葉って短くなればなるほど、それしか選ぶ選択肢がないということにもなります。著作権法的には、選択の幅が狭い=創作性が低いという考えがあり、そういったものに著作物性を認めないと考えたり、認めるとしても丸パクリ(デッドコピーとも言います)じゃないと著作権侵害と言わなかったりと考えたりします。
今回の心を燃やせっていう言葉は、著作権を認めるほどのものとは言えないかなというのが個人的な雑感です。これを著作権認めると、この言葉を誰も使えない。それもおかしな話です。※おそらくどっかで使われたことありそうでもありますしね。
3.鬼滅の刃のロゴマーク
これいかんのじゃないか?って思う方もいるかもしれません。
実際、鬼滅の刃のロゴマークは商標登録されています。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2018-164557/CE6C216812D0A881B8AAF69DEA6D91B10E283C30E4760364713F3366E29831EF/40/ja
しかも、指定商品に「ポスター」が含まれている。
まぁ、商標権侵害を判断するときは、それぞれの商標を、外観、観念、称呼という観点から観察して、それぞれの商標が類似かとみていきます。
そうなると見た目が似てはいるけど、使われている文字が明らかに違ったりなので、類似ではないという判断はあると思います。
とはいえ、まぁ、危ないよねっていうはあります。その辺もどうやら件の議員さんはわかっていたようです。ご本人のブログには、諸々確認したうえで、出してみたという話がありました。
そのあたり調べてみたというのは非常にいいポイントだと思います。
ただ、正直な話。
第一印象はポスターがダサいなと感じてしまいました。
炭治郎の市松模様って、黒と緑なんで暗い色の組み合わせなんですよね。
それが背景のように出るとすごくポスター自体が重たく感じてしまう。
トップに初めて、絵柄を挙げてみたんですが、結構威圧感というか重たさがある。。。
今回の件は鬼滅の刃云々、権利関係よりも、ポスターのデザインとして失敗してしまったのかなという感じがしました。
見せ方ってホント大事。