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条文サーフィン~罪と罰(刑法第二編)の波を乗りこなせ!!~(第2回)騒乱の罪
読み易さは正義!!
「読み」のハードルを下げて、
最速で法律の条文を読んで理解する、帰ってきた「条文サーフィン」です。
「条文サーフィン」は、平面的な条文を立体的に読み込む一つの試みです。
条文サーフィン【刑法】編、始めました!!
さて今回の罪と罰は、「騒乱の罪」です。
・刑法>「第二編 罪」>「第八章 騒乱の罪」(第106条・第107条)
では早速、条文構造を意識して編集した魔法の条文の一行一行を「波」に見立てて、かるーく乗りこなす「条文サーフィン」を始めましょう!!
<条文を読むヒント♪>
条文中の「……場合」と「……とき」の二つの語句を意図的に太字にしてあります。是非この太字部分を意識して読んでみてください。これだけで条文の構造がグッと見えやすくなるはずです。お試しあれ!!
〇刑法(明治四十年法律第四十五号)
第二編 罪
第八章 騒乱の罪(第百六条・第百七条)
第百六条(騒乱)
第百七条(多衆不解散)
第八章 騒乱の罪
(騒乱)
第百六条 多衆で集合して暴行又は脅迫をした者は、騒乱の罪とし、次の区別に従って処断する。
一 首謀者は、一年以上十年以下の懲役又は禁錮に処する。
二 他人を指揮し、又は他人に率先して勢いを助けた者は、六月以上七年以下の懲役又は禁錮に処する。
三 付和随行した者は、十万円以下の罰金に処する。
(騒乱)
第百六条
多衆で集合して
↓
暴行又は脅迫をした者は、
↓
騒乱の罪とし、
↓
次の区別に従って
↓
処断する。
一 首謀者は、
↓
一年以上十年以下の懲役又は禁錮に処する。
二 他人を指揮し、
↓
又は
↓
他人に率先して勢いを助けた者は、
↓
六月以上七年以下の懲役又は禁錮に処する。
三 付和随行した者は、
↓
十万円以下の罰金に処する。
(多衆不解散)
第百七条 暴行又は脅迫をするため多衆が集合した場合において、権限のある公務員から解散の命令を三回以上受けたにもかかわらず、なお解散しなかったときは、首謀者は三年以下の懲役又は禁錮に処し、その他の者は十万円以下の罰金に処する。
(多衆不解散)
第百七条
暴行又は脅迫をするため
↓
多衆が集合した場合において、
↓
権限のある公務員から
↓
解散の命令を三回以上受けたにもかかわらず、
↓
なお解散しなかったときは、
↓
首謀者は
↓
三年以下の懲役又は禁錮に処し、
↓
その他の者は
↓
十万円以下の罰金に処する。
(※刑法=令和2年4月1日現在・施行)
以上が「第八章 騒乱の罪」(第106条・第107条)の条文です。
ここまで読んだ貴方は、読む前の貴方とはちょっと違うはず。その違いが「条文サーフィン」を続ける意味です。
<【民法】編もあります!~前シリーズのお知らせ~>
条文サーフィン~改正民法の波を乗りこなせ!!~(完結)民法【公式】リンク集
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決して無駄にならない「条文素読(条文サーフィン)」が学習の突破口になりますよ。
ここだけの話。
テキストを読んでから条文を読むより、「条文」を読んでから「テキスト」を読む方が理解がグーンと進みます。理解のカギは「先に疑問を持つこと」です。
☆<おまけのこっそり穴埋め問題>
[刑法]
〔問 題〕次の条文中の( )内に入る語は何でしょうか。( )内には同じ語(漢数字)が入ります。
(多衆不解散)
第百七条 暴行又は脅迫をするため多衆が集合した場合において、権限のある公務員から解散の命令を( )回以上受けたにもかかわらず、なお解散しなかったときは、首謀者は( )年以下の懲役又は禁錮に処し、その他の者は十万円以下の罰金に処する。
〔解 答〕
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
( 三 )、( 三 )でした。
「解散の命令を三回以上」、「首謀者は三年以下の懲役又は禁錮」。どちらも「三」=3。
(多衆不解散)
第百七条 暴行又は脅迫をするため多衆が集合した場合において、権限のある公務員から解散の命令を( 三 )回以上受けたにもかかわらず、なお解散しなかったときは、首謀者は( 三 )年以下の懲役又は禁錮に処し、その他の者は十万円以下の罰金に処する。
ではまた。