ミニマリスト生活記4 ミニマリストになるきっかけとなった本

自分がミニマリズムを意識し始めるきっかけをくれた本
それが「僕たちに,もうモノは必要ない。」(佐々木典士)
この本が,私のミニマリズムの原点です。

ミニマリズムの本はたくさん出版されています。
だけど,私にはこの本が一番しっくりきた。
腹にストンと落ちるものがあった。

この本には,他のミニマリスト本には書かれていないことが言語化されてる。
マキシマリストからミニマリストに至る過程が言語化されている。
他の本は「以前は私はマキシマリストでしたー」というレベルでは書かれているけど,その時の心情や背景描写が書かれていない。
この本はその辺りが言語化されている。
思わず「そうそう」と心の中で言ってしまうシーンがたくさんあるのでしっくりきたのだと思う。

いくつか引用して例を挙げます(少し長くなります)。

「もったいない。高かった。まだ使える。いつか使うかも。うまく使えていない自分を認めたくない。そんな合言葉に,捨てられず,モノは溜まる一方だった。」

「増えていったモノに圧倒され,エネルギーを使い果たしていた。せっかく集めたモノをうまく活用できず,自分を責めてばかりいた。いくら集めても,足りないモノばかりに目がいっていたので,自分でも気付かぬうちに他人を妬んでいた。それでも手放せず,言い訳で身動きができず,自己嫌悪。悪循環へ陥っていた。」

「モノは持っているだけで,どうしても意識してしまうので,それだけ自分のメモリを使う。そして,維持・管理のために時間もエネルギーもかかる・・・持つということには,お金だけでなくさまざまなコストがかかる」

「モノを減らすと集中力まで高まる・・・モノはただ黙って置かれているわけではない。置かれたものはメッセージを発している・・・モノが少なければモノから発せられるメッセージは当然減る。モノから発せられるメッセージにいちいち脳内で返信して行く手間もなくなる・・・こうして大事なものに集中できるのだ。」

中でも,モノからはメッセージが発せられていて,それが集中力を欠く原因となっている(ストレスの原因となっている)という分析には膝を打った。

この本に感銘を受け,ミニマリズムを意識するようになった。
ミニマリズムを意識するようになって,以下のような生活の変化が起こった

・私服の制服化によって,買い物に出かける時間は減った
・掃除の時間が圧倒的に減った
・モノがなくても自分が多くを持っていることに気づいた
・モノがないことが負け惜しみではなく,自分にしっくりくる幸せのカタチ(像)が具体的になった

「僕たちに,もうモノは必要ない。」
本当にオススメの本なので是非読んでください。
(この本自体は2015年に出版されたものですが,2019年に増補版が出版されています。数年を経て著者にどのような変化が生じたかも記載されているので面白いです)

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