平成24年度(2012年度) 名古屋大学法学部 第3年次編入学試験問題 英語 問題Ⅰ



はじめに

 本記事の内容は、平成24年度名古屋大学法学部の第3年次編入試験、英語の問題Ⅰの訳例である。
 出典は、Robert D. Putnam and Lewis M. Feldstein, "Better Together: Restoring the American Community", Simon & Schuster, New York, 2003, pp. 1-2 である。問題用紙は本記事には掲載していないので、適宜大学に問い合わせるなどして過去問は確保してほしい。出典を図書館等で手に入れて該当箇所を訳すのでもよいだろう。ちなみに出題箇所は、In Better Together, we invite [……]の段落から、次の段落(Interest in social capital and research on the subject [……])の最後([……]of being part of a community.)までである。
 著者の一人であるロバート・パットナムは「ソーシャル・キャピタル」概念の提唱者として有名であり、難関大である名古屋大学を志望する受験生の中には名前を聞いたことがある人もいたのではないかと思う。パットナムやソーシャル・キャピタルについて何らかの事前知識があれば読みやすかったと思う。とはいえ、そんな人ばかりではないだろうし、知らなくても的確に訳すことができれば合格はもちろん可能である。
 それでは、以下訳例を公開する。ご自身の訳と比較し、構文を正確に取れているか、当てる日本語訳は適切であったか、等を検討してもらいたい。

訳例

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