見出し画像

18きっぷ旅が好きだった

 皆さんは青春18きっぷをご存じだろうか。

 知らない方のために説明すると、約2500円で1日朝から晩までJRの電車に乗り放題になる切符だ。5日分セットで駅の券売機で買うことができる。追記 2024年の10月辺りで何やらシステムが悪い方に変わったらしい。

 誰でも買えるのだが名前のせいか割とみんな勘違いしている。僕はこの切符を使って旅をすることが好きだ好きだった。

 18きっぷ旅の一番いいところは旅行に行くハードルを下げてくれるところだと思う。ノープランでふらっと値段をあまりかけずに遠くに行くことができる。

 例えば、東京から西を目指すならば1日で山口まで行ける。大学の頃住んでいた八王子から山口まで実際に行った。始発から終電まで乗りっぱなしで疲れたけど。

その時の経路

 その長い移動時間の間、僕はぼーっとしたり、本を読んだり、音楽を聴いたり、車窓から外を眺めたりする。普段はスマホやテレビをつい見てしまって本を読む時間を奪われてしまうのだが、電車の中だと読書がすごくはかどるから良い。

 旅の前には電子書籍や文庫本を一冊面白そうなのを買って読む。車窓からの光がまぶしいけどkindle(電子書籍)なら大丈夫。大丈夫なのが嬉しいからわざとまぶしいところで読んだりする。

日差しがあっても読める電子書籍

 僕は18きっぷで移動した先で観光はあまりしない。予定を立てるのが大変だし、よくよく考えたら何か有名なもの見てもあんまりおもしろくない。むしろ電車に乗って読書に没頭してる時の方が楽しい。僕の場合は。

 観光はしないけれど、「あぁ、こんなとこまで来たんだなあ」と実感できたり「自分はここに行ったことがあるんだぜ~」という証が手に入るからそれでいい。そのことを少し自慢げに話すことができるだけで満足だ。

 移動したのち、ビジネスホテルか漫画喫茶に泊まる。どちらかというとホテルは高いから漫画喫茶に泊まる時が多い。ケチで貧乏人の僕には漫画喫茶で充分。また、泊まる場所に着いた後は大抵疲れていて、結局すぐ寝るだけだからホテルだと少しもったいない気がしてしまう。せっかく泊まるなら早くに寝て意識を飛ばしたくない。

 僕はホテルや漫画喫茶の個室に入った瞬間の安全の欲求が満たされる感覚が好きだ。旅で一番好きな瞬間と言っても過言ではない。これは僕だけなのだろうか。



 最後に、まあ、ぶっちゃけて言うと、僕のこの旅のスタイルは尊敬しているphaさんのスタイルを結構な割合でパクってるだけである。みんなもphaさんの著作を是非読んでほしい。旅の価値観が変わるよ↓

最後の最後に、18きっぷの変更内容を少し書いておくと、今までは5日分を期間内ならバラバラに使うことができたんだけど、今度からは5日連チャンで使わなきゃいけないらしい。そんな連日電車乗り続けられないよ〜泣。まあ、代わりに3日連続券も新しく出たらしいんだけど割高なんだよな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?