家族会議の進め方
こんにちは!相続コンサルタントの髙山です。
前回「家族会議の重要性」について書きましたが、実際に家族全員が集まって話し合うための日程調整はなかなか簡単なことではないでしょう。
でも、現代ではリモートで参加する事も出来ますし、後日話し合いの内容を伝えるなどして、家族会議に全員がかかわっている状況をつくることが非常に大切です。
ではどのように進めていくのか、どんなことを議題にしていくのか確認していきたいと思います。
目的の明確化目
まず、何のための家族会議か目的を明確にしましょう。
目的は各ご家庭で違ったものになりますので、合意や同意の形成をしてく上で目的を明確にしていくことは必須になります。
ただ、最初から具体的な議題について家族会議をすることはほとんどありません。
回を重ねるごとに議題が具体化していきます。
基本的な議題と流れ
1 現状把握と将来の予測
・現在の生活状況(健康面、認知症等)
・保有財産と評価額(不動産、預貯金、借入金等)
・毎月の収支状況と将来の収支状況の予測
2 家族全員の意向確認
・今後の生活について(親の思い、子の思い)
・財産の承継について(親の思い、子の思い)
3 何の対策もしない場合の問題について
・認知症による預金凍結、契約行為ができない
・納税資金不足
・遺産分割でもめる
1、2、3を確認した上で、とるべき対策を検討していくことになります。
効果やメリット
家族会議を行うことの効果やメリットとして
・現状の情報を共有することで家族内での誤解や憶測がなくなる
・家族の思いの共有により対立を防ぎ、納得した形が実現できる
・とるべき対策について検討過程を共有することで、全員が納得し円満に対
策の実行ができる
があります。
家族会議は納得するまで何度も行うことが大切です。
回数を重ねるごとに家族の雰囲気が良くなり、さらに絆が深まっていくのを感じたこともあります。
家族会議では、相続コンサルタントが司会進行をしてご家族が先の代まで幸せを繋ぐサポートをいたします。