2nd21話[フルーツバスケット アニメ伏線解説]
『あったんだ。確かに』
原作第84・85話。由希くんの過去回です。
母親に連れられ、初めて慊人に会いにいく由希くん。
慊人の姿を見た途端、涙が流れる由希くん。
「(会いたかった)」「(会いたくなかった)」
「(抱きしめたい)」「(逃げ出したい)」
「(愛しくて)」「(憎らしい)」
完全に矛盾している発言。それは絆か、呪いか。
幼い頃から癇癪持ちだった慊人も、今ほどではなかった。
泣いているところも何度か見かけたことがあって、紫呉が慊人をあやしていた。
そして、ある日突然捩れた慊人。
この日から、慊人による精神攻撃が始まります。
慊人はどうしてこんな急に、捩れてしまったのか・・・。
▷2nd25話
幼少期の十二支たち。はとりに甘える紅葉が可愛い。りっちゃんも楽羅と仲良しそうで、リンは紫呉にもたれかかってる。
他の十二支と口を聞いた事もなく、兄である綾女とも話したことがなかった由希くん。由希くんをちらっと見る綾女と紫呉の目が冷たい。
一方、十二支の会合に入れず一人外にいたのは猫憑きである夾くん。
初めて夾くんと出会った由希くんは、髪の毛を見て綺麗なオレンジ色、と思いますが、夾くんの口から出た言葉は「許さないからな」と。
出会ってすぐの子に拒絶された由希くんは、母親に助けを求めますが、その母親からも頬を叩かれます。もう色々重なってかわいそうで見ていられない・・・。
その後も慊人から否定の言葉を毎日聞かされる日々で、とうとう話した事のない兄・綾女にも助けを求めますが、また拒絶されてしまう。
あーやもこの事は後悔しています。
他の十二支とは違う学校に通っている由希くん。
逆に猫憑きの夾くんが、紅葉や春と同じ学校に通っているのが意外なような。
友達に憧れていた由希くん。他人と関わらないようにしていましたが、ある日友達になろう、と誘われ一緒に遊ぶことに。この笑顔が眩しくて保護したい。
しかし・・・不注意で女の子にぶつかってしまい、鼠に変身してしまった由希くんは、はとりの手によって友達の記憶を消されてしまうことになります。はとりもはとりでこれは辛い。
結局友達になった子は、もう友達ではなくなってしまって一人下校する由希くん。風に流され水色の帽子が飛んできます。思わず手に掴んだ由希くんですが、帽子の持ち主・夾くんは由希くんの姿を見て逃げ出してしまいます。
「(欲しかったモノがある)」
ここから繋がる台詞は、1st12話でも出てきたもの。
ここから原作第85話。
咳が酷くなる由希くんを、心配する?慊人。
自分がいなくなることで少しは役に立てるのだろうか、と自問する由希くんですが、慊人の「死ぬの?」という言葉を思い出して、咄嗟に外へ飛び出します。
途中、見かけたのは親バカ今日子さん。笑
今日子さんに怯える由希くん・・・でも、子どもを心配するお母さんもいるんだ、と感じます。
透くんを発見した由希くんは、家まで導きます。
最後に「がんばったね」と帽子を渡して去る由希くん・・・。
最初に透くんが帽子の男の子について語ったのは1st6話でのこと。ここでは、透くんは帽子の男の子が初恋だったかも、と言っています。
疲れたのか、鼠になってしまった由希くん。
現代に戻ります。
迷子になった女の子を助けたことで、人の役に立てたけど、また心が弱ってしまっていった由希くん。しかし、また高校生になって透くんと出会い、由希くんは変わっていきます。
「愛しい人」
「あの空のように近く 遠い」
「『お母さん』みたいに・・・」
はいきました。完全に由希くんの心の蓋が開きましたね!!!
おめでとう由希くん!!!がんばったね!!!!!
由希くんが透くんに抱いていたのは恋愛感情ではなく母親としての愛情だったというのがわかった所で、これまでの違和感がなくなったと思います。
ちなみにこの話を見た後、もう一度2nd7話を見るととても泣けるのでぜひ。
またどうして”母親”ではなく”お母さん”なのかについて↓