![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18154876/rectangle_large_type_2_330f63ebab3d2083b31a69ac404cdf98.jpeg?width=1200)
Photo by
ai_kotoba
父のことば
「なんでも話せばいいじゃないか。
それが親子だろう。」と父が言った。
そんなこと今まで言ったことのない親だったので
しかも昼下がりの人がたくさんいる場所で
(周りは聞いていない状況だが)
突然言い出したので、わたしはとてもびっくりした。
「なんでも言えばいいだろう。
どうしようもないことだって、相談すればいいだろう。それで、怒られればいいじゃないか。」
親子ってそういうもんだろうって
わたしは、こんな風な距離感を、家族の中で感じてこなかった。だからこそ、人と近づくのがこわい。
怒られるのがこわい。怒られてこなかった。怒られないようにしてきた。きちんと、してきた。
社会に出てからも(ちゃんと精神的に出てないかもしれない、というのはさておき)
怒られたり、人と摩擦をおこすことをとても恐れていて、あまり深く長く、責任を持つような仕事をしてこなかった。近づきすぎないような距離感…つまり、ボロの出ないような関わり方しかしてこなかった。
権威のある立場の人と関わるのがとても苦手だった。
突然だ。突然、そんな風にされて、ビックリした気持ちと胸の内側がホワっとする感じと、困惑した。今更どうして、という気持ちも。歳を取った父を感じて、切ない気持ちも。
(今日中にアップしたいので、続く)