【アラフィフエッセイ】「最後のとき(The Last Time)」が来るのであれば
最近、娘が友達と外食することが多くなりました。
さ、さびしい・・・
① こんなことならば・・・
この春から遠方の学校へ通っており、
友だちとお茶して帰ることが増えてきました。
コロナも明けたし、
そりゃー楽しいことでしょう。
一方で、娘がいない食卓が増えてきて、
私は寂しさを感じています。
でね、思ったんです。
もっと食事を楽しんでおけば良かったな、って。
特に子どもが小さかった頃は、
仕事から帰宅するとゴングが鳴ったかのように私にはスイッチが入り、
食事やお風呂をバタバタと済ませていました。
できるだけ寝るのが遅くならないように、
時計とにらめっこしながら
あーだこーだとタイムスケジュールをこなしていたのです。
食事の時は
お箸の持ち方だの、
左手を添えましょうだの、
躾をしていました。
ダラダラしないように、
時間を気にしながら行動していたのです。
でも、それって
全然楽しくなかった。
余裕がなかった。
くつろいでいなかった。
そんなのいーから、
もっと楽しんでおけば良かった!!!
② あと何回一緒に食事ができるのだろう?
娘は思春期に入ってからは、
食事中もムスッとするようになり
対話も減りました。
最近は思春期のピークを過ぎたのか
楽しい対話が戻ってきたし、
お友達が遊びに来て一緒に食事をするように
なったものの、
外食するようになったので
一緒に食事を摂る機会が減りました。
あと何回一緒に食事ができるのだろう?
具体的に考えるようになりました。
③ 「最後のとき」
数年前にSNSで話題になった「最後のとき」が頭をよぎりました。
初めてこの詩を読んだ時は、
涙が溢れて今を味わおう!って誓ったけれど(大げさ?)、
いつの間にか純粋に味わうことを忘れていました。
何かとめんどくさいって思うし、
子どもにイラッとすることもありました。
正直、今もあります。
もう、振り返ったら反省ばかり。
いざ「最後のとき」がくるかもしれないって
思ったら、
こんなに寂しくなるなんて。
そりゃー、頭ではわかっているのです。
いつかは子は巣立つものだ、と。
だけど、だけどーも。
本当に寂しい!
④ 今から何ができる?
もっと優しくすれば良かったなー
もっとゆっくり食卓を囲めば良かったなー
ダラダラすることもあって良かったと思うし、
ほーんと
〇〇したら良かったなーと思うばかり。
「最後のとき」へ着々と近づいています。
待ったナシです。
栄養バランスを考えがちだけど、
好き嫌いをガチャガチャ言うより
食卓は楽しい方がいい。
時間を気にせずダラダラしてもいい。
悲しいことに、
思春期は親とゆっくりくつろぐことが
グッと減ります。
だから、それまでに
うーんとゆっくりした方がいい。
片づけなんて、翌朝してもいい。
何なら紙皿を使っていい。
私は食事の時はしゃべらないようにと躾られたけれど、
楽しく食事をする方がいい。
時間がもったいない。
あー、今になってこんなに焦るなんて。
いかん、いかん。
後悔を最小限に抑えるためにも、
今を味わおうではないか!
楽しもうではないか!
子どもの話を聴こうではないか!
気づくのが遅かった。
しょうーがない。
できることをするだけ。
もう一度、
『The Last Time』を読んでみようと思います。