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元緘黙が選んだ職業

病院の事務をやってみた


仕事を何するか決めたのは高校3年の時です。
高校の頃は、バイトのおかげで、だいぶ困らない程度に会話することができていました。
そこで、何をやって働けばいいのか考えてました。
バイトでやっていたような、飲食店はあまり興味が持てなくて、食に興味がなかったんですね。これは他の緘黙の方にも当てはまるのではないでしょうか。食べることに興味がないというか、人前で食べると時間がかかってしまったりする。なんとなくやりたくないなあと思っていました。
そこで、いつしか病院に行ったときに受付の後ろの方で事務をしている人がいたんですね。ああ、こういう仕事があるのか!と思って、そんなに人と関わらなそうだし、最低限の会話ができれば、なれるのではないかと思ったのです。
それで、学校へ通って、医療事務の資格を取って、就職します。
実際に働いてみると、最低限の会話では全然通用しませんでした。
なぜかって、新人は窓口担当だったのですΣ('◉⌓◉’)
難聴で大きい声を出さないと聞こえない方、よくよく説明しないと理解できない方、とにかくおしゃべりしたい方、病院ですからいろんな方がやってきます。
時にはあなたの対応がよくないと言われたりします。
きつい職員の人もいました。
これが、最初は辛くて、家に帰って泣いていたりしました。
ですが、一人暮らしをしてましたし、生活がありますから辞めるわけにもいきませんでした。
医療事務はなんだかんだで、一度転職はしたものの、12年働いてました。
受付の仕事がリハビリになったのか、今では会話は滑らかになったと思います。

次に選んだ職業は看護師

なんで、この職業を選んだかというと、会話がそつなくできるようになって、医療事務もそこそこベテランになって、果たしてこのままでいいのかな?という疑問が湧いてきたのです。
今思うと、慣れ親しんだ仕事を続ける方が、よかったかもしれないとも思います。
緘黙でしたし、精神科の看護師になりたいなあとの思いからです。
でも、これは患者さんのためにとか、そのような崇高な理由ではありません。
ただ、この夢が叶ったら、十分な人生かもしれないと思ったのです。
生きていくための夢といいますでしょうか。
それで、思い立ちまして、周りの方々がたくさん情報をくださり、32歳で看護学校受験し、運良く合格しました。
35歳で看護師となります。
この続きは次回綴ります。


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