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わたしは誰でしょう?
隣のクラスでお楽しみ会をやるらしい。
その企画の1つに私の教え子が考えたゲームがあった。
「私は誰でしょう?」
それを答えるゲームだ。
さて問題。
「いつもにこにこしていて、優しい先生は誰でしょう?」
答えは…私だ。
今日の1時間目、学年全体で50mの指導をした。
わたしは終わった子たちが体育座りをして待てているかを指導する役割だった。
子どもたちは足をダラーンとしたり、褒められたいからピシッとしたりと様々だった。
放課後、その教え子を持っている先輩から
「染谷さんはさ。子どもたちへの問いかけが多すぎるよね。もっとピシッと端的に言い切れるといいよね。」
そう言われた。
もっと厳しく…。
そう捉えそうになった時、続けてこう言われた。
「染谷さんは優しい先生って子どもたちに思われてるよ。それに甘んじてはいけない。」
「2つに分けられると思うんだ。優しいから甘いなって思う子と本当に優しくて嬉しいって思う子。」
その時に上の話をされたのだ。
その子は1年生の時、私のことをとても好いてくれていた女の子だ。
コロナで最後の学校となった時には、朝から家で大泣き。母親から感謝の連絡帳が届いた。
その子は目が腫れていた。
きっと先輩は、
私の優しさを「コンプレックス」ではなく、「武器」にしろ、そう伝えたかったのかもしれない。
いつも甘くて、頼りない優しさを持つ教師ではなく、包み込むような温かさがあり、時に厳しい一面も持つ優しい教師を目指したい。