好き
好き
これは恋愛的なものではない「好き」だ。
久しぶりに感じられた。
心の底からポッと灯り、じんわりじんわり湧き上がる。
それは、『雲を紡ぐ』という小説のある場面で感じられた。
それは、ある有名サッカー選手が婚約者と共に新たな毛布の注文をしている場面だった。
婚約者の要望に祖父が応えようと様々な色とりどりの糸や色紙を用意する。
その鮮やかと色彩の表現に心が震わせられた。
頭の中でイメージされる赤や緑では表現できない無限に広がる色達。
私は「色」や「グラデーション」がすごく好きなのだと確信した。