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教師ではなく人間として

5時間中、4時間離席。

廊下に出るYくん。

今の私ではどうしたらよいかわからなかった。

だから、今日の私の指導・彼の様子を全て管理職に赤裸々にした。

ノートに記録を取ったことをお話しした。

教頭からはこれ以上ない学びを多く得られた。

「先生はまだ先生でいなくちゃ、教師として〇〇しなきゃって思ってるでしょ?」

「素の自分を隠して強い自分を見せようとしてるでしょ?」

全て図星だった。

まずは彼の問題行動と思われる動きの「奥」を見つめなさい。

そう言われた。

私は彼の行動の問題しか見ていない。
座らせなきゃ、教室に入らせなきゃ、プリントをやらせなきゃ…そんな気持ちばかりが先行し、私の指導の中に渦巻いている。

Yくんはどうしたいのか?
Yくんはなんのためにそうしているのか?
Yくんは何に困っているのか?

彼の瞳に映る今の私の指導姿では、彼は私に心を開かない。

教頭は、
「私は人畜無害だから彼とよく話すけど、染谷先生の授業ちゃんと聞いてるか!?ってちゃちゃを入れると「今日眠かったんだよね〜」って言うんだ。「ちゃんと聞かないと勉強で困んのはあんただよ笑」って言うとまずいなぁ…って顔するんだよ^ ^」

彼もいけないと思っているのだ。
そして正直に言うのだ。

「でもね。染谷先生に反抗したり注目行動をしたりするのはまだあなたに“期待してる”ってことだよ。」

「この人はまだ僕のことを見てくれるって。」

「指導力、授業力、そんなものまずは置いといて、人間としての“あなた”を出してYと向き合ってみな。」

「あなたの優しさを土台にした強さを出していきなさい。」

長い時間をかけてやっていく。
すぐにでもできることはある。

・教室を安心できる環境にする
①教室を綺麗に
②Yくんの刺激になるものをなくす

・私の目に入るところにいるように約束をする

ここから。

人として、私として彼と関わる。

それを意識し行動する。

優しく笑顔で。

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