メキシコで就職する方法 ①能力編
I. メキシコで就職する方法
この記事では、メキシコで就職するということについてより具体的に解説をしていきたいと思います。
簡単な経歴紹介
資格
DELE C1レベル(2023年取得)
TOLES(法務英語検定)HigherレベルBand 2(2023年取得)
主な実績
翻訳:契約書等翻訳
通訳:刑事/民事(家事)/労働裁判での口頭弁論通訳
学歴
大卒(外国語学部スペイン語学科卒)
2023年8月よりメキシコ国内の通信制大学の法学部に通学
留学歴
メキシコに大学2年次に語学研修として7ヶ月間(主にメキシコシティ)
転職回数
新卒入社の国内企業含め2回(現在3社目)
A. どんな職種があるか?
1. 9割が通訳職
最初にメキシコで日系企業に就職する際にはどんな職種があるか?ということですが、これはご想像の通り9割が通訳職です。ただし、今は昔と違って通訳職は通訳職ですが、会社の部門の一員としてその部門の実務をやりながら一緒に通訳をやるという場合がほとんどです。なので、メキシコで働く場合には社会人経験がある人の場合、今やっている仕事に経営陣や日本からの駐在員との間で通訳業務(または翻訳も)も加わるというように考えてもらえれば大丈夫です。
このような条件の場合、実際に転職エージェントの求人を見てみればわかりますが、給与水準がどれくらいになるかというと、大体2万ペソ~高くて5万ペソぐらいになります。当然、通訳兼総合職でその内容が高度になれば給与額が5万ペソの方に近づいていきます。
一方で通訳職ではない採用もあります。この場合、一部門の管理職としての求人である場合が多いです。このような求人ではスペイン語がビジネスレベルで出来るという前提での募集がほとんどですが、稀に部門でスペイン語通訳をつけたり、英語オンリーで業務をすることを想定してスペイン語が必要ない場合というのもあります。この場合は、スペイン語が出来ることは当たり前でその上に各部門の専門知識を要求されます。この条件の場合、少なくとも4万ペソ以上の求人であることが多いです。
2. 英語能力基準は厳しくない
もう一つ疑問として挙がるのが、英語が要求されるかどうか?ということです。結論としては英語が出来るかどうかはあまり気にする必要はありません。というのも、日本人を現地採用する目的としてスペイン語と日本語が出来る人材を雇ってコミュケーションに掛かるコストや駐在員とメキシコ人従業員がおぼつかない英語で意思疎通をする苦労やコミュケーションミスを減らそうという意図があります。従って、社内及びメキシコ国内との取引先や客先との取引がスペイン語又は日本語を交えて出来てしまうのであればそれに越したことはないので、そうなると英語の必要性はそこまで高くないと言えます。
ただし、一部例外があり、メキシコは地理的にアメリカの下にありアメリカを経由(輸出入のため)してビジネスをする企業は非常に多いです。その場合、会社の統制上(例えば経理や経営に関する指揮系統)や取引上一部の職種(品質部門のカスタマーサポートの職種、輸出入に関する職種)は、アメリカ相手に仕事をすることになるので英語が必須になり、それも仕事で使えるレベルであることが要求される場合が多いので注意しましょう。
B. 必要な語学力
それでは、メキシコで就職するにあたり、どの程度の語学力をつけることを目安にすれば良いのでしょうか?ここでは語学力の基準をCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠を基準にして話を進めていきます。スペイン語学科生ならだれもが知るDELEの試験のレベルもこの基準を基に設計されています。初めて聞いたという方は是非調べてみてください。
【参照】CEFR(セファール)とは?英語力をCEFRで測る方法とレベルアップのための勉強法(2022年):https://prontest.co.jp/blog/what-is-cefr/
1. とりあえず飛び込んでみる場合
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