【メキシコ認定翻訳士/C1保持者が選ぶ】DELE対策教材3選 というか3つしかない
今回は僕がDELEを受験した際に使用した教材を紹介していきたいと思います。
といってもタイトルの通り、DELEの勉強をする際に信頼できる教材というのは、僕が思うに3つに限られます。
今回は、教材の紹介と共に使い方も解説していきたいと思います。
教材の使い方
最初に、今回紹介する教材は2つが試験形式の演習テキストで1つが語学学校の授業で使うことを想定したワークになっています。
この記事では勉強の進め方と教材の詳しい流れという形で解説していきます。
教材の使用をおすすめする人
勉強の進め方の前に今回教材を紹介する際に、教材を使うことで一定の効果が見込める場合の例を挙げていきます。
既に一通り文法の基礎的学習を終えている人
会話の学習も少しだけ行っている人
教材を使用するというのは基本的にスピーキングやライティングを除いて独学で進めていく想定です。
これは、DELEの試験形式上リーディングとリスニング教科は選択問題式のため、問題集の答えを見ればある程度一人で勉強が進められます。
ただし、今回紹介する教材は日本の語学試験の様に詳しい解説を載せてくれることはないので、
解答の意図をある程度理解するために文法知識が必要なため、一旦接続法まで文法学習を終えてから問題集をやった方が良いです。
接続法まで、と書きましたが文法書自体は薄いもので大丈夫です。
または、大学でスペイン語を勉強している人の場合、スペイン語専攻なら1年次の文法を終える程度でDELEのA1~A2の文章に取り組んでも大丈夫です。
問題集をひたすらやり込む
これはいつも僕が提唱している勉強方法です。
同じ問題集の同じ問題を周回していくやり方で大丈夫です。
「そんなの意味ないじゃん」と思うかもしれません。
確かに問題集と試験問題は全く違う文章が出されるし、同じ問題をやり続けて意味があるのかと思うかもしれません。
ただ、同じ問題集をやる意義は、問題集と試験問題で出題される文章の系統が同じ(科学分野、仕事、旅行、文学)であり、そこでどんな単語が出題され、どんな形式で問題が出され、どんな文章構成のものが出題されるのか?というのを理解することが大事になってきます。
特に問題集やテキストで出てくる単語を覚えるのは試験時に大いに役に立ちます。
また、問題集をやり込むことで本番リーディング問題などをどの大問から順番に解いていくのか、文章問題で質問の答えを文中からどのように探し出すのか?の練習にもなります。
単語学習が何より大事
これも僕がいつも言うことですが、語学試験対策は単語が何より重要になってきます。
単語の意味が分からないと、簡単な文章だったとしても分からない単語の部分だけ黒塗りされた状態になり、それだけで間違えたりすることがあります。
単語学習は毎日やりましょう。
その際に、
既に覚えた単語帳の単語は飛ばす
ひとつの単語の同義語/言い換え表現も覚える
問題集や対策テキストで分からなかった単語は全部単語帳に加える
単語帳を作る場合は穴あき例文形式にする
最後の穴あき例文形式の部分だけもう少し解説をします。
少しだけ言語学的な話をすると、文章は単語の集まりから構成されます。
つまり、単語単体だけでは文章として意味を成さないので単語単体だけで覚えていてもあまり意味がないことになります。
その際に、
この動詞はどの前置詞をとるのか?
この動詞はどの名詞と結びつきやすいのか?
ということを学ぶことが非常に重要になってきます。
上記は少し難しい話なので置いておくとして、実際に単語帳を作る際にどのように例文形式にするのかを紹介します。
例えば「りんご=manzana」という単語を覚えたい場合です。
辞書で日本語でもスペイン語でも該当の単語を探したとして以下の例文が出てきたとします。
因みに、DELEに関わらず語学学習には辞書必須です。
例文:
私はリンゴを食べる。
Yo como una manzana.
そしてこの「りんご=manzana」という単語を暗記したいとします。
その場合、次のように単語帳や暗記カードを作ります。
私はリンゴを食べる。
Yo como una m_________.
最初に日本語の例文の全文を持ってきます。
次に暗記したいスペイン語の単語を頭文字だけ残して穴あきにします。
日本語を最初に持ってくるのは、DELEは全編スペイン語の試験で結局スペイン語でアウトプットをするからです。
また、先ほども書いた通り例文形式にして覚えると上記のcomerという動詞は食べ物であるリンゴと結びつきやすいということも一緒に覚えることができます。
教材紹介
前置きが長くなってしまいましたが、ここからはいよいよ教材の紹介をしていきます。
DELEの教材は、他の言語と比べて資格がマイナーなのか教材が多くないし、日本語の教材はほぼ皆無です。
おまけに日本の語学試験の問題集のように解答の解説が全然詳しくなくものすごく不親切です。
また、下記の問題集に関してはDELEの受験者はほぼいずれかの中から選びます。
因みにこの記事に表示するのは全部A1ですが、下記リンクから別レベルの同名の教材が見つけられるはずです。
また、A1などの初級レベルはどうやら2020年頃から試験形式が変わっているようです。なので、問題集を選ぶ際は必ず出版されている中で最新の年度であることを確認してください。
僕がDELE C1を受験したのは2022年でしたが、C1の問題集は2012年のみだったのでもしかしたらレベルによっては試験形式変更が無かったのかもしれません。
問題集
Preparacion DELEシリーズ
問題集でいうとDELEの教材はこれかEl Cronomértoの2択です。
5回分のDELEの本番試験と同形式の問題が収録されています。
各模試間で各分野の単語が掲載されていますが、申し訳程度で本当に「ザ・模試演習書」という感じです。
シンプルなものが欲しいという人には良いと思います。
※注意:
Preparacion DELEシリーズは謎に解答が別売りになっています。購入の際には必ず問題集と同じ出版年度の解答を買いましょう。
問題集
解答
El Cronométroシリーズ
問題集の2択のもう一方がこのシリーズになります。
このシリーズの特徴としては、試験形式の問題集であることに加えて「問題を時間的な余裕をもって終わらせるコツ」も一緒に解説してくれるところです。
このシリーズはちゃんと一冊に解答も入っているので安心してください。
また僕はこのシリーズのC1レベルを購入して一通りやりましたが、上記のPreparaciónシリーズよりも問題の難易度は高いです。
Amazonの販売ページはタイトルがドイツ語ですが、結局テキスト自体はスペイン語なので問題ないはずです。
ただし、気になる方はスペイン語の販売ページから購入しても良いと思います。
ごめんなさい。下記のリンクはA1が見つからずA2になっています。
DELE Preparaciónシリーズ
最後はDELE Preparaciónシリーズです。
これは問題集は問題集なのですが、試験形式(一応最後の方に収録されている)ではなく、語学学校の授業でDELEの試験に対応できる力を養っていくために作られています。
なので、内容は中学校の英語のワークのような問題形式の他にクラスメイトとディスカッションや記述問題なども含まれているので僕のようなコミュ障ぼっちには中々ハードルが高くなっています。
とはいえ、グループやペアワークを飛ばしても十分勉強になることは間違いないです。
DELEの受験が初めてでどんな問題が出されるのか知りたいという人や試験問題演習に入る前にそのレベルに応じた基礎を固めたいという人にはおすすめです。
まとめ
今回はDELEの対策教材を紹介しました。
教材を使う手順としては
基礎文法、簡単な会話を成立させられるまでの力をつける
演習、語彙学習をひたすらやる
という流れで、問題集としてはPreparaciónシリーズかEl Cronométroシリーズの2択。
もし最初から試験形式演習は不安という人はDELE Preparaciónシリーズを補助教材として使うのがおすすめです。
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