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11/13更新『RTA in Japan Winter 2024』に『Metal Gear Rising: Revengeance』で参加します

応募していた『RTA in Japan Winter 2024』に『Metal Gear Rising: Revengeance』の『Any% NG+ Hard』カテゴリで採用されたため以後このページに情報をまとめます。
X(Twitter)でも定期的に以下のポストのツリーにも情報を発信しています。
見どころを知りたい、予習したい場合などにご活用ください!

RTA in Japan Twitch配信チャンネル
イベントスケジュール


自己紹介

霧崎明良(きりざきあきら)と申します。
メタルギアライジング(MGR)のスピードラン(RTA)は6年ほどやっています。Speedrun.comのリーダーボードでは、スピードランをやり始めた頃からランナーとしてコミュニティに参加しています。
2023年5月からはモデレーターをさせていただくことになり、ボードに提出された記録承認等の活動をしています。
今回披露させていただく『Any% NG+ Hard』カテゴリは5年ほど走り続けていて、昨年12月に初めてこのカテゴリのWRを取得しました。

普段は他の多数タイトルもスピードランを行っていますが、基本的にMGRのスピードランをメインにしています。
ISのラウラちゃんが大好きです!魂のキャラです。
Speedrun.com(SRC)のプロフィールページ

『Any% NG+ Hard』カテゴリについて

何をしてもいいのでデータ引き継ぎありで、本編難易度Hardをとにかく速くクリアする』カテゴリです。
SRCのリーダーボードでは最も人口が多いメジャーカテゴリとして分類されます。
R-00(チャプター0)からスタートし、R-07(チャプター7)のラスボスのスティーブン・アームストロング上院議員を倒すまでを計測します。

このおじさんを斬奪したらタイマーストップです

DLCストーリーはプレイしませんが、フォックスブレードなどのDLC装備は使用してもよいことになっています。

記録について

現在自己ベスト・世界記録(PB・WR)はPC版による49:38(50:53)です。(2024/11/10現在)

MGRには海外版にPC版(Steam,GOG)が存在しますが、R-03の特定の1分15秒間のカットシーンがPC版のみスキップすることができません。
現状のリーダーボードでは、コンソール版(PS3,Xbox)との公平性のためにPC版の記録はリアルタイム計測したタイムから1分15秒を差し引いたタイムが掲載されます。
なので、私のPBのタイムは実時間では50:53になり、リーダーボードではそこから1分15秒差し引いた49:38として掲載されています。
これは史上初の50分切り(Sub50)となるタイムです。

注目ポイント

バグ・グリッチをめちゃくちゃ使います

-Polearm Jump(ポールアームジャンプ・リッパージャンプ)

一番多用するのは、ユニークウェポン『エトランゼ』とリッパーモードを使用して空中で大ジャンプできるグリッチ『Polearm Jump(ポールアームジャンプ・リッパージャンプ)』です。

やり方は空中でエトランゼ1段目を出し、2段目と同時にリッパーモードを発動
成功すればリッパーモードを発動した瞬間に雷電が真上へフワーッと浮きます。最後に空中弱攻撃でエトランゼ2段目をキャンセルし、斬撃モードで弱攻撃をキャンセルすればエトランゼのモーションで下に落ちません。

これを使うと本来入れない場所に入れるようになるため、強制戦闘を回避したり、イベントスキップをしたり…ということができてしまいます。
ニューゲームの場合はエトランゼはR-01クリア、リッパーモードはR-03クリアで解禁になるため最初から使うことはできないバグになりますが、NG+(ニューゲーム+)のカテゴリだと最初から全て所持しているので引き継ぎ要素が使用可能になるR-01以降からフルに使用可能です。

ウクライナのトッププレイヤーL0ok_At_Meさんが作成したポールアームジャンプに必要な高さをそれぞれのスキップごとに調べた動画(1:04あたりからポールアームジャンプ)

リッパーモードを発動した瞬間はゲーム内の時間が極端に遅くなります。
原因は不明ですが、発動をエトランゼ2段目や、雷刃落とし(急降下キック)などの一部モーションに合わせると『時間は極端に遅くなっているが、雷電のモーション中の移動は維持されている』状態になるため元々のモーションの移動量よりも大幅に移動量が増加します。
すべてのモーションに対して適用されるわけではなく、たとえば真横への突進技の電光石火(↑↑強)などはリッパーモードのスローダウン中も移動量は相応に低下するので最終的に変わらない場合もあります。

余談:電光石火はヒット直前にタイミングよくリッパーモードを発動するとなぜかヒット数が増えます。もともと2ヒットする技ですがこれを使うと3~4ヒットに増えます。(この動画の古いやり方のアームストロング戦でやっています)

このグリッチで飛べる高さは主に『エトランゼ2段目を出すタイミング』と『リッパーモードを発動するタイミング』と『ゲームのフレームレート(FPS)』で決定します。
2段目のモーションが発生すると同時にリッパーモードを発動するのが基本的にベストで、リッパーモードが遅れたり早いとあまり高く飛べません。

MGRは可変60FPSのゲームですが、フレームレートが低いと、このグリッチの高さは低くなります。一部のスキップには58FPS以上安定を要求されます。
このゲームのPC版は要求スペックは高くないものの、パフォーマンスに難があるようでゲーム起動時間から1時間以上経過するとフレームレートが徐々に低下します。3時間以上経過するとスペックにかかわらず、58~59FPS以上安定が難しくなります。
私は普段これを回避するためにプレイする際は1時間おきにゲームの再起動をかけています。
これ以外にもPC版MGRは変な仕様やバグが多いです。スピードランで有利になるような要素もあります。

ポールアームジャンプ後に、エトランゼのモーションで下に落ちないように空中弱攻撃でキャンセルをします。このとき最大5回弱攻撃で剣を振れます。モーションの関係で剣を振ったときに雷電が少しだけ浮き上がり、斬撃モード発動でも少し雷電が浮きます。
なのでポールアームジャンプ後は剣振り1回以上から斬撃モードキャンセル(斬撃キャンセル)が基本です。
剣振り(空中弱攻撃)の回数を増やせば増やすほど、更に多く高さを稼げます。
なので、ポールアームジャンプ単体で必要な高さが足りない場合には剣振りを増やして高さを稼ぐこともあります。
場所によっては2回以上は剣を振らないといけないところもありますが、基本的にタイムとして速いのはジャンプ後の剣振りが少ない方になります。
このことから、高さがいるスキップのときは剣振り2回以下でいけているところは『高く飛べてる・上手くいってる』、剣振り4~5回だと『普通~あまり高く飛べていなかった』といった具合です。
これを少し知っていると、ランナーがジャンプ後に剣を何回振っているかで高く飛べているのか・ギリギリなのか・調子が良いのか悪いのかを察することができます。
当日はもちろん解説がありますが、このあたりを知っていて見ると少しニヤニヤできて面白いと思います。

MGR特有のテクニックも多用します

次回更新時

随時加筆していきます


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