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5/30〜6/5

日曜日

『日本演劇現在形』を読み始めた。SNS普及以来、舞台は「いま」の連続ばかりで「ここ」が消失しているという仮説から興味が惹かれる。ロロの三浦さんが「家族」について扱う文章は、ゆうめいの「姿」や、植本一「かなわない」に触れた直後だから余計惹かれる。

帰宅すると、植本一子『個人的な三月 にぎやかな季節』がblackbirdbooksから届いていた。『もしもし、運命の人ですか』を読み終えて、オードリーANNを聴きながら散歩に出る。最近はまっているレモネードハイボールがいつもよりベタついた甘さに思えておいしさ半減。よなよなエールを飲んだら酔っぱらってきて、春日のトークゾーンが風のように過ぎ去っていった。若林のスコーン話が長かったのか。

 国際協力基金のYouTubeチャンネルにアップされている、岡田利樹『三月の5日間』と市原佐都子『妖精の問題』を見るか、範宙遊泳が公開している過去作か、ロロ『いつ小』アーカイブか、どれを見ようか考えていたのだけど、峯岸みなみ卒コンを二回目。

配信期間からしてこれが最後だ。たかみなの「RIVER」大島優子の「ヘビロテ」コールも相当熱いのだけど、チーム4との公演曲や、現役生とのシングル曲のほうがキラキラしていた。卒業生と下現役生がダブルセンターになっているところとかに目がいって感動してしまう。

月曜日  ロロ『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校』

東ブクロの学生芸人紹介ラジオにダウ90000が出演している回を聴きながら出社。
蓮見さんにぶら下がっている感じを正直に話す感じが好きだった、いいバランス。

最近のこの日記、会社で暇を見つけては乱雑に項目をタイプしてあとで整理し直す作業でできている。最近は整理・清書作業もどうにかできないかと、会社のワードは今週と先週と二か月前のタブが常に開いてあっていっぱいだ。
さて、最悪な状況に慣れてきたせいか、世の中にあふれる面白いものの隣に生活が復帰した気分の最近。それを無理やりに書き残しているのは、結構大事なことなんじゃないか。

久しぶりにミワさんのブログを読んだら、仕事のことと、最近のエンタメがざっくり振り返られている。自分が仕事に対してあまりストレスを感じていないから、僕はミワさんとは違うものを書く。逆に、少しでも食らってしまうと、きっとがつんと再起不能になるだろうから、これは焦燥感が駆動する暴力的な記録で、それでいいと思っている。

ロロ『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校』をアーカイブ視聴。
今のロロが手数や表現方法を増やす以前の、純度100%なんじゃないかというくらいの切実さ、小学生時代は確かに、自分の気持ちを相手に伝えるどの方法も実験的で、だからいま振り返ると驚くくらい宇都レートで大げさなことをやっていると思う。その意識はきっと当時もあって、五感がそれを記憶している。

 「当たり前じゃんだって告白っていうのは2人いなきゃできないんだよ」

「あれ、俺きちんと話せてる?」

「きちんと愛するのって、見ててさ、すごく恥ずかしくなることなんだっていうのがね、最近わかったの」

「恥ずかしくなくちゃあ、全然たりないんだなあって、だから、ごめんね」

「きちんと愛せなかったけど、少しヘタッピだったけど、愛してたよあたし」

「ウロのこと好きだったっていうのは、忘れません!ていうのも結局嘘で!懐かしー思い出とか恥ずかしー思い出とかになっちゃうんだろうけど、そういうのも含めて、いま。いま。いま。絶対忘れないって言ってるんです!ア・タ・シ・ハ!」

「このアタシ、はアタシのことじゃなくて、パパ!とかママ!とか妹&弟&お兄ちゃん&お姉ちゃんとかー先生とかー大好きだったあの子とか、大好きだったあの子の大好きだったあの子とか、別に大好きじゃなかったあの子とか全然知らなかったあの子とか、あとウンコー!とか、そういうのぜーんぶひっくるめてのア・タ・シ!だからなんて言ったらいいのかよくわからないけど、だからこのア・タ・シ!をどうかどうか人ごとだって思わないでよーう!」


『野澤輸出のお笑い大喜利』アーカイブ視聴
かかってこいやライブが無観客で勝手なことしてる印象がある。低い山の山頂で、対面から聞こえるやまびこが変な言葉の崩れ方をして聞こえるみたいな、やられっぱなしの快感を引き出せるかが勝負。
加納、檜原、川北のトライアングルだけでいいなと思ってしまう。車が邪魔なような、輸出は面白くないけど笑い声がいいような、しかしこれは通常のライブではなくお笑いお笑いライブだから、領域展開みたいなものか。

野澤「 また今回は、お笑い無観客でお笑いオンラインのみでのお笑い配信となっております。お笑い外的容認一切なしのお笑い密度の濃い、お笑い笑いをお笑い下さい」

火曜日 荒井裕樹『まとまらない言葉を生きる』

書店でバシッと目に止まった、荒井裕樹『まとまらない言葉を生きる』がすごく楽しい読書。

 上司は会話のほとんどが「でも」「だけど」から始まる人で、きっと営業職を続ける中で、自分の発言に注意を引く、説得力を持たすために自然に培われてきたことだと思う。「確かに君のいう通りだね」とも割と言うので、必ずしも言葉に意味は乗っていないと最近理解した。ただ、そうと知っていても毎回「だけど」と返されるのは気分のいいものではない。脳内で毎回、粗品が「イニミニ〜」と言う時の発音で「だけど〜」となぞりながら言い返している。
それが最近、自分も上司に対して「だけど」入りになりがちであることに気づいた。マウンティングでもなく、ただただ「だけど」で繋いでいく会話。きしょいわ。

『マヂカルクリエイターズ』『トゲトゲ』からの『明日のたりないふたり』アーカイブ。
「不毛な議論」からの帰り道に若林の感情が動いたからすべてが生まれた、すごくいい漫才だった。12年使って、こんな自己肯定のやり方もあるんだなと教わる感覚。大人の青春がゴールを迎える瞬間はめったに見れるものではない。最後に「明日のジョー」のポーズをとらせる演出はシークレットゲストのためだとはわかるけど、内容との親和性はない。2人が自分事としてアーティストのパフォーマンスを見る姿を目撃するのは『ミレニアムズ』のセカオワ以来だ。あのときと全部違って、最高にハッピーで泣いた。

水曜日 『明日のたりないふたり』

Mom、中村佳穂、宇多田ヒカルがそれぞれ新曲をリリース。
帰りの飲み屋で「明日のたりないふたり」の話ができて楽しかった。R指定のフリースタイルは要らなかったんじゃないかと言う友達にはうまく返せなかったのが悔い。これは結果論だけど、creepy nutsが全力をぶつけようとしたから、若林の「あとはまかせたよ」がこぼれたと思うのだ。
漫才の中では、まだ自分達たちはたりないままでいることを肯定していたのだけど、やはりユニットは解散したし、たりない姿をさらして、ジタバタする姿をエンタメにする若林や勢いを、あのグループに託してしまったんだなあと思うと、やっぱり切ない。だって、山ちゃんに握手まで求めていたんだから。
でも、不毛乱入の帰りに泣いてしまった若林をこっちは想像もできなかったわけだし、似たような心情が、自分の想像もできないところで、確信が生んだ行動となって表出したのだと思う。

ボブは、つやちゃんの宇多田ヒカルをインタビューした記事を読んで少し落ち込み気味だった。俺も昼休みに読んでいて、2ページとは思えない内容の充実感に関心したのだけど、なるほど、そりゃ落ち込むわ。

面白い本を教えてあげよう、と『まとまらない言葉を生きる』を伝えたら、今日買ったわとリュックから取り出された。砂鉄が最近出した『偉い人ほどすぐ逃げる』とかも似てるよね、みたいな話もしてきて、なんだろう。俺もその本を知ってるし、なんなら荒井さんの本は砂鉄の書評で知ったので、全部知ってる圏内。麦くんと絹ちゃんみたいなことと真逆にいる、くそったれ。ボブの名前を検索するとキレイな画質でキリ部下れた全身が出て来るので、それで遊んだ話とかをした。

細田守の新作で主役の声を務めるのが中村佳穂だと発表。主題歌が流れる予告編が最高すぎて、中村佳穂って声が綺麗なんだよ、と教えてあげた。知らないと思ってたけどこれも知ってた。俺にとって「ピッピッピッピ・・」の中村佳穂は後期というか、知っているのは月見ルによく出ていた頃だから、すごいことが起きてるよなあと思った。PUNPEEがラップのお兄さんと『おげんさん』で名乗ったときから、中村佳穂はうたのお姉さんだ。

最近そういうこと多くない?みたいな、映画とかもいい感じで、結構クールなもの増えてんじゃない、みたいな話でもりあがったのに、それらを記録できていないアララ。悲しい。

答えがたくさんあるというか、全員に共通した何かという空気感が霧散し始めてきたことの裏返しだと思うんだけど。だから、作る方もわりと濃いものを好きなように作った、みたいな感じが強いからかなあ。みたいな。いろいろ気にしなくなったら味が濃い野菜がたくさん並ぶようになった、みたいな。 

カーボーイ、サラリーマン川柳発表に合わせて太田さんが今年もたくさん自作川柳を持ってくる。創作欲というか、たけしリスペクトの自然な発想か、とにかく量と質がすごい。聞いてよ田中みたいな、褒めて褒めて!みたいなんが可愛い。

今日は「だらだらの日」なぜ6/2なのかの理由含めてとても好き。去年の日記にも書いたと思う。

木曜日

『あちこちオードリー』淳ゲスト回を見た。

金曜日  『あほあほ高校』

『アホアホ高校』@ナルゲキ
ママタルト檜原、Aマッソ加納、真空ジェシカ川北の3人が揃う定期的な大喜利企画ライブ、ようやく生で見れた。
加納さんがずっと目に何か入れて素顔を出さないボケをしていて、企画ライブってこう言う感じかと知って楽しかった。川北の剣道着とか。内容をあまり覚えてないのは、あほあろ高校のルールがよくわからないからか。
この座組のライブを、いつか懐かしくなると思う。



ナルゲキを出て、とりあえずみんなと逆に歩いていくと、高校の頃通っていた塾を見つけた。公園があって、まだ開いてる居酒屋があった、楽しそうにお酒を飲んでる。タバコを吸ったのだけどすっかり喉が痛くて、大学に入ってからできたウェルシアで薬と喉スプレーを買う、レジに並ぶスーツの若者3人組は缶チューハイとつまみを持ってる。見渡すと、コンビニにあるようなコーヒーメーカーとレンジと、レジ横に割り箸と調味料で、ウェルシアはデカいコンビニだった。

体はまだダルくて、今日初めての外出と緩い気温、低気圧も引いてきた感覚が新宿を歩かせる。インスタを見ると太郎がボブと飲んでいたから浅草橋まで行ってみた。位置情報をもらうと荒川の河川敷にいるらしく、注文されたものをコンビニで買う。それから4時間くらい過ごしたみたい。スカイツリーが大きかった。米ちゃんと伊藤、その場にいない人たちのことを話して、タクシーで帰った。












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