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5/20(1-2) HDH Playing for keeps
世界を世界たらしめているのは、平時の人間の日常的な思想だ。
が、歴史を新しい段階に追いやるのは、非日常のアクシデントだ。
『ア・ピース・オブ警句』小田嶋隆 日経BP p76「お花畑は燃えているか」
ただ、私が、あえてこんな青くさい理想論を陳列してみせたのは、血なまぐさいテロ事件のようなことが起こると、本来われわれが平常時に心にとめている建前上の理理念が忘れられてしまいがちで、そのこと(きれいごとが力を失うこと)が、結局は、国際社会を険悪な場所に変貌させる最も根本的な原因だと考えたからだ。p.82「お花畑は燃えているか」
これは、2015年にパリで発生した同時多発テロを受けた当時のコラムであり、小田嶋さんはテロ勃発後の空気感の記録と前置きしている。目に見えないウイルスが目に見えない差別を表面化・加速させる一方、自粛によって時間的余裕ができたともとれる国民が普段以上に行政及び内閣を監視してSNSでリアクションをしているいま。直接の血なまぐさはなくとも、肉体的・経済的な死の危険を大勢が感じ取っているうねりの中で、数年前(現政権になって7年も経つ)のコラムを読むと面白い、そして悔しくなることも多い。
小田嶋さんの新刊、2冊ほぼ同時に出たせい、せい?、でとにかくほしい方をミスって2冊とも買ったんですけど、cakes連載傑作選的な方は2015年から収録されていて。
— オケタニ (@oketani2772) May 20, 2020
安倍晋三の使う「責任」とか、そういやALWAYS的三世帯同居推進とかこいつ滅茶苦茶だったわと思い出せるのでイイです。 pic.twitter.com/aw6wRp2JAx
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ビバリーで高田先生がパクチーに対して俺より芸歴短いポッと出のくせに挨拶もしねえとかなんとか言い出して、そんな先生はピーマンと同期らしいだなんて続く話がバカみたいに面白かったと話す太田さん。
だから自分の同期誰なんだろうと調べてさ、と野菜トークは転がって、どうやら俺はカリフラワーと同期らしいんだと言った太田にすかさず「やっぱり!」という田中のおかしさに朝から笑った。なんでカリフラワーと同期のことを想定内だったようなリアクションなんだよ笑
カリフラワーとしてピーマン先輩はさあ、っていつの昔話だよとか思ってたら、でも柿には頭あがんないね、カニと戦ったんですって?なんて続けるんだから。俺たちの親父世代はバナナをポッと出みたいに話してたよなあなんて例え、ちょっと昔はよく聴いた気がするけどこんな切り口で出てくると新鮮。昼のホームで野菜やら果物やらが頭をグルグルしてついつい笑ってしまった。高田先生はスムージーのことをなんていうんだろう。ホームのドリンクバーは休業中。
定位置のところに現れた広告の波瑠があまりに可愛くて外出唯一の楽しみになりつつある。
伊集院が、納言の阿部ちゃんがリモート収録のカメラを録画できていなかったと話していたのはおそらく「しくじり学園お笑い研究部」だ。
リモート番組に爪痕を残す方法を試す企画が早々に立ち上げる研究部らしさで、こういう番組を見るとゴールデンからプライムで垂れ流ししてる番組なんて見る気が起きない。
この座組に伊集院がいるってのがすごく嬉しい。菊池亜美が呼ばれなくなったことを検証したのは随分昔に感じるし、横山由依に落ち着いた感じも好ましい。そしてニューヨークや空気階段が若林澤部吉村平子と絡んでいる感じがとても見やすい。ラジオのパーソナリティで保管している安心感だろうな。
伊集院さんが来ると緊張すると話す春日のことをそろって指差す「あちこちオードリー 」も最高だった。ひなあいもそうだけど、リモート収録をするときの二人が本当に好きだ。にしても前回のひなあいは日向坂とオードリーの両者が好きという前提が濃すぎて要らぬ心配をした。"プロデューサーがバイト感覚で作ってる"、"笑いどころにテロップが入るラジオ番組"は(鬼越が言ってたことですよ、前者は笑)ゲストが来ないといよいよラジオだ。バラエティの中ではかなり好きなブリッジのときにかかる音楽さえいらなく感じてしまう。
(テレテッテテッテテッテテッテテレテレテー、テーテテテーテテテテーテーテー)
あちこちがおかしいのよぉ、って話はあちこち内で完結させてほしいと思っているからこういうガス抜き企画はちょこちょこ放り込んでいいと思う。
面白かったのは、しくじりとあちこちで納言の二人ともが若林にザ・ノンフィクション認定されたこと。大晦日のカーボーイでいじられているのを聴いてから、ノンフィクションは平子しか使いたくない例えになったと思っていたけど案外若林も使うのだな。
コースターのくだりで春日が一つ重ねてボケてるのを見た。ボケた!って思った。ラジオ春日はダディ日になってテレビに戻ってきたんだ。リスナーのことも守ってくれ。Qさま特番で流れた、トゥース前夜の春日が潜水していた姿はなんか美しかった。
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久しぶりにかたまりに対するもぐらの「歯を出さないでください」を聞いた。アフタートークの"足場肩パンフラッシュバック"は切実なものとしてリスナーに届いてると思う。殴られて辛いのと、それから足場を見るたびに辛くなるのの二重苦だというかたまりに対して、お前も悪かったかもしれないと言うのをやめて、克服する方向へ舵を切るタイミング、もう少し早くしてあげて欲しかった。
ラジオクラウドに関しては、たまに狙いを定めて号泣プロポーズを聴き返すリスナーとして偉そうなことは言えないのだけど、そもそも聞き返すときは、すみませんねえこっそり聞かせていただきやすヘッヘッへ、的な申し訳ない下世話野郎を自覚したうえで再生しているので、本家がかたまりをいじるためのキラーカードとして見せびらかすことは辞めてほしい。黒歴史を掘り起こすイジりは公式な証拠がないから面白いのであって、勝手に共犯の片棒を担がせてくるくらいなら配信停止にしてくれとさえ思う。
箕輪厚介の「トラップ。よろしくお願いします。」がキモすぎる。随分前からミュートにしているのにツイートのスクショがTLに上がってくるというSNSの細かすぎる問題点が急上昇中。腐ってもパンチラインみたいになってるけど、能町さんが随分前バカ丁寧に起源調べたりなんかしてもう手垢だらけになった著書のタイトルを利用した「140文字短歌(啖呵)季語"かすり傷"大喜利」みたいになっているのには胸焼け。肝心なときにタイトルいじりの安い煽りで拡散されてどうすんだよ。
にしても「トラップ。よろしくお願いします。」か、モールス信号みたいだ。
ようやく手帳を買った。ずれ込みにずれ込んだせいで、4月始まりの手帳を買うのは久しぶりだ。ひと回り大きいものにしてみたけど、小さ目の卓上カレンダーを持ち歩く方がいい気がする。
スマホの日付に関するアプリ、見たいテレビ番組の10分前に設定したリマインダーしか使えていない。
現在、テレ東プロデューサーのオンライントークでつなぐ「浦和からもってきた」、坂本裕二のリモートドラマ、おげんさん、ロロのオンライン2本目が保存されてる。
昨日の夜、住住シーズン2・3話が特別放送されていたのを見た。バカリの仕事場ってあんな贅沢な本棚配置なんだと羨ましく思った。ジャンプ漫画が詰まった本棚で動線確保してるワンルームめちゃくちゃ憧れる。ちゃぶ台に乗っかってるのバキだ。
3人の関係性は見えづらかったけど、さっきまでの会話を再現しようよ、みたいなゲームが生まれるなんでもない時間はバナナムーンリスナーだった頃から憧れている。あと、ツッコミって日常だとマジでいらないんだと改めて思った。笑いどころを観客に媒介する役割なんてワンルームの会話でもともと不必要な概念のはずで、器用なことに自分のキャラだの関係性だのを客観視する力に長けたからってそんなことやり始める必要ないわ。関西ノリだるいわあ、でいいわ。その会話を誰に見せてんだよ!と思っていたい。
と思うくらい、フツーにふざけるフツーのことがフツーに映る(声も小せえ)バカリ若林の感じがよかった。甘いのとしょっぱいので最高。
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TAMTAM『We Are The Sun』
SMTK『SUPER MAGIC TOKYO KARMA』
Kroi『hub』
ayU tokiO『遊撃手』※サブスク解禁
ブックオフで藤田貴大さんの昔読んだエッセイを見つけたので買った。菊地成孔のユリイカも。
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Aマッソ、ぺこぱ、ひょこりはんの出演していた笑けずりを久しぶりに見ているなかでたどり着いた動画。このおまけの夜というチャンネルは、映像作家の柿沼キヨシと元芸人なんぶによるPodcastから生まれたもので、柿沼さんの一人喋り、企画トーク、ゲストトークなどがある。この人は、Aマッソのゲラニチョビを作っていた人で、フォローはしていたけどこのチャンネルは知らなかった。これ面白い。
もぐらが昔少し話していた高円寺のヒップホップユニット、高円寺WALKAHの映像も柿沼さんが手掛けている。コロナ騒動以降にリモート録音した曲もなかなか。
ゲラニチョビを中心とした芸人、とくにフワちゃんと柿沼さんが話す動画はフワちゃん日テレ爆売れ前夜であり、親友森本と深夜の高速をドライブするだけの動画がなんでこんなキラキラしてるんだ。白武ときおさんのnoteによれば、この二人が知り合ったのもゲラニチョビだというのだから、つくづく最高の番組だったと思う。sunsetTVの突然の閉鎖はおそらく時間のせいだと思うのだけど、ゲラニチョビがYouTubeで見れるうちにアララで書いておきたい。
んoonやばすぎ。客として生で見たことがまだないので心待ちにしてるバンドの一つ。
石若駿の贅沢使いと言っていいはず。中村佳穂のcoastライブ、客としてではなくこの場にいたのだけど、客の年齢層が広くなってきていて、みんなが中村佳穂の楽しむ様にパワーをもらっている空気がよかった。
今年上半期優勝CM。尊敬するブログやライターの人に唯一勝るところがあるとしたら、やることがないからただぼんやりテレビをつけているときに目にするCMの数だと思う。スニーカーの紐が干してあるベランダがすごくいい!と思っていたらそもそものタイトルが「スニーカーを洗った日」だった。軽く出かける用事があるかもしれないから一応着替えて、面倒くさい家事に手をつけても時間が余るからスニーカーまで洗って、ベランダで一休みしている様子を、見てしまったんだよなあ。普段電車に乗る時も、ホームと電車で分けられた人たちが手を張り合うドラマなんかより、人が暮らしている側の窓に一瞬うつる姿の方が何倍も好きだ。階段の踊り場でタバコを吸うサラリーマンや、洗濯物を干すおばちゃんや、一度電球を取り替えてる人を目撃したこともある。カメラを引く速さで心情を表す無駄のない演出。
リモート系で今週一番笑った。
藤田ニコル、気づいたら二回見ていた。小嶋陽菜、気づいたら全部見ていた。