臆病だと、パンは焼けない。
誰のことも愛せないままだ。
なのに、愛してくれるのを期待して、それを隠して今日も過ごすんだ。
久しぶりに見る太陽は、トーストに塗ったマーマレードジャムと同じ甘く焦げたオレンジ色。
珈琲まで持ったアナタに私はかじりつくだけなのに、良い気分で終わりたいからオシャレな皿だけ持って近づいていく。
皿が割れるのが嫌だ。
パンは好きじゃ無い。
皿は、食器棚に置いたまま。
誰のことも愛せないままだ。
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