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ポエム・エッセイ

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ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。
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2024年8月の記事一覧

〔詩〕夏休みが終わるようなそんな日に

朝晩の風の 碧の匂いを運ぶような風の 吸い込みやすい温度には 見えない雲のかけらが混じって それを 知らずに吸い込むから 胸のあたりが詰まって感じる 台風が運んでくる頭痛 硬めの枕の下に手を入れた圧迫感 茜色の空に キリギリスが宙を見つめ 罪悪感を感じている やり残した夏と 雲が滲んだ秋の空に

想い人と月〔詩〕

なにもない夜に想うひと わたしはその人に花束をわたすことはしなかった この野原に咲く花は枯れても花であるけれど その輝きを増すためにかき集めた花は あなたを喜ばすかわりに いずれ萎れてしまうだろう そのものはもう花ではなく 別の物になり捨てられる 人はその為に生きて 月はその為に輝いているのだ 新月の夜に野原を歩く 星 見える限り あなたを想う

夏の海〔詩〕

太陽と月がいつ交代したのだろう まだ明るい夏の夜に 海に向かう 私はサンダル 「幸せですか?」 なんてあなたは聞いてこないから 誓った通りに生きてる あの日から海は夏を引き戻そうとして 打ち寄せる波に映る月 それとすべての現実を 揺らし滲ませながら 白い泡を作る それで浜辺はできている 透き通るはずの涙が足元を濡らして できればこのまま 過ぎ去らないでと 隠れた太陽の声を唄う それを一緒に貝殻に込める ずっと波の音がしている

何度目の夏か〔ポエム〕

台風前の肌がヒリヒリする暑さと それでも見ていたくなるような 澄んだ空に見つめられている わたしの頭の上は青く 奥に見える山々の首から上には 雲が雲の影を作って見えた 湯気吹くようなその塊の中は 涼しいのだろうか そう思うのは わたしからは もう搾り取る水気が無いのだと 言い渡されるように雲のない 突き抜けた青が 頭上に広がっているからだろうか いや さっき自転車で通った運動部の学生が 首に巻いたスポーツタオルのせいだ 遠く離れた空に 部活動のコールが聞える わたしから出た

この世の主役にはふさわしくない〔詩〕

雨の下ではみんな平等にひとりになる 雫の大きさはたぶんそれぞれの適切な大きさ 太陽から見えないように 雨よ  わたしを隠してください 一人になりたいから 今日くらいは空から消えていたい わたしと雲の間にしか雨は降らないから わたしの部屋はいつも長靴履きなの 雨を知らないくせに雨の日に嫉妬するあなたは 晴れた日におかしなことを考える レインブーツで登山させて 肌を焼かないように日傘をさすように仕向けた そんな陰湿な奴なのに 孤独なくせに穏やかに笑うあんたをみんな好き わたしは

夜風が吹く、たぶん誰かがそれを飲んでるから。〔エッセイ〕

 連日のように熱中症注意が叫ばれ、いつもより暑い夏だという気にさせられている。それでも梅雨明けと共に湿気が去った新潟の空は、わたしにとっては不快ではない。  でもウダウダと平日の忙しさにかまけて夏の予定を立てずにきてしまったので、恐らくそんなに遠出はしないことになりそうだ。映画と読書と、日帰り温泉くらいは行きたいかな。夏の露天風呂は案外、気持ちいいものだ。  わたしは特にサウナブームには乗っからなかったけど、元々、日帰り温泉を利用するのが好きだ。そして、わたしが夏に行きたいの

あなたの真似して買ったサイダー

エンドロールみたいな小さな小波が足の指の間をくすぐる日曜日 あなたのとなりで わたしのサイダーがはじけている ギラギラしてる太陽が見下ろす ペットボトルの中身はまだ冷たい あなたのとなりで あなたと同じボタンを押したから 心の中身を隠したままで あなたとキスする日曜日 心の中身がこぼれない 唇があるから大丈夫 サイダーが喉を通り過ぎていったみたい だってこの辺ではじけているから #炭酸が好き

夏のカウント〔ポエム〕

低気圧が朝から眉間を押す ずんと重い ちゃんと眠い、爽やかじゃない日 ねずみ色をかき回したような空に 裸の眼球をさらして伸ばす 起き抜けの背伸びと同じで気持ちいい 目を擦るとき 居眠りしたいとき シャワーを浴びるとき 眠るとき リラックスしたかったら 目は使わないほうがいいのか じゃあ わたしはなんで眼鏡をしてる 日陰の駐車場でセミが寝てる ひっくり返っている 側を通るとジジッと生きている 腹を抱えて笑い転げる 寿命を削りしがみつくのは 今日みたいな日が訪れるから のたう

枝豆食べたい

 結局のところ食欲なのだ。ストレスを解消のためにと思って食べてはいないが、やっぱり美味しいものを食べるのは自分のためである。  たとえダイエットに成功しようとも、節約を心がけて居ようとも、健康に気を使い出したとしてもだ。最後に癒してくれるのは結局は食べ物だった。世間はオリンピックに注目し、そこで活躍する引き締まったアスリートたちの姿に心を震わせているというのに、わたしは疲れた日の夕ご飯のメニュー選びに心を震わせている。お恥ずかしい限りである。    むかし、何かの学者(たしか

クルクル〔ポエム〕

今日は休暇日 連休前の週はいそがしくなりそうだから 本屋さん 図書館 喫茶店 プラネタリウム ジャンクフード 手に届く範囲の贅沢がうれしい ゴミ捨て トイレ掃除 風呂掃除 クイックルワイパー 手洗い場しゅっしゅ やってから出かけると気分が楽 ぼくらは 廻る球の上を今日も行く つまらないことを繰り返して つまらない幸せをタッチして かざぐるまを手で回す子供みたいに 風が吹くのは じれったくて待てないから 手で廻す それでも かざぐるまは綺麗。

氷を器に入れるのは難しい〔詩〕

何を信じていいのかわからない そういう人には 自分を信じろと返すのが御決まりで 催眠術なんて無いっていう そういう馬鹿は なぜか 何千人が言い続けた 味のしない嘘に耳を傾ける 誰も信じるなと 乱暴に出した手にはさわらず やさしく殴る 詐欺師に抱かれる 落としたものでも 3秒以内なら大丈夫な気がするのも あさがおの花が 夏休みにしかな咲かない気がするのも 全部真実なのに そういうのは嫌いなんでしよ?

部屋で音楽を。

 夢中で走り出さなくなったのは危険予測できるようになったからだけど、使ったものをケースにしまわなくなったのはどうしてだろうかと今朝の短い読書中に考えた。  今読んでいるのは村上春樹の短編集。そのなかの『踊る小人』という話がはじまったところだ。音楽プレイヤーの周りにレコードを放り投げている小人に既視感を覚える。ちなみにこれはから書くことはわたしが瞬間的に思い出しただけのことで、小説の内容とはなにも関係ないはずです。まだ2,3ページ読んだだけだからわからないけど。  それでは話