『宿りして』札幌公演終演。
ごきげんよう。
榊木並です。
北海道から戻ってきて1週間以上も経ってしまいました。
この度、弦巻楽団 「秋の大文化祭!2023」参加作品『宿りして』が、
「Theater Go Round 札幌劇場祭2023」で大賞を受賞しました。
ご来場、ご声援いただいた皆さま、
劇場祭実行委員の皆さま、審査員の皆さま、そして、今回札幌公演の機会を与えてくださった弦巻楽団の皆さま、本当にありがとうございます。
(音照で携わってくださった山本さん、大江さんも!)
なんと弦巻楽団さんは『死と乙女』で優秀賞、
俳優賞は『死と乙女』に出演された井上嵩之さんが受賞。
俳優賞は昨年も弦巻楽団さんの作品に出演した方が受賞して、
作品は大賞を受賞していたそうです…..!
弦巻楽団、恐ろしすぎる。
重厚で濃密な『死と乙女』は本当に本当に素晴らしくて、
役者同士のヒリつくやり取りが堪らなかったです。
札幌の演劇界で大きな影響を与えている劇団であることを、
まざまざと見せつけられました。
あの作品を3人で作ることはとても大変だったと思います。
でもきっと忘れられない特別で大切な作品になるんだろうな、と
想像して思いを馳せてしまいます。
それくらい、観た側に与えるものが多かったのです。
(5454もいつか翻訳劇やってみたいな、できるかな…)
そして、「秋の大文化祭!2023」に参加していたもう一つの作品が、
演技講座の方々が上演した『冬の入口』。
札幌に行くまでは全員知らなかったのに、今このチラシを見ると誰がどんな役をやっていたのかがわかる。
作品を観たのだから当たり前なのですが、その状況の変化にグッときています。普通に過ごしていたら出会えなかったような数の人と一度に出会えたことに感動しているようです。
複数人出てくるキャラクターの関係性を説明せず伝えることは難しかったと思いますが、しっかりと作り上げられていました。
力いっぱい舞台に立つ皆さんの姿を見て、私も頑張ろうと気持ちが高ぶりました。
次の作品もぜひ観劇させていただきたいです。
そういえば、
11月29日の夜に札幌に到着してコンカリーニョへご挨拶へ行った際、最初に迎えてくれたのが演技講座の皆さんでした。
場当たり前の忙しい時間に伺ってしまったのに、弦巻さん、劇団員の方々も一緒にあたたかく迎えてくださいました。
(新千歳から札幌へ向かうために到着を待っていたスカイライナーが鹿と接触して遅れるという北海道の洗礼を早速受けました)
あの時の劇場とストーブの匂いが混ざった空間の温かい空気と、
薄暗くもホッとするオレンジ色の明かりを、きっとずっと忘れないです。
不安とわくわくと緊張がまぜこぜになっていた心を落ち着かせてくれました。
あんなサラサラふあふあな雪は東京で体験することはができないので、
いい大人たちが深夜に少しはしゃいでしまったりも。
その様子の記録があるので、もしご興味ございましたら札幌滞在中の森島監督のVlogをご覧ください。
私達がどんな6日間を過ごしたのか、これを見るとほぼ把握できます。
劇団5454公式YouTube
初めての環境で迎える初日は、相当な緊張がありました。
稽古でもミスをしないなんでもないシーンが綱渡りのようになったり。
(危なっかしかったということです)
そんな余裕もない中、とても綺麗で素敵な記録を残してくださった
弦巻楽団員のイノッチさん。
この記事の表紙の写真もイノッチさんが撮影してくださいました。
公開できていない写真が沢山あるので、ご紹介させていただきます。
載せきれないほど沢山撮ってくださいました。
角度やシーンの見せ方も最高です。
札幌市内やその近郊で写真撮影のお仕事を引き受けているそうです!
イノッチさんのXアカウント:@takexino
書ききれない、載せきれないですね。
『宿りして』がもっともっと5454を遠くへ連れて行ってくれるように、
大切に育んでいきます。
全国各地で上演したいな。
今回出会えたご縁がずっと続きますように。
今後とも劇団5454をよろしくお願いいたします。
ありがとうございました!