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『宿りして』終演。

ごきげんよう。
榊木並です。

2月28日(火)から始まった若手演出家コンクール2022が、3月5日(日)に終了しました。

ご来場、ご視聴くださった皆様、応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。

年明け早々に劇団会議を行い、
どんな作品を上演するか話し合って『ビギナー♀』にも出演してくれた高品君、百波ちゃんをキャスティングしたのが確か1月の中頃。

二人の参戦が決まってどんな作品になるかワクワクしていたのがついこの間のようです。

ちゃんとした主演は『少年の庭』以来なので約7年振り。
役者を休んでいた期間もあったので、それも含めると結構時が経っていました。

最初から主演と決まってはおらず、当初会議していた人物像的に私がいいんじゃないかという話になり、紆余曲折あって気付いたら普段は任されないような小野先生というキャラクターが生まれていました。 

物語冒頭授業シーンの場当たりをする小野先生

60分の中で小野先生の感情はジェットコースターのようなスピードで変化して振り幅が大きく、
クライマックスに向けて走る走る。

普段演じることのない役柄ということもあり、
キャラクター作りから変化していく様の表現や声の高さの調整など、沢山稽古を重ねました。

稽古期間は電車に乗っていても、街を歩いていても頭の中にはずっと小野先生がいて、
物の見え方や聴く音楽が普段と変わったりして。
(邦楽を聴くと台詞が抜けていきそうな気がして、洋楽かK-POPしか聴けなかったのは初めての経験)
正直苦労したのですが、周りにいてくれたキャラクターたち(とお客様役)に刺激され支えられ、お陰で本当に愛しいキャラクターになりました。

客演してくれた高品君、百波ちゃんはお客様にもとても愛される素敵なキャラクターで作品を盛り上げてくれました。
全力で寄りかかってしまったのにドシンとしっかり支えてくれて本当に頼もしかった。ありがとう…

カフェ店員に接客される橘先生と花山先生

花山先生と橘先生とのカフェシーンは、
この作品の肝でその後の展開もここ次第と言っても過言ではないくらい重要なところで、
小野先生の状態はもちろん、周りの二人のリアクションや空気感もとても大切で一番稽古しました。

緊張感があるシーンなのになぜか緊張をしなかったのは、安心感のある二人と会話するのが楽しかったからだと思います。
アンケートで好きなシーンをカフェシーンと言ってくださっていた方がたくさんいて、嬉しかったです。やったね森島、百波ちゃん!

そこにあるはずの無い窓を開ける山部先生と見守る在原先生

最優秀賞を受賞できなかったことは勿論当然に悔しかったのですが、
SNSの感想やアンケート、審査員の方々のお言葉をいただき、
自分たちの中にある揺るがないものを確信したり、信じて作ってきたものを認めてもらったり、
いつも応援してくださる方の想いに励まされたりと、色々な大切なものが心を満たしてくれて。

今後の創作意欲の燃料になりました。
次の創作も頑張ろう劇団員。

戦友!みんな可愛い。

普段は遠く離れていますが、同じように演劇を作る人達がこうして集まって出会えたことに胸が熱くなり、皆さんの作品に沢山刺激をもらいました。
陰ながら応援しております。
またお会いできますように!

場当たりを見守る

そして、共に戦ってくれた心強い技術スタッフの皆様。
(音楽で共にシーンを作り上げてくれた劇伴のShinichiro Ozawaさんも!)
本当に有り難い存在で感謝しかありません。

礼(@場当たり)

たった2回のみの上演では悲しいので、
ブラッシュアップして上演時間も延ばしていつかどこかで上演できたらなぁ。

一度に沢山の人と出会った充実した一週間。
関わってくださった全ての人に感謝いたします。

本当にありがとうございました!

今後とも劇団5454をよろしくお願いいたします。

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