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中国での暮らし

ホテルでの隔離生活が解除になり、やっと家族一緒に暮らし始めて1か月が過ぎた。
だんだんと住んでいる街の地図が頭に入り、休日には家族でのんびり出かけたり出来るようになってきた。

ただとにかく言葉がわからない。
当たり前だけども。

何をするにもスマホの翻訳アプリ頼みで(ありがたい)、買い物も宅配アプリ(ありがたい)、バスも地下鉄もタクシーも交通アプリ(ありがたい)、支払いもスマホでQRコード払い(ありがたい)…
気付くとそんなに会話しなくても生活を営むことはできてしまうのがありがたくもあるけど、その分勉強も進まない(笑)

落ち着いてゆっくり周りを見ながら暮らしていると、毎日が発見の連続で面白い。

季節は日本に似ている。
公園がすごくきれいに管理されている。
自転車なんて少なくて、みんな電気バイク。
意外と屋台とかは全然ない(都会だから)。
ほとんど誰も現金を使ってない(スマホでQRコード支払い)
散歩していてしょっちゅう道を聞かれたり話しかけられたりする。
落ち葉もごみも頻繁に掃除されているから道にほとんど何も落ちてない。
飲食とスーパーの配達が便利すぎて買い物に行かなくて済む。
交通費がめちゃくちゃ安い(バスに30分乗っても30円くらい)。
スーパーはそんなに安くない(市場は安い)。
1時間無料の公共自転車が便利。

都会ならではの面もあるけれど、おおむね清潔で秩序があって便利。

ただやっぱり注意しなくちゃいけないところもある。

バイクにひかれそうでヒヤヒヤする

通勤や移動に多く利用されている電動バイクが、道路が混んでいたりすると普通に歩道を走ってくる。電動自転車が歩道を走っているような感覚かもしれないけど、ほとんど音もしないし本当に怖い。
歩道を歩く時にも常に緊張感が居るし、広い歩道では子どもが急に何かを見つけて左右に駆け寄ってしまわないように手をつないでないと危ない。後ろからバイクが来ているかもしれないから。
もちろんスピードはそこまで出てないし、一応歩行者をよけて走ってくれているし、歩行者にクラクションを鳴らすようなことは無いけど、スレスレで抜き去って行ったりするからビビる。

本来はバイク用の走行帯を走るか、車道の端っこを走るルールだと思うけど、広い歩道のほうがバイクの人も怖くないしすいすい行けるからだろう。
でも「バイクは車道」を徹底すると、同様に「自転車は車道」も徹底されてしまうだろうな… 自分があの車道の端っこを車とバイクに抜かれながら走るのは相当怖いから、自転車だけは歩道OKにしてほしい(笑)

トイレがヤバい(場合がある)

さすが都会、ショッピングモールとかのトイレは頻繁に清掃されててそこそこキレイなのでありがたいのだけど、郊外のお店とか公園とかの公共トイレが結構やばい。

まず絶対紙は無い。
そして大抵そんなに清潔ではない(掃除ゼロではないけど…っていう感じ)。だから必然的に洋式便器があっても使えず、和式一択になる。
ドアが閉められない場合もある(鍵が壊れている)。
ドアを閉めないで用を足している人がいる場合もある。丸見えである!
そして紙を流していいトイレか、ダメなトイレかわからない。便器自体はあまり違いが無いので、周囲の状況やごみ箱の様子を見て判断するしかない(笑)
中国の人も「汚いなぁ」と思ってる節があって、だからドアをいちいち触らず(閉めず)に済ませてるっぽい人も居た。でもさすがに鍵を閉めずに用を足すのは無理なのでその都度手を洗うしかない…

でも思いつく「困ったこと」はこれくらいなのだから、とても生活しやすいと言ってもいいと思う。何より外見が似ているので溶け込めてしまうのがとても居心地がいい。欧米を旅した時のような「あ、アジア人だ!ニイハオ!w」みたいな視線が無い。NYに行った時も溶け込めている感じがしたけど、あれは人種のるつぼ過ぎてどんな国の人も目立たないという逆の意味だったな。

毎日が旅の中、のような感じ。
まだまだ分からない事だらけだけど、周りを見回す余裕が出てきて、面白がれるようになってきた。

春節を迎えて、本当に春を感じる。
柳がいち早く芽吹いて、こぶしが咲き乱れ、早桜も咲き始めた。
オオイヌノフグリ、クローバー、タンポポ、カラスノエンドウなど、馴染みの花も咲いている。

真冬に来たからこそ、春の到来が本当に楽しみだった。
私の一番好きな新緑の季節がもうすぐ来る!

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