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良い介護士が良い管理者になれるとは限らない話

介護業界において、未だ根強いと思われる年功序列の考え方。
それにより、長く勤めている介護職員が、エスカレーター式に管理者になる
という実態を持つ所も多いのではないでしょうか。(もちろん違う所もあると思いますが)

この年功序列によって、長く勤めている人が管理者となる制度の問題点は、良いプレイヤーが良い管理者になれるとは限らない
という点にあります。
そして、制度上管理者になったら簡単に交代ができないシステムである為、問題が慢性化してしまう事にあります。

介護業界では、成果が収益に直結しないため、評価する事が難しく、成果主義が定着しにくいのです。また、成果主義を導入すれば改善されるかというと、またそうでもないでしょう。
介護の実践能力が高い事が、管理能力が高いことのイコールにはならないからです。
成果主義を導入するのであれば
介護実践能力と、管理能力等、様々な視点から評価できる指標が必要になるでしょう。


分かりやすく例えると
優秀なサッカー選手が優秀な監督になるとは限らない。
という事です。
プレイヤーとしての能力は監督能力とイコールではない。

優秀なサッカープレイヤーになるためには、たくさんサッカーの練習をする必要があります。同様に、優秀な監督になるには、監督の練習(勉強)をする必要があると言えます。

介護業界でも、それと同様の事が言えます。
優秀な管理者になるには、管理者の勉強が必要です。

会社によっては管理者研修があり、介護実践能力の向上研修でなく、管理者能力を高める研修が実施される所もあります。
それが重要なのです。

プレイヤーでなく、監督になるために勉強するのと同様です。

もし、管理者研修のない会社であれば管理者になったその人自身の資質に全ては委ねられているという事になります。

自分で勉強する方であれば良いでしょう。

しかし
日本人の平均勉強時間は
6分

と言われています。
管理者が自身で勉強する人でない可能性も大いにあります。

良い介護士が良い管理者になれるとは限らないという事です。

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