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抜け殻のような

 服だけとってもいろんな表現がある。



 TF描写で人によっていろんな好みがあるなぁ、と思うものの一つに、服の描写があります。身体が巨大化してはちきれてしまって局部隠すだけになってたり、骨格が変わって引っかけられなくなって脱げてしまったり、変身後の毛皮とか鱗の模様になって一体化したり。

 服というものは、人間であることの証明の一つだから、それによってもたらされる「人間でなくなってしまった」描写にはかなりのうま味成分が含まれていると思います。自分は破けるよりはだぼだぼになって、着ていられなくなる描写に惹かれることが多いです。スパッツは破けている方が好き。

 ヘビになってしまう場合の、完全に四肢がなくなり突起が消失して、ただ棒状のものが通されているだけ、という状態にはかなり背徳的なものがあります。つい少し前まではそこに腕や脚が通されていたであろう袖や靴下がもぬけの殻になっている様には、「ああ、元はきちんとヒトだったものがそこにあったんだな」と名残を見い出してしまいます。服の皺の表現が難しいですが、「これは腕が通っていたんだな」と自分でも脳内補足できるように描けると、喜びもひとしおです。

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