はじめての獣化
ウルフムーンってそういう月じゃないんですか
1月の満月のことをウルフムーンと呼ぶらしいです。冬の食糧不足に耐えかねて遠吠えしたオオカミが元になっているとか。人狼伝説ではお決まりの満月ですが、実際ウルフムーンなんて名付けられたら想像が止まりません。
ヒトが不本意に動物にさせられるシチュエーションが好きですが、変身能力を持った人たちの獣化も好きです。そういう人たちが生まれて初めて変身するシーンはもっと好きです。
なにごとにおいても初めて体験する物事というのは緊張するもの。周囲の人たちから「○歳になって最初に迎える満月の夜が初めて変身するタイミングだ」「俺の時は気絶するかと思った」「事前に何々したほうがいい」と脅しのようなアドバイスを受けて迎えた初めての夜。最初はちょっとむずがゆいくらいで「こんなもんなんだ」と思っていたら徐々に大きくなる違和感と熱、感じたことのない骨格が変化する感覚に戸惑う中、自分のうめき声が唸り声に変わっていく。なにも知らない人が意味も分からず獣化させられるのとは違う、お見合いの若い二人を見守るような甘じょっぱさやもどかしさの交じるフェティシズム。ほかのシチュでは味わえない興奮が、はじめての獣化にはあります。