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日本とドイツでこんなに違う!職場の人間関係の常識とは?
こんにちは、ドイツ在住17年、「人生を100倍楽しむ!」
ドイツ式ライフコーチの西村 栄基(しげき)です
ニックネームは、「しげちゃん」です
オーストリア出身の精神科医のアルフレッド・アラーのアドラー心理学では、
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
とされています
ベストセラーとなった「嫌われる勇気」で読んだ方もいらっしゃるかもしれません
実際、日本労働調査組合の2021年の調査によると、退職の理由でもっとも多かったのが、
「職場の人間関係、コミュニケーション」
で38.6%でした。
その理由として、以下の項目が挙げられています。
上司は効率よくひとつずつ仕事をやれと言うだけで助けてくれない
休日の上司から連絡が頻繫にくる
担当する業務が終わっても時間外のヘルプを強要させられる
自分にとってやりがいを感じる仕事が会社や上司に重要視されていない
一方、ドイツでの退職理由としては、
・ワークライフバランス
・キャリア成長の機会
・職場での評価
が挙げられています
日本とドイツでの職場での人間関係を比較すると、以下のような違いが見えてきます。
(日本)「和」を重視して、組織単位の結びつきや上下関係が強い
(ドイツ)「個」を重視し、個人のスキルや責任が尊重される
(日本)仕事の後の飲み会や飲みニケーションが重要なコミュニケーションの場となる
(ドイツ)仕事とプライベートは分けられて、仕事の後は家族や個人の時間を優先する
(日本)仕事の量や時間が評価され、長時間労働や残業が多い
(ドイツ)仕事の質や効率が評価され、残業は少なく、有休や病欠の消化率が高い
(日本)規律や調和を大切にし、上司が部下の仕事に口出しすることが多い
(ドイツ)各社員の専門分野には上司も口を挟まず、自分の意見をはっきりと言うことが多い
ドイツの職場においての人間関係は、
職業として割り切る「ドライ」な面と、
同じ目的を達成するための仲間としての「ウェット」な部分
とが上手くバランスが取れています
もちろん、人間関係での揉め事が、全くない訳ではありません
しかし、職場での揉め事の大半は当人同士がよく話し合うか、それでも上手くいかない場合には、マネージャーが仲介して解決する、ということになります
また、上司と部下の間では、頻繁に「One on One」による話し合いがされています
これによって、お互いの意識合わせも行なっているのですね
今回は、日本とドイツの職場の人間関係の違いについて解説しました
次の投稿では、ドイツの例を参考に、
日本で職場の人間関係が改善されることで、どんな変化が起こるか?
をテーマにします
その他、人生を豊かに過ごすためのヒントは、
9月24日発売予定の拙著
「ドイツ人のすごい働き方
日本の3倍休んで成果は1.5倍の秘密」
西村 栄基(著) 【すばる舎】
をご覧ください
では、また!
しげちゃん