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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を3回見たらラストの解釈が変わった話(ネタバレ)

新解釈

シンエヴァ面白かったですね。面白すぎて当分エヴァ から卒業できそうにないですね。そんなシン・エヴァンゲリオン劇場版:||を3回も映画館に行って見たらラストの解釈が自分の中で変化しました。

ラストのネオンジェネシスとはどういう世界線なのかという話です。

私の初回と2回目は解釈はこうでした。

エヴァ初回視聴時

上の図の様にアディショナルインパクトで分岐して、シンジとマリだけ新しい世界「ネオンジェネシス」の世界線に行ったのだと思っていました。駅にいたアスカやレイ、カヲルはエヴァの記憶のない他人としての存在です。それとは別に元の第三村に送られたアスカやレイがパラレルワールド上の世界に存在しているのだと解釈していました。

3回目の視聴で考えが変わりました。

エヴァ3回目視聴時

↑こうです。実は未来は分岐なぞしていなくて、アディショナルインパクト前から地続きのまま進んでいます。ただエヴァが存在していないだけでシンジとマリ以外の人たちも記憶を保持しています。無論、人間関係は変わっていません。

何故ならアディショナルインパクトでシンジが自身の体に槍を刺そうとした時に、ユイさんが身代わりなってシンジは裏宇宙から帰されます。ここでアスカ達と同じ世界に戻ったのではないかと思います。そして、空から降りてくる人々や犬や牛、シンジが浜辺でマリを待つ場面の前に入る地面に付いた色々な大きさの足跡のカット。そう、旧劇版では心で自身の姿をイメージ出来なかったのか、シンジとアスカ以外は誰も戻ってこなかったあの赤い海の逆です。シンエヴァでは、ニアサーやサードインパクトで補完された人達は戻ってこれたのだと思います。そしてコア化していた都市なども映画冒頭のパリ同様機能が回復したのではないでしょうか?

ラストシーンは機能が回復した都市と戻ってきた人達で復興した駅とエヴァの呪縛が解けて大人になったエヴァパイロットたちなのでないか?というのが3回目の視聴で感じた解釈です。

この解釈の良いところ!

お互いの記憶があるから、また皆んなで居られる。

元々、使徒対人間どちらが殲滅するかの戦いが使徒(カヲルやレイ。マリも使徒?)と人間の共存になったという希望の解釈!

そして…
アスカとシンジが将来的によりを戻せる可能性がある!!!
(お互いマリとケンスケから卒業した後、ミサトさんと加地さんの様な感じでね。個人的はシンジがマリとくっ付こうが何ともないが、アスカがシンジと一緒に慣れなかったのが哀しいのだ。ケンスケが憎い訳でもなく、必然性も解り受け入れ切れる。が!シンジに恋しているアスカを私は好きだったのだ。それを応援して居たが、成らなかったのが哀しかったのだ!14年の時は残虐だ…。)

この解釈のダメなところ!

エヴァという世界から卒業できて居ない。庵野監督のテーマから逸します。現実に帰れ。

シンジくんはいつ戻ってきて、なんでずっとDSSチョーカー付けているのか謎。普通なら戻ってすぐマリが解除しますよね?
いくら天才リツコさんが最善を尽くしても、復興するのにはある程度時間が掛かるでしょうに。

エヴァという存在が消えただけで人の記憶にエヴァが存在していればニアサーを起こしたシンジ。ゲンドウの息子であるシンジを許せない人もいるだろう。平和に暮らすの難しいかもしれない。

あとがき

という様な感じで、駄文失礼しました。ただこのネオンジェシスは序破Qから地続きの世界というは結構アリな解釈だと思います。一緒に映画を見た友人もそこは褒めてくれました。ただダメな点で書いた通りエヴァからの卒業が出来ていないのが致命的です。なのでそこを補完するのならばシンジとマリ以外はエヴァとその事象、全てを忘れていないとダメなのかもしれません。ちょうどジョジョの第6部の一巡した世界でエンポリオが出会った、徐倫みたいにシンジとは他人としてアスカたちはネオンジェネシスの世界に存在しているのかもしれませんね。卒業とは哀しいものよね…。
ただ、まだ残された謎があるので完全な卒業はできない。加地さんとカヲル、ポカ波とそっくりさん、惣流と式波、アスカとマリの関係性(何故マリはアスカを猫可愛がりしているのか?これでケンケン同様、アスカがだいぶ救われていたのだとは思うが…)等々エヴァの呪縛はまだまだ解けそうにない。

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