一年振り返ると見えてくるもの、今しかできないの連続。
連投したいと言いながら、やっぱり全然無理でした、、はい。そして、大晦日になってしまいました!
写真は、懐かしのフェイサルの道。私が暮らしたシャービーエリア。出産後、娘と滞在した日々にも、この道をゆっくりゆっくり歩いたものです。アスファルトでカバーされた日々に暮らす小さな日本人の子供には、こんな砂利道は歩きにくかったね。今となっては、数年間、子供を連れて行ったり来たりできたことは大きな宝です。
今年を振り返ると、雨季と乾季みたいに、休みの期間と仕事の期間がすごくはっきりしていたことに気がつきました。あの自粛期間、そして、そのあとの怒涛の仕事。自粛の前の、少しもやもやしながら、いつものように忙しい当たり前の日々から、一気に強制的な一新。全部、すごくかけがえがなかった。感謝です。
そして、Alb El Nilオンライン2020に興味を持ち、WSにご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました!画面を通してとはいえ、皆様とワクワクする時間を共有できたことが心底嬉しかったです。そして、チームの皆、一緒に仕事をしてくれてありがとう!!仕事を通して、いつにも増して皆とたくさん話したなあと思う。それはすごく楽しい時間で、仲間がいてくれることへの有難さが心に沁みた日々でした。
来年も、オンラインであるのをいいことに、AlbEl NIl企画は、縦横無尽に続きますw
来年のAlbスケジュールはざっくりこんな感じです。
2020Alb オンライン WSビデオ再販~(1/17まで期間延長しました!)
3/21Alb El Nilコンペ Bint El Balad 本気バージョン!
3/28 Alb El NIl show!
4/18.25Lubna オンラインWS
もう、がっつり!!w
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
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そして、Alb と並行して、LubnaとLatifaの小規模WS企画も来年はスタートします。Lubna ファンは必見の企画です!
まずは1/9土曜日、早速アワーレム振り付けWSがあります。小規模のため、あと若干名ですが、空きがあります。Latifaが受付をしているため、直前すぎると対応ができない可能性ありますので、お早めのお申し込みをお待ちしております!
お申し込みいただきました皆様には、今回限定で、さらに踊りやすくフィナーレのテンポを修正したバージョンの音源をプレゼントいたします。
お申し込みは、latifa.events@gmail.comまで。詳細は、以下よりご覧いただけます。
Awalemは、Baladiと並んで、エジプシャンスタイルを学ぶ者にとっては、すごく重要なトピック。そして鍵となるトピックでもあります。外国人である我々にとっては、今のエジプシャンスタイルとゴールデンエラを結び、ゴールデンエラとそれ以前(または庶民の中に根付くBaladiスタイル)を結ぶ鍵でもあると、私は感じています。
そのアワーレムについて、せっかく小規模specialWSをルブナがやってくれるので、以前書いた記事から、少し手を加えた抜粋を。
アワーレムの歴史を少々。
全盛期は1930〜40年代くらいまで。(アワーレムが映画の一部に登場する有名な映画のシリーズが撮られたのは1960年代でだいぶ後)
ムハンマド・アリ通り(シャーリア ムハンマド・アリ)に、オスタと呼ばれる女主人が居を構え、そこに、アワーレムの女の子たちが住み、そして客を迎えた。歌ったり踊ったりして、楽しい時間を過ごし、通う男性たちと夜をともにする。
日本でいう吉原とかなり似ていると思います。
上記youtubeの動画も映画の中での、その館のシーンです。
アワーレムという言葉は、ダンサーという意味です。単数系だとアルマ。
アルマになる女の子たちは、身寄りのない帰る場所のない女の子たちばかりだったと言われています。
吉原も一緒ですよね。お金のために売られてくる。
すでに最初から身寄りがない、その末路は、なかなか悲惨なことが多かったようです。。
そしてアワーレムの時代から、キャバレー文化へと時代が移ってきます。
キャバレーに、特に魅力的なアルマ達が引き抜かれ、
そして映画の時代になるとさらにキャバレーから映画にその踊り子が引き抜かれ、
それがみなさんが憧れたり、これぞエジプシャンベリーダンスのルーツと心に留めている、『ゴールデンエラ』のダンサー達となるのです。
タヘヤ・カリオカも、サミア・ガマルもスヘイル・ザキも、皆この流れから世に出てきています。
この流れを見ても、アワーレムが、エジプシャンベリーダンスにおいてかなり重要な位置を占めているのがわかるかなと思います。
そして、特にお客と一夜をともにするということから、アワーレムは文化的にエジプトの恥として、その存在は表舞台から消されていましたが、時代とそしてエジプト的な感性、表現方法が生んだこの様式、型は、とてもユニーク(花魁という存在が、それ自体日本の独特の美意識を鋭く孕んでいて、ユニークなように)。
それをダンスというアートの側面から、描き出し、残そうとしているルブナの試みは本当にすごいと思う。まさに、アーティストの仕事だと思う。
ルブナのこういうところが、自分が一緒に仕事していて、本当にエキサイティング。ワクワクし、大尊敬する所以です。
こういう話をレッスンの合間にずっとしていて、止まらなくなってしまう。
歴史的な側面はもちろんなのですが、踊りなので、体でこのアワーレムの感覚を掴まなきゃいけない.....
全文はこちらです。もしよかったら見てみてください。
私はAlb WSが終わった後も、Lubnaとのレッスンを週2で続けているのですが、(エジプトに住んでいた時と同じペースで、なんだか不思議な感じです。)先日アワーレムも再び学びました。ちょうど一年前にやった時よりも、確実に、はっきりと、その型やスタイルを実感できました。正直、去年はこのスタイルを理解するのに10年かかると思っていたので、とても嬉しい驚きです。もちろん、学ぶ毎に、まだまだ知らない自分をまた知るので、それは尽きない探求ではあるのですがw
AlbのWSビデオ再販にしても、このアワーレム振り付けリピートWSにしても、今のZoomならではの企画で、実はかなり特殊なチャンス。
今は消えゆくエジプシャンがエジプシャンたる所以の王道スタイルの秘密を、オンラインという新しいツールにより、スピードアップして学べるというパラドックス。
現地に滞在できないこと、講師に直接会えないことで取りこぼすものは確実にあるでしょう。でも、今しかできないこのやり方で、今できるベストで、私は前に進みたいなあと思うのです。
来年も引き続き、日々は戸惑いの連続かもしれません。それでも、家族や、仲間や、日常や、自分の細胞を活性化してくれる喜びの材料を大切にする日々を、コツコツと過ごしていけたらと思っています。皆様にとって佳き一年となりますよう、心から願います。
そして最後にスタジオ生の皆さん、こんな状況の中で、そして、今までも、コツコツ、私の何かに共感してくれて、付いてきてくれて、ありがとうございます。そして、来年は、もっとみんなと何かを作りたいです。それが私の一番大事な来年の目標かもしれません。引き続き、よろしくお願いします!
そして、今年新たに始まった旗の台クラスの皆様、ほんの小さなハフラを暮れになんとか開催できました。それが与えてくれたものは想像以上だった。。ご一緒してくれて、ありがとうございます!!これからも、折々で、その時の自分を楽しんで確かめる機会を作っていきたいです。
長くなってしまいました。
皆様、どうぞ、良いお年をお迎えください。
寒波の厳しい年始のようです。どうぞお気をつけて、お元気で!