3年ぶりのライブが辛すぎて泣いた話
※この記事は2022年6月に別垢で公開したものです
前置き的な
先日、3年ぶりのライブに行ってきた。2日連続で。もちろん楽しかったし、自担(推し)はカッコよくて可愛くて、スキを再確認した。
だが、問題もあった。ライブには付き物であろう"席問題"だ。別にステージとの距離感で言えば2日とも近い席に当たったし、本来であればめちゃくちゃいい席のはずだ。なのだが、2日連続で障害物があった。
1日目
まず1日目はアリーナ席だった。アリーナ席だと分かった瞬間、自分は選ばれし者と思うほど、アリーナといえば良席、と思っていたのだが、アリーナの中でも当たり外れはあるもので、ハズレを引いてしまったのだ。1番端っこの席だったので、センターステージとバックステージを繋ぐ花道(縦花道と言うらしい)がすぐそこにある。センターステージやバックステージはちょっと遠く、メインステージは双眼鏡必須。なのだが、最近メガネをかけ始めた為、双眼鏡が上手く合わず使う事はなかったので、何となく動いている事しか把握出来なかった
花道は、基本的にメンバーが通り過ぎるだけでしかなかった。留まる事はなく、通り過ぎる時にファンサをもらえたりは、する事にはするのだが、何故だろう、自担は自分の前を通る時、必ず自分がいる方とは反対側を向いていた。信じられないほど運が悪い。自分の記憶が正しければ、ファンサをする余裕がある時、自担が前を通ったのは2回。2回とも、反対側を向いていた。
いつもなら自担の名前を呼べば気づいてくれたかもしれない。が、生憎声出しはNG。自担はファンサが少ないタイプではないし、ツンデレとか天の邪鬼とかでもないはずなので、気づいてくれさえすれば、ファンサの1つや2つはもらえたはず。
自分はそこまでファンサに固執しているつもりはないので、自担が見えるならそれで十分だと思っていたのだが、この席、ステージが近すぎて逆に見えづらい。照明機材がメンバーに被ったりもするし、ステージは高さがあるので、常に見上げる姿勢になり首が痛い。前の人に遮られるので、横から顔を出すようにしなければ見えないのだが、ずっと首を曲げているので首が痛い。アリーナは二度とごめんだ…。あと特効が熱い!!夏の特効キツい!まぁメンバーはもっと火に近くて、もっと動いているわけだが…
2日目
さて、2日目。2日目はスタンド1階の下手、メインステージ寄りの端の方。前から数列目だ。外周と呼ばれる、周りを囲うように設置された花道が近い。外周はアンコールの時、必ずメンバーが通る。色々仕掛けもあって、ファンサのチャンスは多いだろうし、よく見える。はずだった。本来ならよく見えたのだろう。だが、前に座った人の身長が高いのか、物理的に高い靴を履いていたのか、めちゃくちゃ視界を遮られた。平均身長より幾分か小さい自分には、これがかなり辛かった。外周を通るメンバーを見る為に、横から顔を出すようにして見ようとするが、前の人ももちろん見ようとして首を傾ける為、完全に詰みである。ちなみにこの日、ファンサをする余裕がある時に自担が前を通ったのは1回。その時も、何故だろう、自担は自分の前を通る時、必ず自分がいる方とは反対側を向いていた。
本題はここ
ライブ開始から1時間とちょっとが経った時、ふと1日目のことを思い出した。「2日連続、良席なのに、運が悪かったな」なんて不意に思った。気づけば涙が流れていた。辛かった。今までも何度かライブには行っているが、スタンド2階・3階や天井等、双眼鏡必須の席が多かったし、ステージから近ければハッキリとメンバーが見え、なんならファンサももらえていた。初めての事だったのだ。"見えるのに見えない"という事が。そんな事が起きるとも思っていなかった。
それからは、見れば見るほど辛くなった。見たいのに見たくない。この空間にずっといたいのに、もういたくない。会場を出て少し休もうかとも思ったのだが、一度出てしまえば、もう二度と戻ってこられない気がした。休んでいる間にどんどん気は落ちて、涙も止まらなくなるだろう。それに何より3年ぶりのライブだ。もし1秒でも見逃したら、きっと一生後悔する。ライブは残り約1時間、頑張って耐えよう。でもやっぱり辛い。もうとにかく他の事を考える事にした。考えれば考えるほど涙が溢れてくるだけだ。昨日と今日の事、後で絶対に文章にしよう。吐き出して消化しようと思い、文の内容を考えていた。結局書き始めたのは数日後の今になったわけだが。
ファンサも見ることも完全に諦めた。気づけばライブも残り少し。耐え切った。帰りの電車を待つ頃、年々ライブが楽しくなくなっているような、そんな気もしながら。いやライブ自体は凄く楽しい。でも、ちょっと楽しくない事が増えてしまっていた。
独り言
ここからは消化でもない、ただの独り言なのだが、年々楽しめなくなっている原因の1つかもしれない、発達障害の悪化、を感じた話もしておきたい。
自分は発達障害という障害を持っている。発達障害はADHD(多動症・注意欠如)とASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)、LD(学習障害)に分けられる(自分もあまり詳しくないので、もし違っていたら申し訳ない)。自分はこの中の、ADHDとASDを持っている。
ADHDはじっと出来なかったり、気が散りやすかったり、逆に1つのことに集中しすぎたり等々。人によって症状は様々。ASDはコミュニケーションが苦手だったり、こだわりが強かったり、興味の偏りが激しかったり、感覚過敏(刺激に対して過度に敏感)・感覚鈍麻(刺激に対する反応が鈍い)等々、これも人によって様々。自分もあまり深くは理解出来ていないし、説明も難しくて長くなるので詳細は各々調べて欲しい。
日常生活だと、ADHDはずっと家の中を歩き回っていたり、座っている時も足を揺らしていたり、失くしものが多かったり、マルチタスクが苦手とかもあると思う。ASDは友達が少ないとか、人混みが苦手だったり、同じ食べ物ばかり好んで食べていたり、特定の音や匂い等が苦手だったりする。度が過ぎていると障害と見做されるそうだ。ライブなんて確実に人混みなのだが、好きなものの為なら耐えられる。これは障害の特性なのか、ただ自分がそういう人間なのかはちょっと分かりかねる。
3年前にライブに行っていた時も発達を持っていたし、自分が発達持ちであることも知っていた。ただ、3年のうちに色々あったのだろう。気付かぬうちに発達は悪化していた。3年前より耐え難くなっていたのだ。
例えば人混みもそうで、自分はストレスがたまると発作のような、パニックになるというか、突然ポケーッとしたり、過呼吸っぽくなったりするのだが、今年は帰りの電車を待つ駅で、その発作のようなものが出た。3年前には出なかったのに。
他にも、今までより音が大きいように感じたり、照明も眩しかった。3年前の感覚をハッキリと覚えているわけではないので、気のせいかもしれないが。あとこれは座っていた席がステージに近く、おそらく音響機材も近かったからかもしれないが、音の振動がしんどかった。足元から伝わってくる振動が気持ち悪くて、酔っているようだった。
何より、注意散漫が凄まじかった。他の人の仕草とか、アリーナ席だと裏方さんの動きが見られて、そっちに気がいってしまう事もしばしば。これ以上悪化されると、何かと困るのだが…
まとめ
次のライブまでにはシークレットシューズを買うと決め、コンタクトかメガネ用の双眼鏡も用意しよう。聴覚過敏用のイヤーマフなんかもいるだろうか。
楽しかったけど、それ以上に疲れたライブだった。初めてライブが辛かった。
まぁでも自担が可愛かったので、それで何とかバランスを保とう。
あぁこのライブが終わって、数日間ずっと頭の中に自担がいる感覚、凄く久々だな。早くまたライブに行きたい。