アメノセイを襲った「原因不明のバグ」についての邪推と杞憂
性別不明の企業系歌うまVtuber、「アメノセイ」の活動休止が5/27に発表されました。YouTubeでの投稿、配信は5月31日で終了し、休止に入る時期は6月末とのこと。
しかし休止とはいえ再開のめどはたっていないことから、実質的には引退ということになるのかもしれません。
一応簡単に彼(彼女?)について説明しておくと、株式会社ドワンゴの手掛けるオリジナルIPブランド「ⅡⅤ(トゥーファイブ)」から2018年夏頃デビューのVtuber。
Vtuberの音楽ライブで活躍したり、今年4月には歌ってみた動画を毎日投稿したりなど、音楽方面の活動が活発なVtuberでした。
YouTube投稿最終日の昨日も歌ってみた動画を出してました。
ちなみにキャラクターデザインは「サモンナイトシリーズ」「キノの旅」や、ホロライブENの「一 伊那尓栖(にのまえいなにす)」を手掛けた黒星紅白氏です。また、同じくドワンゴでキャラクター運用を行っている関係から、サントリーの公式Vtuber燦鳥ノムとのコラボが多かったVtuberでした。
しかし、元来動画勢であることや、歌以外のコンテンツがそう多くなかったこと、同じく歌うまなVtuber以外とのコラボをする姿をほとんど見なかったことなど、話題性に乏しい面はあったかと思います。
実際、私は彼(もう面倒なんで以降彼で統一します)の歌ってみた動画はだいたい聞いてますし、チャンネル登録もしてますが、ここ10ヶ月で400記事以上Vtuberの記事を書いているこのnoteで、私が彼の話題を記事として書いたことはほぼありません。
私にとって彼は、歌も上手だし3Dとしても素晴らしい出来栄えではありましたが、どう話題にしていいかは今一つわからないVtuberでした。
今はただ、彼の紹介文を過去形で書いていることが残念です。
話がそれましたので戻します。
そんな彼の活動休止の件なのですが、休止理由は「原因不明のバグ」という実に何ともいえない説明でした。
この「原因不明のバグ」の字面をそのまま受け止めると、3Dモデルや機材の破損が起こったのか?と言う風にとらえることも出来るのですが。
「いくつか進んでいるコラボ企画」に今後参加する可能性があるようなことを示唆するツイートからかんがみるに、少なくともこれから予定が立つイベント対して収録を行う余力はあるように見て取れます。
また「お知らせ」の内容を読んでいくと2021年6月末の休止は「運営と話し合って決定していること」かつ、「本人の意図しない結果であること」のようです。
なので、デビュー時期やドワンゴの決算時期、過去のドワンゴ関連のVtuber運営事業の終了時対応(株式会社リド、葉邑ゆう、ワタナベアマダクション)等々を合わせて考えると、今回の「原因不明のバグ」という事態にも、中の人との契約更新や各種権利関係、または事業運営結果などが大きく影響しているのではないか?という邪推も出来るような気がします。
ただ、そこについてはあまり深掘りしても誰も幸せにならない話題かなとも思いますので、今はこれ以上の推察は控えておきます。しかし活動開始から「3年」経過と言うタイミングは、企業のプロジェクトとしてのVtuber運営にとっては、一つの節目なのかもしれません。
なんにしても、アメノセイの新たな舞台を私たちが見る機会はあとわずか。アーカイブ等は残りそうですが、もし可能であれば、
「もし色んなことがうまくいって、また会えるときがきたら たぶん人見知りしてるので 改めてお友達になってくれたら嬉しいです」
と語る彼の友達に改めてなりたいと、今は一人のファン、AmeDASとして思います。
以下は余談ですが、そういえば2017年デビュー勢の多くの企業Vtuberも、デビューから3年経った昨年に所属事務所やレーベルの変更等を行った話題が散見していたように思います。
そう考えると、にじさんじ・ホロライブ等を筆頭とするLive2D勢の誕生によって大量に増加した2018年生まれの企業勢Vtuber達にも、3年経った今年は自身の活動の進退を左右する大事な局面が訪れていたりするのでしょうか?
そしてまた突然の引退を迎えるVtuberが現れるのでしょうか?
1月のセフィラ・スゥの時も思いましたが、企業事情で引退するVtuberを見送るのが最も悲しく、また一ファンとしての無力感を感じる事ではあるので、出来れば今回の私の妄想はただの杞憂であってほしいところです。