今度はカメラワークに凝りだしたにじさんじ「#健屋3D」お披露目配信

9/12に行われた「【3Dお披露目】健屋はどう動いても可愛いのだ。【#健屋3D/にじさんじ】」。

まあ正直キャラクターデザインの「かやはら」さんが描いた細かい2D絵を3Dに落とし込むことが果たして可能なのか?が、個人的には大きな注目点だったわけなのですが、結果から言うとその点は大成功だったのではないかと思いました。

お面のように顔があごのラインで分割することなく、横を向いた時と正面の整合性が取れているのはまさにお見事の一言。腕の細かい意匠も忠実に反映されていたのも感動しました。今回、カメラワークの自由度が高かったこともあって、顔と腕のアップがたくさん配信中に見られましたが、3D自体が接写に耐えうるすごいクオリティだったと思います。

ただ、デザイン面で唯一引っかかったのは、スカートとエプロンのデザイン。

2Dで書かれた絵を3D化するにあたってどうしても不自然にならざるを得ない箇所ではあったのですが、正面からのデザインを忠実に再現した結果、側面から見た際に腰の下から股間の位置が胸の倍ぐらい前に飛び出しているのはさすがにちょっとどうにかならなかったのかと思いました。

そして内容について。

前半パートは健屋花那を好きで日頃から関係性などを見ている人ならアリ、そうでない人はどう楽しんでいいかわからない、と日頃の健屋さんの認知度で楽しめる程度が大きく分かれそうな内容が続きました。

ここら辺は健屋花那がどうこうというより、にじさんじの3Dお披露目のテンプレート自体に改良の余地がある問題ではないでしょうか?雑談と関係性を中心に見せるタイプのライバーと3D配信の相性は元々そんなに良くないのでやむを得ないとは思いますが……。

最近特に3D配信を見慣れたせいか、具体的に小ネタ持ってるか3Dゲストが呼べるかのどっちかでないと、間が持たせにくい状態になることが多いように思います。そんな中、今回黒子で登場した白雪巴は2Dでは見られない動きを存分に発揮して、こっそり自身の株を上げたような気がします。個人的には前半パートのMVPをあげたいです。

それと応急救護とAEDのパートは、豊富なゲストを少しずつ出して間を持たせながらながら正しい知識を頒布するという挑戦的な試みでよかったと思います。

そして後半パート。ここは完全に健屋花那が最も輝いた箇所だったでしょう。歌、MIXとコーラス、そしてダンスと、随所に努力の跡が見える本人の奮闘と、にじさんじの3D配信技術で課題だったカメラワークの進化は特に素晴らしかったです。

今回の歌パートでのカメラワークは特に凝っていて、主に健屋花那を中心に拡大or縮小しながら左右にカメラをスイングして、踊る健屋花那を左右180度から見せる動きを多用したり、曲中でしゃがみ込む振り付けの健屋花那にあわせて天頂部からカメラ位置が正面に回り込む、など明らかに振り付けと連動したカメラワークが事前に綿密に組まれていたりと、TVの歌番組的な緻密さが目立ったように思います。

今回は2曲のお披露目でしたが、正直歌はもっと見たかったです。

と、色々と思うことはありましたが、全体的によいお披露目配信だったように思います。出来ることならこのクオリティでどんどんこのペースで3D配信が進化していって、年末ぐらいにはにじさんじの3D紅白歌合戦とかも作ってもらいたいものです。

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