歌ってみた「少女レイ」で夏の終わりを告げる魔法使い ~歌うと毎回別人なのってなんなんですかニュイさん~
ニュイ・ソシエールの歌ってみた動画には、意外性が詰まっている。
毎回そう思います。
この夏の終わりに新しく投稿されたニュイ・ソシエールの6本目の歌ってみた動画「少女レイ」は、いつもの熱めの魔法使いのお姉さんから紡がれたとは到底思えないぐらい、実に爽やかなサマーソングでした。
夏の終わり、蝉の声、少女と少女のいびつな関係、囁く少女の声と踏切の音。アップテンポな曲調とは裏腹の、重くさまざまな解釈を生んだ歌詞。そして唐突に終わるラスト。
そんな風にどこか眩しい瑞々しさを感じさせながら、それでいてホラー要素をも含んだ「少女レイ」という曲と、自称清楚エロ枠でホラゲの悲鳴が某ネコ型ロボットか戦闘民族サ○ヤ人に似てるお姉さんがどう化学反応するのかと視聴前は思ってました。しかもお姉さんがつい先日歌ってたのって、「爆乳音頭」でしたよね?落差凄くないですか?
ところがそんな思いを大きく裏切ってくるのがニュイ・ソシエール。
いつものちょっとこぶしの回った独特な歌い方から、なぜか感じる透明感と清涼感。さすが魔法使い、声もMIXもある意味まさに魔法です。パワプロでヒット打ったときの「うおぉぉぉー!」っていう叫び声とかどこに行ったんでしょう?
そしてこの歌ってみたのMOVIEがまたすごく、涼やかに立つ少女ニュイの立ち絵は少ない動きで夏の静寂を、モノトーン調のテンポよく出てくる無機質な字幕とピントの合ってない踏切のバーで、疾走感と不穏な雰囲気を見せてくる良MOVIEだったのですが、担当してたのがなんと「 雎 雪待」さん。
ユメノグラフィア所属で、過去に舞元啓介の体験レポート第一回目で登場したキャストさんとしてご存じの方もいらっしゃると思います。軽やかな厄介おじさんあしらいが印象的なキャストさんでした。今のいちから株式会社には本当にいろんな人材がいますね。
聞きおわってみれば実に夏の終わりの独特な喪失感が感じられる歌ってみたでした。夏のいろんなことを振り返りながら、ぜひ何度も聞いていただきたい一曲です。
んで、ここからは全くの雑談なんですが、ニュイ・ソシエールの歌ってみた動画って、2020年の5月末からと割と最近から投稿されだしたんですが、毎回聞くたびに日頃とのギャップにも驚かされますし、MIXやMOVIEのクオリティの高さにも本当に驚かされます。
MOVIEの多彩な文字出し演出と、がっつり低めのトーンが特にカッコいい「乙女解剖」
妙に夜感というか、歌い方に艶と同時に姉御感のある「吉原ラメント」
視聴後に懐かしさで泣きたくなる、ロリ化した葉山舞鈴と大人ニュイの語りが切ない、同期ユニット乳山でのデュエット「ポケットにファンタジー」
元曲とは全く違う解釈で聞こえる、こぶし全開で力強くてアダルトな疾走感の「夜に駆ける」
アンジュ・カトリーナ、愛園愛美と歌う、ポップでバカバカしくて歌い方も底抜けに明るい「爆乳音頭」
と動画が出るたびに、クオリティが高いのと、視聴側がその温度差で風邪をひく勢いなのが面白いですね。次は何が来るのかと毎回すごく楽しみです。
ただ、まだ単純に認知度が低いのか、本人ゲームプレイ時の叫び声との違和感が物凄いせいなのか、それとも彼女のチャンネル視聴者年齢層が高めなのが影響してるのか、いったい何が原因かわからないんですが、彼女の歌ってみた動画はクオリティの割に今一つ再生回数が伸びてないのが、個人的に毎回不思議でしょうがないので、興味がある人は見ていただけると嬉しいです。
あと「彼女の馬配信とRPG配信は、技術やら熱量やらめっちゃ色々すごい」って話も、今日は脱線しすぎなのでしませんが、いつかしたいところです。