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Vtuber月下カオルの「死」と「容疑者」
※7/30少し追記しました。
2020年7月28日、一人のVtuberが突然契約終了しました。
彼の名前は「月下カオル」。
業界の大手企業カバー株式会社の男性アイドルグループ「ホロスターズ」の女装した男性Vtuberとして約3か月前に鮮烈なデビューをし、デビューして早々に「ベイブレードASMR」という摩訶不思議なものを生み出してtwitterの日本トレンド1位をも獲得した彼は、一言で言えば「ホロスターズの期待の新星」と呼べる存在だったように思います。
twitterで注目を集めた彼は、その後も精力的に活動しました。
主に話題になるのはまたtwitterでしたが、彼のtwitterでの行動範囲は恐ろしく広く、他企業だろうと個人運営だろうと関係なくアプローチを行い、知名度を高めた様子には物凄い勢いがありました。
西に目覚めるVtuberがいれば「おはよう」と挨拶し、東に小ネタをつぶやくVtuberがいれば「それはすごい」と褒め、北に食べ物話をするVtuberがいれば「おいしそう」と言い、南に眠るVtuberがいれば「おやすみ」という。
一見冗談のようですがほぼ誇張の無いこの活動を、彼は毎日のように行い、その結果、これまでグループとして大きいヒットの無かった「ホロスターズ」の中で、彼は間違いなくスターでした。
Youtubeの登録者は4万人を超え、twitterは4.5万フォロワーにまで達した彼は、ついには所属するホロスターズの中でも数字的には1~2を争う位置につくまでになりました。
ここまで、実に順風満帆なVtuber活動だったと思います。
ところが。
まさにこれからどんなふうに彼は羽ばたいていくのか?
そんな彼を見守っていたファン達へ7/28に突然訪れたお知らせは、運営元のカバー株式会社による「契約終了」という名の、彼の「死」を告げる通知文でした。
https://cover-corp.com/2020/07/28/20200727/
通知文が貼られてから彼のVtuberとして生きた痕跡が消えるまでの時間は本当にあっという間でした。
前日まで配信されていた彼のYoutubeアカウントでは、通知の15分後ぐらいで全ての動画が消え、同タイミングでtwitterアカウントからは直近1ヶ月の履歴が削除になり。
ファンは彼に何が起こったか、なぜ消えなければならなかったのか、なぜ痕跡を大急ぎで消す必要があったのか、そして痕跡を消す判断を下したのは誰なのか、そのすべてがわからぬまま、運営側から唯一与えられた彼の「死」を受け止めることになりました。
唯一、彼の同期である荒咬オウガから、彼について「少し話をする」という配信で、無粋な話ではあるが、彼の「中の人」の身体的な健康面について問題が無いことのみが、のちに明らかにされましたが。
それによって彼の「死」は、あくまでVtuber月下カオルとしての「死」であった事だけが、その時点では唯一わかったことでした。
彼の「死」はいかにも不自然でした。
彼の「死」はあらかじめ日時が決まっているであろう契約を満了したと言うには、あまりに突然すぎました。
実際、彼の先週までの日程には8月2日開催のイベントに参加予定があり、その参加予定は7月25日に突然キャンセルされていました。彼の「死」が単なる予定された契約の満了でないことはこの点からもあきらかでした。
また彼の「死」と同時に、運営が痕跡を消したことも不信感を高めました。
彼以前に同社で「死」んでしまったVtuberは長い間痕跡が残っていました。今回に限り、まるで「証拠を隠滅する」かのような勢いで彼の痕跡が失われたのはなぜなのか?という疑問は当然ファンの皆が抱いた疑問でした。
ただ、ここまで書くと皆さんは『彼の「死」は本当に契約満了なのか?彼の「死」には何か別の理由があって、それを隠すことが彼の「中の人」もしくは「カバー株式会社」に必要なことだったのではないか?』と、私が訴えたいのか?と思われるかもしれませんが、それはちょっとだけ違います。
私が今回の件で本当に疑問なのは、『なぜ「カバー株式会社」は、彼の「死因」と誰が「加害者」で誰が「被害者」なのかを隠すと、ファンからの信頼と支持が得られなくなるとわかっているのに、このタイミングで「死亡通知」を公開したのか?』だったりします。
出来て間もないVtuberの業界では、不確定情報のリークをする人間に枚挙のいとまもありません。
本当かウソかわからない情報が飛び交うことも多く、結局企業側はその情報が本当の話でも、デマでも、ある程度のダメージを負うことが多いです。
ましてや、所属Vtuberが引退するとなればなおさらです。
であればこそ、本来なら引退発表はなるべく穏便な方がよいし、時間はかけたほうがダメージは負いにくいはずです。
それこそ今回の件であっても「期間満了」にする時期は来月なり再来月なりに伸ばして、彼のチャンネルで1か月配信されていない状態を作り上げたほうが、企業として都合は良かったはず、ではないでしょうか?
それをしなかったのは、なぜなのでしょうか?
おそらくそこには、ファンが予想もしえない何かが潜んでいるのでしょうし、そしてそれが何か、ということが近日中にゴシップ的に界隈で話題になると、私は思っています。
話題が真実かデマか、事態が判明するか憶測のまま終わるか、は別にして。
いずれにしても彼の「死」と今回の対応は、「カバー株式会社」への不信感として、またファンの心に残る結果となるだろうなとは思います。
彼が「死」に至った原因が何なのか?「自殺」なのか「他殺」なのか?証拠を抹消するかのような動きで、最も怪しい「容疑者」の立ち位置を獲得してしまった「カバー株式会社」は今後どう動くのか?
個人的にはその真実は明らかにならずとも良いのですが、一人でもゴシップ的な話題の「被害者」となる個人や企業が少ない結果になってくれるといいな、とは思います。
それと、彼の「死」にショックを受けた1人のファンとしては、痕跡の消された彼の駆け抜けた3か月間を、なるべく多くの人に覚えておいてもらえると嬉しいなとも思います。
今後何かが判明して、彼が忘れたい思い出に変わらないといいな、とも。
<7/30 追記>
やはり色々とリーク的なものが始まりましたね。
予想通りとはいえ、残念です。
せめて他の頑張っているホロスターズの方に影響がなければ良いのですが。