とまらないしぐれうい ～女子高生好きイラストレーターVtuberの快進撃～
なんだかタイトルからして誤解を招きそうなワード交じりだが、残念ながら誇張はない。Vtuberデビューからずっとしぐれういの勢いはとまらない。
知らない人のために軽く紹介をしておくと、しぐれういは元来イラストレーターであり、女子高生が好きであることを公言しており、主に女子高生を中心としたイラストを描いている。
そのかたわらでしぐれういは、ホロライブ所属大空スバルのキャラクターデザインをしたことと、その大空スバルの配信に誘われたことをきっかけに、本人も女子高生アバターのVtuberになってしまったという経緯の持ち主である。
どうでもいいことだが、女子高生好き女子高生Vtuberって実にややこしい。
……話を戻す。
そしてイラストレーターのしぐれういは、ラノベの表紙を書いたり、最近初めての商業画集を出したり、最近初個展をしたり、最近カードゲーム「WIXOSS」のキャラクターデザインをしていたはずが、いつの間にか本人までもがカード化して参戦することになっていたりしている。
しぐれうい（本人）、WIXOSS参戦！ https://t.co/zCaq8NoLU7
— しぐれうい🌂画集発売した！ (@ui_shig) September 22, 2020
そしてVtuberのしぐれういは、大空スバルやにじさんじ所属の舞元啓介らと #大空家 というユニットでコラボしたり、本人が得意げにプレイするゲームがなぜか毎回散々な結果で終わる場面や、お絵かきや雑談などのコンテンツを配信し続けた結果、つい先日、Youtubeのチャンネル登録者数が驚くことに３０万人を突破したりしている。
Vtuberの総数が１万人以上いるこのご時世でも、登録者が３０万人を超えたのはわずか６０人程度。その中に本業がVtuberでない人間がいったい何人いるのだろう？
こういう結果だけ見ると、しぐれういの活動を快進撃と書いたことも、割とご納得いただけるのではなかろうか。ほんとマジですごい。
ちなみにVtuberデビューのきっかけなどを知りたい方は、つい先日「超！アニメディア」で特集されたインタビュー記事が詳しいので、読んでみると面白いかもしれない。
ここでいくつか彼女の参加した配信をご紹介したい。
なお、デビュー以前のものは、ほとんど大空スバルチャンネルにあった関係で、残念ながら現在は諸事情でほぼ非公開になっている。
【#大空家】大空家で行くドリームクラブ【地獄】
現存する最古のしぐれういを見ることができる配信。サムネイルを見てもわかる通り、大空スバルが随所で引いており、舞元啓介はかなりヤケクソなノリの中、しぐれういは一人ノリノリな配信。このぐらいの時期から舞元啓介とはtwitterで殴り合いを頻繁に行っている。
わたしと君たちで女子高生を好きにする
先ほど紹介したインタビュー記事の中にも出ていた、リスナーとのやりとりで決定した内容をもとに最強の女子高生を作るという某ゲームの悪魔合体みたいなことをやった企画。最終的に枠が吹っ飛んで立て直す羽目になったり、生まれた娘の名前が安価でえらいことになったりした。
【#大空家学力テスト】春だ！殴り合いだ！真のバカは誰だ！
今年の春ごろによく見かけた大空家での殴り合いの一つ。割と毎回勝負は僅差の３人だが、なんだかんだでしぐれういが敗北するシリーズはこのぐらいの時期から頻発していた気がする。他にも剣持刀也とのテトリス配信で、企画がグダった上に敗北し、罰でロリ配信する羽目になるくだりなどが有名。
【Project Winter】わたしたち友だち、ですよね……？【#GW雪山女子会 】
結構頻繁にProject Winterには参加しているのだが、なぜか毎回トレイター（襲撃者）側になれないしぐれういの脱出への奮闘が見どころ。Project Winter配信では毎回サムネイルのデザインが秀逸なのも個人的に好み。
♡Kawaii make MY day!♡歌ってみた／カグラナナ×しぐれうい
現状唯一彼女が出ている歌ってみた動画。カグラナナチャンネルにあるので知らない人もひょっとしたらいるかもしれない。すごくポップ。
【#しぐれうい最強決定戦】最強のしぐれういは一体誰の手に!?【地獄】
頻繁にしぐれういが出没する犬山たまき枠で行われたカオスな企画。とりあえず勝つのはしぐれうい、負けたのもまたしぐれうい。大空スバルへの火力がダントツで高いのもまたしぐれういだった。あとは何を書いてもネタバレにしかならない枠。
【Fall Guys】ネタバレ：ういしか勝たん
バトルロワイヤル系のゲームFall GuysでしぐれういがVtuber界最弱の異名をとる羽目になった配信。オープニングでは敗北を知りたいとか言っているが実際に配信を見てみると、そりゃ舞元啓介や天開司にはいじられるわ、ってぐらいとにかく勝てない。不憫。
と、ここまでざっくりとしぐれういの配信について触れてきた。このいくつかのアーカイブだけでも、彼女のVtuberとしての強みがわかるのではないかと思う。
彼女は「癒し系ボイス」で「ノリが良く」その割に「ゲームは下手」で、職業柄当然「絵が描ける」上に、当たり前のように「可愛いアバター」も所持し、しかも自家製で頻繁に「お色直しが可能」と、世のVtuber達が求めてやまないような「配信をバズらせる為の持ち味」という武器を一人で大量に持っている。
近年、漫画家やイラストレーター達のいわゆる絵師と呼ばれる方々のVtuber化が進んでおり、人気のある方もまた大量に増えているのは、このしぐれうい同様に、Vtuberとして戦うのに必要な武器が職業柄取得しやすい点が大きい。
もしかすると数年後には「個人勢」で有名なVtuberがほとんど絵師ばかりという事もあり得るのではないか？と私は思っている。
それがいいことか悪いことかまでは、正直わからないのだが……。
なんとなくそうなってしまうと、色々な特徴的デザインの個人勢Vtuberが増える一方で、新規参入のハードルがますます難しい業界になってしまいそうだなぁ……、とか思わないでもない。
まあ今の時点では、杞憂以外の何物でもない。ともかく、しぐれういや他の絵師兼Vtuberの皆さんには、Vtuber業界の活性化の為にぜひ頑張っていただきたいと個人的には思う。
しぐれういがいったいどこまで突き進むのか？はたして将来ゲームは上手くなるのか？舞元啓介や剣持刀也をギャフンと言わせる日は来るのか？
いろいろと今後も活躍を楽しみながら配信を視聴していきたい。