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#Vtuber夏推し曲10選【オリジナルソング編】阿斗乃真釣

相変わらず暑い日が続いていますが、夏休みの時期はそろそろ終わりということで、ここらで前回「後日やるかも」と書いた、HutabaNon(フタバノン)様の主催なさっている「#Vtuber夏推し曲10選」という企画に、今回は「Vtuberオリジナルソング」10選で企画の締め切りぎりぎりでの追加参戦をさせていただこうと思います。(企画期限には間に合ってないかもですが)

なお今回の選曲については「私にとって」夏の印象がある曲として選んでるので、厳密に夏の曲かどうかはあまり気にしないで聞いていただけるとありがたいです。個人的好みで懐かし楽曲を多めにしています。

ちなみに前回の「歌ってみた動画」10選のnoteはコチラです。
今になって見返すと、こちらもだいぶ選曲が偏って見えます。



夏推し10選

petit fleurs(森中花咲・御伽原江良)『プリンシパル』MV

こういう企画でいきなり3年弱前リリースの曲から紹介するのもアレかな?とは思ったのですが、夏のVtuberオリジナルソング、でパッと浮かんだのが何故かこの曲でしたのでトップバッターに。

この曲『プリンシバル』は、にじさんじ所属森中花咲と今は卒業してしまった御伽原江良のユニットpetit fleurs(プチフルール)の楽曲の一つになります。まるでゲームOPのような疾走感のあるメロディと、透明感のある爽やかな2人の歌声、演出の凝ったMVと、個人的に好きな要素の多い曲です。

この楽曲の最後の歌詞は「まだ描きかけの物語 無敵な二人」というフレーズなのですが、2020年当時のpetit fleursというユニットには、確かに無敵感もありましたし、その終わり方にも描きかけだった感じがあって、そこがまたちょっと懐かしさを感じる部分だったりします。


HIMEHINA『Mr.VIRTUALIZER』MV

ひとつ前の曲の人物から連想した部分もあって、2曲目はこちら。
HIMEHINAのシングル5曲目、『Mr.VIRTUALIZER』です。

この曲はMVでにじさんじホロライブ.LIVE等に代表される当時の人気Vtuberの面々が大量にバックダンサーとして登場して砂浜や花火の下で踊っていて、そこが当時は非常に印象的なMVの楽曲だったんですが、曲としても、リズムと韻の踏み方が印象的な歌詞とメロディ、SAXの効いたサビが非常にいい聞き心地の曲だったりします。

ミライアカリ御伽原江良金剛いろはピンキーポップヘップバーン郡道美玲などなど、今は活動していないVtuberの面々がそれぞれちょっとずつズレて踊る姿も懐かしい、そんな一曲です。


サマーダイブ / ぴぐまりおん。【Vtuber オリジナル曲】

続いて紹介するのは、2018年~2019年に活動していた、ぴぐまりおん。というバーチャルアイドルユニットの最初で最後のオリジナルソング『サマーダイブ』。ギターリフと軽やかな3人の歌声がとても印象的な、シンプルながら爽やかな曲です。

ぴぐまりおん。は株式会社DUO(後のZIZAI)から元々5人組でデビューしたバーチャルアイドルユニットだったそうなのですが、実は私はリアルタイムで彼女たちの活動はほぼ名前しか知らず、この曲と出会ったのは、後ににじさんじ所属ギルザレンⅢ世がデビュー以来ずっと収集しているYouTube再生リストVtuber音楽集「Gilzaren III RECOMMEND MUSICシリーズを作業中に垂れ流しているとき、が実は切っ掛けだったりします。
ちなみにこのリストは現在26集まであるので、1リスト500曲換算で全部で13,000曲弱はまとめてある計算になるでしょうか。気になる方は見てみてください。かなり雑多で広範囲のリストです。

話をぴぐまりおん。に戻すと、解散後に活動を現在まで継続しているのは雛見沢くるみのみで、他には朝霞しおの歌関連アーカイブのみがチャンネルに残っている、という状態だったりします。それぞれいい声、面白い個性の持ち主だと思うので、こちらも気になった方はぜひ覗いてみてください。


【オリジナル曲】ゆらゆら / 花奏かのん【Yura-Yura】

続いて紹介するのは、今回の選曲の中で一番曲自体には夏の感じが無い曲。
ななしいんく(元ブイアパ)所属、花奏かのんのアルバム収録曲『ゆらゆら』です。

私がこの曲を夏の曲かな?と感じるのは、多分独特な色彩感のあるMV映像の後半に「1発だけ上がる花火の映像」の印象が異様に強いせいなのだろうと思うのですが、そんなMVを抜きにしても、主張の強いギターイントロから始まる不思議なメロディと、この曲の切ない歌詞とウィスパーボイスが相まって妙に耳に残るそんな不思議な視聴感が、万人受けするのかどうかは分かりませんが個人的にはとても好きです。

公開から2年たった今でも、私は時々夜中に聞き返したくなります。


アイシー/ぼっちぼろまる(self cover)

続いては「この曲もよくよく考えたら花火を見上げる描写のあるオリジナルソングだなぁ」と思ったので、前の曲同様に10選に入れてみた曲。
ぼっちぼろまる歌唱版の『アイシー』です。

本来オリジナル曲として取り扱うべきはにじさんじ所属卯月コウが歌っているバージョンなのでしょうが、そちらの動画は非公開のためこちらを載せています。

とはいえ、楽曲提供者にあたるぼっちぼろまる版のこの曲の歌唱も、私はかなりしっくり来ています。彼の歌はおとせサンダーなどのギターサウンドの印象が強い曲もいいですが、この曲のようにしっかりメッセージを伝えるタイプの曲も雰囲気があって私は好きです。


【オリジナル曲】ぷ・れ・あ・で・す!【ホロライブ/大空スバル】

続いてはホロライブ所属、大空スバルの2ndシングル『ぷ・れ・あ・で・す!』を。この歌も、よくよく歌詞を見返したら「あがれ!star mine」と花火をあげてた曲。今回は花火さえ上げてれば、夏の曲とみなしてるところがありますね。1stシングルの「太陽少女」にしなかったのは企画内で他の方と選曲が被ったことと、楽曲MVの有無などもありますが、この曲がタイトル曲になった彼女の3周年Liveが未だにものすごく印象的だったことが大きいような気がします。

POPで元気、底抜けに明るい曲調は本人のキャラクターとの親和性が何より凄い曲ですし、青空の下で3Dアバターが踊る、夏の雰囲気全開のMVも振り付け、衣装変更、背景数共になかなかとんでもない工数とクオリティの動画だなと思います。

ただこの曲、これだけ夏の感じの強い曲なんですが、夏の曲とするには曲タイトルの『ぷ・れ・あ・で・す!』が若干引っかかっていて、おそらくタイトルの元ネタであろうプレアデス星団(和名すばる)は、主に冬に観測する星団で、夏は太陽の裏に隠れて実は全く見えないんですよね。
まあ、そんなところも彼女らしい気もしますが。


【デリケアエムズ】エムズーン音頭 with 月ノ美兎【にじさんじ/ジョー・力一】

続いては1曲、悪ふざけっぽい選曲で、にじさんじ所属、ジョー・力一月ノ美兎池田模範堂の案件で歌った『エムズーン音頭』を。

個人的にVtuberの歌う「音頭」を10選の中に一曲は入れたくてホロライブの『ホロメン音頭』、名取さなおしりぷり音頭』、RainDrops雨天決行音頭ロジー』、戌神ころねハロハロナリヤンス音頭 (cover)』などから色々悩んでみたのですが、他の方との重複や当時のインパクトなどを考えて今回はこの曲にしました。

月ノ美兎の妙にいい声の合いの手と、ジョー・力一の妙に雰囲気のある歌唱が面白いですし、なによりこれを案件として成立させてしまった2020年当時のいちから株式会社(現ANYCOLOR)と池田模範堂の企画力には脱帽です。

あとコメントを見て気が付いたんですが、このMVが出た当時はジョー・力一って自チャンネルに歌動画を出してなかったようですね。ファンからしたら「やっと歌動画出た!」と思って見たら『コレ』というのは、彼らしいといえばらしいエピソードだなと興味深くコメントを見ました。


【Original Animation MV】Unison【hololive/宝鐘マリン】

続いては、夏の曲というよりは海の曲、なんですが。
夏リリースの曲の中で一番中毒性のあった曲、というイメージから、ホロライブ所属、宝鐘マリンの『Unison』を。

絶えず変化する小刻みなリズムの連続の中で歌われるユニゾン歌唱のこの曲は、特にヘッドホンを付けて聞いていると、視聴後の無音になった瞬間になんだかとんでもない喪失感が襲ってきてまた聞かずにはいられなくなるような、そんな洗脳にも似た不思議な雰囲気がある曲のような気がします。

あと彼女の場合、『Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆』『マリン出航!!』『I’m Your Treasure Box』『美少女無罪♡パイレーツ』と、毎回「海と海賊」を見チーフにした自身のオリジナルソングの新曲が出るたびに、楽曲とMVのクオリティでファンが度肝を抜かれるのはもはやお馴染みの光景のような気がしますが、冷静に考えるとこの引き出しの多さといい、セルフプロデュース力の高さといい、本当にとんでもないですね。
あらためて凄いVtuberだなと思います。


【original】海想列車/湊あくあ【アニメーションMV】

続いてこちらも夏の曲というよりは海の曲、なんですが。
同じくホロライブ所属、湊あくあの『海想列車』を。

この曲については、過去の振り返りと未知の世界へ飛び出す不安を「目の前の海と、走り始めてしまってもう止まらない列車」になぞらえた切ない歌詞と美しいメロディがとにかく印象的な上に、曲のテンポはそれなりにあってライブ映えもする、という点で「ファンの応援と共に成長していく存在」としてのアイドルVtuberの楽曲としては、本当に満点に近い上手い楽曲なんじゃないかな?と個人的には思っているのですが、このMVも「デビュー日と同じ日付の切符を握りしめて列車に乗る湊あくあ」を映像として差し込む、などでその楽曲のエモさを美しく補完していて、そこがまた素晴らしい動画だなと思います。

しかし、こうやって考えると海モチーフのオリジナルソング、ホロライブはめちゃめちゃ多いですね。


【オリジナルソング】『また明日』【西園チグサ/にじさんじ】

色々迷いましたが最後はこの曲を。
にじさんじ所属、西園チグサの『また明日』です。
彼女の夏っぽい歌動画だと、「フロントメモリー(cover)」とかの方が本当はお題にふさわしいかなとも思うのですが、あえて今回はシメということでコチラにしました。

この曲はデビュー初期の彼女の配信のラストに流されていた短い曲で、当時はこの曲が流れるたびにファンのコメントが「いい最終回だった」とか「また引退か」とかで埋まる、というのがお決まりだった曲でした。

まるで童謡のような叙情的な歌詞が、『品川シーサイドで有名な音楽系Vtuberあくまのゴート作のシンプルながら美しいメロディにのせて、切ないながらものびやかに歌われる様は、本当に遊び疲れた一日の終わりを切り取ったような、とてもいい雰囲気で。

特に「確かなことがない人生だから あまりに頼りのない祈りを込めて」という歌詞の一節には「ある日突然いなくなってしまう存在としてのVtuber」が本当に端的に切なく投影されているようで、今でも時折聞いては、少し胸が締め付けられるような、そんな心情を抱きます。


という訳でVtuberオリジナルソング(?)10選を選んでみましたが、いかがだったでしょうか?自分で振り返ってみても、想い出選曲の感じが強い選出だったなとは思いますが、このnoteを読んでくださった方に1曲でも気に入ってもらえるものがあれば幸いです。



おまけ

以下は初期の選出案時点では10選候補だったんですが、他の方が既に同企画で10選として紹介してらっしゃったので今回は10選から外したやつです。

やっぱオリジナルソング縛りで選ぶとある程度他の方ともかぶりますよね。

夏色まつり/君と眺める夏の花 
全体ライブでも披露されたファンメイド作品の傑作楽曲。
ホロライブの夏楽曲としてはおそらく最も印象が強い曲ではないかと。

エルセとさめのぽき/「まぼろし」
エルセとさめのぽき/ 「SUPERNOVA」
エルセとさめのぽき/ 「8月31日
夏と海のVtuber楽曲といえば、まず思いつく彼女たちの2020年の3部作。
実は歌詞だけで見ると夏の感じはそうでもなかったりするんですが、本人たちの歌唱と3Dと実写風景の混ざるMVの映像、そしてリリース背景から未だに「夏といえば」感がすごく今もあります。

Nornis / Daydreamer
お洒落で爽やかなシティポップ、という枠で考えると真っ先に出てくる曲。
本当に夏のドライブ向きな印象。

あくまのゴート / 品川シーサイド
私のイメージとしては、けだるい夏の飛び込んだ東京モノレールにぼーっと乗ってたらなんだかとんでもないところに連れてかれた、みたいな曲。
終始意味は分からないけど歌詞のワードチョイスが好きです。

燦鳥ノム / Life is tasty!
夏といえば飲み物、といえば彼女、みたいな妙な三段連想から。個人的にとても好きな曲なんでどこかに入れ込みたい、みたいな気持ちもありました。


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