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ホロライブインドネシア3期生デビューとINDONESIAにおけるhololiveの躍進

中々に突然の発表でした。

ホロライブインドネシアに3期生3名がデビュー。プレスリリース公開とtwitterでの活動開始は今日(3/24)で、 YouTube初配信は3/253/263/27の3日間にリレー方式で実施予定、とのことです。

なおPRTIMES掲載のプレスリリースを以下に貼りますので、詳細を知りたい方はご確認いただけると嬉しいです。

とりあえず、今回のホロライブID3期生のパッと見の印象としては「めずらしく全員衣装が白ベース」というのが独特で不思議な感じがします。

また、これはホロライブインドネシア的には恒例のような気もしますが、「キャラクター設定が独特で3人に統一感がない」ですね。

過去を振り返るとホロライブインドネシアの場合、1期生は「モデル兼アイドルの大学生(のちに月の女神)」「宇宙人のお姫様」「リスの女の子」、2期生は「ゾンビ女子高生(現在はゾンビアイドル)」と「受肉した短剣」と「孔雀の魔法使いのお姫様」と、以前からだいぶ統一感はなかったですが。

今回はなんと「近未来的組織の構成員」「鍛冶師」「雨を自在に操るレイン・シャーマン」ということで、統一感どころか時代感も何となくちょっとずつ違うような、そんな組み合わせになっています。
こういう傾向ってお国柄?とかが何かあるんでしょうか?


そして今回はさらに「イラストレーターさんがとても豪華」です。
全員がFGOと関わっているあたりがホロライブENあたりの人選に似てる印象ではあります。

Vestia Zeta(ベスティア・ゼータ)のイラストレーターさんは、にじさんじライバー「夜見れな」を始めとして、多数のVtuberのデザインを手掛けている「あるてら @TeraAru6262」さん。

最近のところで言うと、先日別記事で紹介した『ぶいせん』所属の個人Vtuber「屋敷シエル」とかも、あるてらさんデザインですね。
目元がとても特徴的だなと個人的には思います。

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次にKaela Kovalskia(カエラ・コヴァルスキア)のイラストレーターさんは、漫画『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』やライトノベル『デュラララ』、Vtuberだとサントリー公式Vtuber「燦鳥ノム」なんかでお馴染みの「ヤスダスズヒト @suzupin」さん。

エイベックスが手掛けたVtuberとWebアニメの企画「言霊少女プロジェクト」なんかもヤスダタダヒトさんですね。
今回の彼女はめっちゃ身長が高いデザインです。

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最後、Kobo Kanaeru(こぼ・かなえる)のイラストレーターさんは、ライトノベル『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『生徒会探偵キリカ』や、アニメ『SHIROBAKO』のキャラクター原案を担当されている「ぽんかん⑧ @ponkan_8」さん。

髪型が葛飾北斎の「富嶽三十六景」神奈川沖浪裏みたいな感じで、3D化が難しそうな見た目をしています。小さい傘も目を引くデザインです。

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ついでに彼女についてどうでもいい話ですけど、何故か今回の公式プレスリリースでは、名前のフリガナが「Kobo Kanaeru(こぼ・かなえる)」と、彼女だけひらがななのが私はどうにも引っかかってたりします。何か意味があるのでしょうか?

あと、彼女だけ何だかtwitterが面白いことになっていて、名前がツイッタートレンドに入ったと思ったら「KoboKan aer」と間違った記載でトレンドになってしまったせいで、現在彼女のtwitterは「Kobokan(インドネシア語でフィンガーボール)」のイラストが大量に貼られていたりもします。

あと、もう一つおまけで2期生のKureiji Ollie(クレイジー・オリー)が彼女のツイートに返信したツイートが日本人的に秀逸だったのでこちらもご紹介しておきます。

さて、まあなんか最後1名でだいぶ脱線した感じがする、今回のホロライブID3期生に感じたこといろいろ、でしたが。

実は私が今回一番驚いたのは何よりも「情報公開とtwitter活動開始からYouTube初配信までの期間の短さ」だったりします。


この期間において、これまでのホロライブプロダクション最速は、私の記憶が確かならば多分昨年11月のホロライブJP6期生holoX』5名の「告知日の夜に最初のメンバーが初配信」で。

今回の「告知の翌日に初配信」するID3期生デビューはそれに次いで2番目に早いんじゃないかと思うのですが。
(なんならデビュー期間の終わりは人数が少ない分『holoX』より上で、直近のライブでは全く告知を行わなかったところなんかも似ています)

そのことからは、ホロライブインドネシアよりも現時点で数字的実績では上回る結果を残している海外グループである、英語圏のホロライブENの実質的な2期生『-Council(議会)-』の「昨年夏のデビューよりも告知期間がさらに短縮された」という部分にも驚きを感じましたし。

何よりこの早さは、同じカバー社所属の男性Vtuberグループであるホロスターズが「昨年12月のライブで新メンバーの告知予告を出し、3か月後のEXPOで情報公開をし、その翌々日にようやくプレスリリースとtwitterの活動開始を始め、そこからさらにYouTube初配信までに1週間を置いた」新グループ『UPROAR!』のデビューに関する慎重な動きとはあまりにも対照的すぎるような気がします。

単純に比較しても同じ会社の動きとは思えないぐらいの差です。

その「ID3期生デビューの驚くべき早さ」と、対照的な「ホロスターズ『UPROAR!』デビューのゆっくりとした歩み」からはそれぞれ「これまでデビューを次々と成功させている女性Vtuberグループ運営へのカバー社の自信のとインドネシアでのこれまでの活動実績への信頼」と、「いまだ大きく成功したとは言えない男性Vtuberグループ運営に慎重になっているカバー社のスタンスの表れ」すら感じるような気がするのですが、さてどうでしょうか。



話はちょっと変わりまして。

私もこのnote記事の一つ前に記事を書きました、先日開催のホロライブプロダクション全体のイベント「hololive SUPER EXPO 2022」。

そのイベント期間中に開催されたホロライブとしては3回目となる2DAYSのライブ「hololive 3rd fes. 『 Link Your Wish』」の話になるのですが。


このライブを視聴した際、最も「日本人視聴者の度肝を抜いた」と私が感じたメンバーは、間違いなくホロライブインドネシア1期生「Moona Hoshinova(ムーナ・ホシノヴァ)」「Airani Iofifteen(アイラニ・イオフィフティーン)」「Ayunda Risu(アユンダ・リス)」の3名でした。

ライブ後の彼女たちの振り返り配信に寄せられた海外視聴者達からのコメントなどからも、その声は多数読み取れたように思います。

ライブでは、3名が初お披露目した3Dアバターの出来もさることながら、何より彼女たちの歌うオリジナルソングの歌唱力に対して、DAY1、DAY2共に私が見ていたニコニコのコメント欄が一瞬言葉を失う様は、他のなによりも劇的な光景だったと思います。

また、DAY2のライブ同時視聴枠で彼女たちの歌う姿を見て、これまでのいろんな出来事を思い出して思わず泣いてしまったホロライブID2期生Kureiji Ollie(クレイジー・オリー)」の姿や、

ホロライブID1期生と同時期デビューでコラボ等も頻繁に行っていた「ホロスターズ3期生荒咬オウガ」が、同じくDAY2のライブ同時視聴枠で彼女たちの歌唱中に涙をこらえきれず男泣きしてしまう姿などからも、そのドラマティックさは伝わるのではないかと思います。

1期生の彼女たちがデビューしてから、もう間もなく2年。

5か国語以上を自由に操れるマルチリンガルの才女イオフィは別にしても、日本語がほぼ話せないにもかかわらず、その持ち前の歌唱力とキャラクターで日本企業のVtuber1期生としてインドネシアでデビューを果たした、ムーナリスの実力を疑う声は、少なくとも先日のライブを見た人からは、もう上がらないことでしょう。


インドネシアは以前からVtuber激戦区で、例えばチャンネル登録者数61万人を誇る「Andi Adinata」や、同じく登録者数41万人「Alia Adelia」などを擁し、ホロライブIDより一足先に3Dライブ配信なども行っているVtuberグループ「MAHA5」。

つい1ヶ月ほど前に突如活動を再開したことが話題になった、Vtuber黎明期の2018年デビュー(なんなら初配信月はホロライブJP1期生と同じ)で、チャンネル登録者数42.5万人のVtuber「Maya Putri(マヤ・プトゥリ)」。

その他、日本になじみが深いところで行くと、登録者数26.8万人の「Hana Macchia(ハナ・マキア)」などが在籍する「NIJISANJI ID」勢など、たくさんのVtuberが存在します。

インドネシアの英語使用頻度の高さも相まって、多くの国で視聴されているケースが多いのが特徴です。

そんな激戦区の中でデビュー当初の初動がそれほど順調だった訳でもなく、また、2020年後半のMinecraftでの兎田ぺこらとの「ペコムーナ」コラボ配信などを始めとする、ホロライブJPやホロライブENなどの影響で数字を伸ばした感もかつては非常に強かったホロライブインドネシアではありましたが。

そんなホロライブID1期生のムーナ・ホシノヴァが、時期としては先日のEXPOのおよそ1か月前ほどの話題になりますが、インドネシアのVtuberで初めてチャンネル登録者数100万人を突破し、またメンバー6名がインドネシアのVtuberの登録者上位の過半数を占めるなど、今ではホロライブインドネシアがインドネシアVtuberグループの最大手になるまでに成長しています。

そのメンバー達の配信コメント欄には、かつてのように日本語コメントばかりが目立つ、などということはもうありません。


冒頭のID3期生のイラストレーターさんの豪華さに見えるカバー社の注力やデビュー期間に見えるカバー社の自信といい、ライブで見えたメンバーの実力の一端といい、数字で表れた実績といい。

まさに今、絶好調といった具合にも見える「INDONESIAのhololive」。


これから新たな3名はどんな出来事を生み出していくのか。

そして3期生を迎え、また4月にはホロライブインドネシア設立2周年をも迎える彼女たちの今後の活躍はどのようなものになっていくのか。

そしてまだ3D化されていない2期生達の3D化ライブデビュー1期生3Dお披露目配信はいつになるのか。

ホロライブIDには今後も色々な場面で、色々な出来事で楽しませてもらえそうな、そんなそれほど外れそうもない予感がする今日この頃です。


……とか、長々と時間をかけて書いていたら、いつの間にか本日Kureiji Ollie(クレイジー・オリー)がインドネシアで2人目のチャンネル登録者数100万人を達成。

おめでとうオリー!




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