hololive IDの1周年記念曲と歌リレーをのんびり楽しむ
先日(2021/04/06)ホロライブインドネシア所属1期生のメンバー3名が公開されてから丸一年経過ということで、そのホロライブインドネシアの生誕1周年を祝って、オリジナル記念曲「id:entity voices」の発表と、所属メンバー6人によるホロライブオリジナルソングのみで行う歌リレー企画「365 hari holoID Karaoke Relay Stream」が行われていました。
その様子はインドネシア語がわからない私でも十分面白かったので、今回はそちらをまとめてご紹介してみようかなと思います。
まずは4/6の日本時間で20:30から、オリジナル記念曲「id:entity voices 」の公開がありました。
インドネシア語の曲ではあるのですが、曲の歌詞が所々日本語交じりであることに加え、英語・日本語の字幕もキッチリ備えており、さらには日本語詞になっているバージョンも1コーラスですが同時に動画公開と、非常に充実した内容になっています。
日本語詞版の歌詞の一部には、ちょっとだけ日本語が「ん?」とおもう部分もあったりしたのですが、そういう部分もひっくるめて、面白い楽曲だと思いました。
個人的には、曲タイトルの「ID(インドネシア)」と「entity(実在・存在)」と「Identity(同一性・独自性)」をひっかけた言葉遊びが興味深かったです。あまり私は海外の楽曲でこういう言葉遊びをタイトルに持ってきた楽曲に心当たりがないのですが、私が知らないだけで割とあるものなのでしょうか?
さて、この「id:entity voices」発表の次、4/6 21:00からは、ホロライブID6名のカラオケリレー企画「365 hari holoID Karaoke Relay Stream」が開始されました。
トップバッターは先日チャンネル登録者数が50万人を突破した2期生、Kureiji Ollie(クレイジー・オリ―)でした。
で、そのカラオケの模様はどうだったかというと、なんかKureiji Ollieにしては珍しく終始緊張していたのが印象的な配信でした。
ちなみに歌われたのは「今宵はHalloween Night!」「Suspect」「ヒロインオーディション」そして「id:entity voices」の4曲だったのですが、特に前2曲のような早口気味の団体曲を海外の方が歌うとなると、やはり難易度は相当高そうでした。そういう意味ではテンポがゆっくりだったり母国語だったりした後半はだいぶ印象が違った感じでした。
余談になりますが彼女については、先日ホロスターズ2期生のアステル・レダとのコラボ歌ってみた動画の「エンヴィーベイビー」がとにかくカッコよかったので、興味がある方はこちらも聞いていただけると嬉しいです。
カラオケリレーに話題を戻します。2人目に登場したのは2期生、Pavolia Reine(パヴォリア・レイネ)でした。
元々、デビューからオリジナル曲持ちのメンバーという事もあって、その歌唱力の高さについても以前から予備知識はあったのですが、今回は尾丸ポルカの「HOLOGRAM CIRCUS」小鳥遊キアラの「Heart Challenger」宝鐘マリンの「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」そして「id:entity voices」と、歌われた4曲全ての歌唱がとにかく流暢で綺麗だったことに驚きました。
歌を比較することはあまりいい趣味ではないと思うのですが、彼女の歌については明らかに他の歌枠よりも原曲の解釈についての解像度が高い印象です。特に「Ahoy!!」は最近ホロライブグループ内でいろんな人が歌枠で歌っているのを耳にしますが、その中でも相当上位に入るぐらい上手だったように思います。
あと、視聴時はこのあたりで気が付きました。
このリレーを通しで見ると、この曲構成だと各枠1回と元曲、日本詞版で、トータル8回は「id:entity voices」聞くのか……と。
実際は「もっと聞くことになった」のですが。
さて、カラオケリレー。3人目は1期生、Airani Iofifteen(アイラニ・イオフィーン)の登場です。
彼女の枠では、角巻わための「愛昧ショコラーテ」、白上フブキの「Say!ファンファーレ!」、湊あくあの「あくあ色ぱれっと」そして「id:entity voices」の4曲が歌われていたのですが、割と難易度の高いホロライブのオリジナルソロ曲のでも特にテンポの取りにくい難度の曲ばかりだったこともあって、配信中何度か曲入りのタイミングを見失い、「もう一回歌いたい!」と1曲ごとに言い続け、結局最終的に「あくあ色ぱれっと」は2回歌うという、ある意味とてもカラオケらしい天真爛漫な展開になったのは、いかにも彼女らしい配信でした。
また、今回のカラオケリレーの企画立案者が彼女であることも配信中には語られていました。日頃から色々と多方面に交流を深めて、色々な企画に参加している彼女らしいエピソードだなと思います。
さて、カラオケリレー折り返し地点、4人目は1期生、Moona Hoshinova(ムーナ・ホシノヴァ)。
彼女が今回歌った曲は、なんと兎田ぺこら「ぺこらんだむぶれいん!」、AZKi「いのち」、そして自身のオリジナルソング「愛の小さな歌」と「id:entity voices」の4曲。
日本人でも歌うのをなかなかためらう仕様の早口+高音キーの電波ソング「ぺこらんだむぶれいん!」を海外の方がしっかり歌いきることも凄いですが、その後にスローテンポで情感たっぷりな曲「いのち」をきっちり歌うという、極端な選曲の温度差がとても印象的なカラオケ枠だったように思います。
さらには余った時間で「id:entity voices」をもう一回アンコールとして歌う余裕も見せるなど、このあたりの余裕はさすがIDのエース、といったところでした。
続いてカラオケリレー5人目は2期生、Anya Melfissa(アーニャ・メルフィッサ)が登場。
彼女のカラオケ枠はカラオケ音源のトラブルが頻発したのが非常に惜しい配信になってしまいました。選曲も「BLUE CLAPPER」「至上主義アドトラック」「Suspect」そして恒例の「id:entity voices」と、ホロライブJPの2月のオリジナルライブ「Bloom,」から持ってきたテンポの速い団体曲が多めだったこともあって、音源が途中で切れると立て直しが凄く大変そうでした。
あとは歌唱や曲間の雑談等でも改めて感じたのですが、彼女の日本語イントネーションに関しての精度と言いますか、理解度の高さは本当にすごいものがありますね。
過去にもホロライブJP1期生夜空メルとの複数回のコラボや、ホロライブとにじさんじのコラボ「にじホロあもあす」に一人だけ海外から普通に違和感なく参戦するなどから、彼女の「日本人っぽく喋る能力」には以前から定評があったのですが、今回の歌についても、その「日本人っぽさ」を随所に感じるものがありました。今後の歌枠にも期待をしたいところです。
そしてカラオケリレーもいよいよ最後。ラストを飾った6人目は1期生、Ayunda Risu(アユンダ・リス)。
彼女の歌唱力の高さについては、4か月前に公開されている歌ってみた動画「KING」が300万回再生を突破するなどの実績もあるのでご存知の方もそれなりに居るとは思いますが、今回のカラオケ枠でも彼女は他のメンバーとは違う見せ方で、その歌唱力の高さを見せつけました。
今回彼女のカラオケ枠で歌われた曲はアキ・ローゼンタールの「シャルイース」、宝鐘マリンの「Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆」、そして「id:entity voices」と他のメンバーよりも1曲少ない計3曲というラインナップだったのですが、今回彼女は前2曲を「一度原曲に忠実に歌い、その後にもう一度、今度は自分なりのアレンジを加えて歌う」という、ちょっと普通の歌枠では見ない手法に挑戦。
特に「シャルイース」については、架空の言語であるはずの原曲を完コピしている凄さと、アレンジで妙に艶っぽくなったバージョンで独特な雰囲気になったくだりは面白かったです。いつも他のメンバーとはちょっと違うことをやっている、彼女らしい歌枠だったと思います。
という訳で今回は、ホロライブIDの1周年記念曲「id:entity voices」と、発表に合わせたカラオケリレー企画「365 hari holoID Karaoke Relay Stream」についてご紹介をしました。全体的にとても面白かったです。
ただ、私はこの記事を書くにあたってこのリレーを通しでのんびり視聴した結果、1日に「id:entity voices」を都合9回聞くことになったり、他の曲についても複数回同じ曲を聴くことにはなったので、一連動企画として見た時の選曲や構成などについては今後の課題にしてほしいなとも思いました。
ただ「id:entity voices」自体は割と飽きない良い曲だと思います。
また、日本でにじさんじ、ホロライブ、774inc.等さまざまなVtuber事務所で見られるようになってきた「カラオケリレー配信」という文化が、いよいよ海外でも取り入れられたことにも何ともいえない面白みを感じています。
今後も、「ホロライブIDはどんなことをやってくれるのか」について色々と期待できそうな気がした今回の企画でした。