今更思い出したように「2022年Vtuber歌動画再生回数ランキング」調べてみた
というか、実際すっかり忘れてたんですが。
2022年の年始の書初めnote内で調べて、まあまあ面白い結果が出た「Vtuber歌動画の年間再生回数ランキング」を今年も調べようと思いつつ、年末年始の忙しさにかまけて、すっかり途中で放置したまま2月まで来てしまったことに、ついさっき気が付きました。
なので今回はとりあえずその在庫整理的な意味合いで、今さらですが「2022年のVtuber歌動画再生回数ランキング」について集計してみよう思います。
(2021年時の集計については下に添付したnote記事の最後らへんにちょこっと乗ってます。気になる方はどうぞ。)
では2022年の集計に入りますが、先に説明をしておくと今回集計に参照するデータは、昨年同様WebメディアPANORAに掲載の年末の記事「ユーザーローカル提供、2022年「年間VTuberランキング」発表! 1位はfilian、海外勢×ショート動画の強さが浮き彫りに」からになります。
こちらは、Vtuberランキングでお馴染みユーザーローカル社からデータ提供を受けたPANORAの毎年の集計記事なのですが、short動画や企画配信、国内外などの様々な配信について総再生回数順に十把一絡げにまとめてあるグローバルな記事です。
今回はここから見やすく歌動画だけ(short動画を除く)を抽出していこうと思います。ただし、私もほぼ知らない海外勢の曲なんかも普通に入っているので、ひょっとしたら抜けとか混入とかあるかもしれません。あくまで参考程度に見ていただければ幸いです。
あと「2022年に投稿されている楽曲で、1チャンネル1動画のみランクイン」というPANORA記事での集計方法の都合上、どうしたって昨年の序盤に発表された楽曲が多くなります。
また1カ月ぐらい集計を放置した影響で、1チャンネルで複数の歌動画がヒットした人の再生数を確認しに行くことも今回は出来ていません。なのでオリジナル楽曲と歌ってみた動画の順位付けはどうしてもごちゃまぜになります。曲タイトル、歌手以外の情報はなるべく省略して表記します。
では、やってみます。
全体のトップ10は、こんな感じになりました。
2022年は海外Vtuberの勢いがこれまでになくとんでもない年だったということが、とてもよく分かる結果になりました。
特徴的なのはまず「2021年ほどホロライブ1色ではない」というところでしょうか。2021年のPANORAの記事で見た際のベスト10では、ホロライブの歌動画は8曲でしたが、今年はそれが5曲に減少しています。
その代わりに、2021年には居なかったhololive Indonesia勢の歌動画が、10位Kobo Kanaeru(こぼ・かなえる)のオリジナル曲「Mantra Hujan」を筆頭に多数、PANORA記事のランキングに登場しているところなんかは面白い変化だなと思って見ています。
さらに、2021年の残り2曲はどちらもにじさんじの歌動画で、こちらは今年も2曲と一見変わっていないように見えますが、2021年のランクインはいずれもJPの歌ってみた動画だったところが、2022年は2曲ともENのオリジナルユニット曲になっており、ここに2022年に大きく伸びたNIJISANJI ENの勢いを反映した結果が現れているような気がします。
また、2位に入った宝鐘マリンの「I’m Your Treasure Box(以下略)」や、3位のLuxiem「Jazz on the Clock!!」、8位のぼっちぼろまる「おとせサンダー」などについては、いずれも6~7月に公開された楽曲にもかかわらず、先行公開が圧倒的有利なこのランキングの上位に食い込んでいる所も、なかなか驚かされるところです。
ちなみに、この集計方法でランキングの11位を調べてみると、なんと壱百満天原サロメ「メニメニマニマニ」という、今回紹介しているどの楽曲よりも遅い9月発表にもかかわらず、年末までに800万回近く視聴されていたという、さらなるバケモノ歌ってみた動画がランクインしたりします。
この結果には、2022年のVtuber業界の話題がどこにあったか?が非常に的確に現れている感じがあって、けっこう面白いなと思いました。
来年も機会があれば調べてみたいです。
<追記、というよりむしろ本編より手間がかかったオマケ>
さて、ここからは完全なる蛇足かもしれませんが、日頃noteを読みに来てくださってる方に需要のありそうな内容として、PANORAさんの記事のランキング(1~100位)から、国内チャンネルのVtuberに絞って歌動画(short除く)全39曲を抽出、ランキングを作成してみました。
どれも最低200万回再生以上のヒット歌動画になります。
あなたの好きな曲は入っていたでしょうか?
まとめてみた率直な感想としては、とりあえず私はどれも1回は自然と聞く機会があった曲ばっかりだなぁ……というところだったでしょうか。
あと、大体20位以降ぐらいから2022年下半期にヒットした歌動画がちらほら混ざってくるのが面白かったです。個人的には、特に下半期はにじさんじ系男性ライバーの活躍が目立った印象がありました。
他方、このランキングでは1回別の動画がバズって取り上げられているチャンネルの次点の曲なんかは完全にスルーなので、結構取り上げられなかった曲も多いなと感じたりしました。
例えば38位に入っている「DONBURA KONBURA SPEAKERS」は、カバー版のVΔLZの歌動画は甲斐田晴チャンネルでの公開だったのでランキングに載りますが、オリジナル楽曲の方の「DONBURA KONBURA SPEAKERS / Ranunculus (天ヶ瀬むゆ、先斗寧、海妹四葉 / にじさんじ)」は、他にランク内にバズった動画が掲載されていたにじさんじ公式チャンネルでの公開だったので、このランキングには次点以下として非掲載になったりしています。(多分入れるとすれば350万再生近いので20位前後には入ります。)
あと同様のケースでパッと思いつくところとしては「刀ピークリスマスのテーマソング2021 / ピーナッツくん」とかもですね。
こちらは年末に公開なので今回のランキング形式では圧倒的に不利、なのですが、仮に「1年間の再生回数」で集計さえ取れれば、ベスト10には必ず入っていた曲のように思います。
まあ、なにはともあれ、こんな感じで「あの人は何で入ってないんだろ?」がそれなりにあるおまけランキングにはなりましたが、お楽しみいただけましたでしょうか?皆様の「これ、聞き逃してた!」探しにでもお役立ていただければ幸いです。
2023年も面白い歌動画、いっぱい見れるといいですね。
<追記2>
今、この記事を読み直して、2023年もやれるかどうかなどを考えながら誤字修正等をしていたのですが。
もし仮にやったとしたら、なんとなくですが「刀ピークリスマスのテーマソング2022 / ピーナッツくん」のまみれのランキングになりそうな気がしてきました。元曲は相変わらず年末発表なので厳しいですが。
2023年2月現在、tiltok等のshort動画で色々な人やVtuber達が踊り始めたのに続き、いろんな歌い手さんが同曲のカバーを出し始めたことに、本当に毎日のように驚いていましたが、さすがに先日、同業他社のVtuberであるヒメヒナまでカバー歌ってみた動画を出したのはかなり予想外でした。
今後もVtuberのカバー動画が増え続けるようならちょっと面白いことになりそうな気がします。
あとは先日話題になった星街すいせいの「THE FIRST TAKE」動画とかは、今回の集計元のユーザーローカル社やPANORA的にはどういう取扱いになるかな?とかもちょっと気になりました。
なんにしても話題が多いのはVtuberファンとしてはありがたいことですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?