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フランス人ママ、パパから学ぶこと:その1

フランスに住み10年が経過する中、さまざまなママ、パパの我が子への教育論を聞いて見てきました。

どのフランス人両親に言えることは

子供を子供と思わず、大人と同じように接します。

1番わかりやすい行動として、生まれた時点で親子の寝る部屋は別です。

あるママに聞いたことがあります。

生まれたばかりで一緒に寝なくて不安じゃないの?

ほとんどのママは、こう答えます。

もちろん我が子を愛しているわ。ただ小さな時から1人という空間に慣れさせ独立精神を養ってもらいたい。同時に私たち夫婦としての時間、自分の時間も必要だもの。w

正直、驚きました。w

そう、生まれたからといって優先順位が子供がなんでも1番、付きっきりということはありえません。

アイスクリーム

私が電車の中で見かけた4才くらいの男の子とママの会話です。

男の子:ママみてーアイス屋さんがある!!!チョコアイス食べたーーーい!!
ママ:無言
男の子:ねえ!ママ聞こえてる?チョコアイスが食べたいよ!!僕は食べたい!

私がこの会話の後に想定した会話はこうです。

ママ:アイスが食べたいのねー。次の駅まで我慢しなさい。
とか
ママ:我慢しなさい!

息子に話した実際の会話は驚きました。

ママ:あー私もチョコアイス食べたい。今日は暑いし、今食べれたらママもうれしいなー。ダミアン(息子の名前)今から電車を止めて、ママのアイスも買ってきてくれる?ねえ?できるよね?今すぐ電車を止めて。
男の子:そんなこと僕にできるわけないじゃん!!
ママ:ママにもできないわ。苦笑
男の子:。黙る

そう、我慢しなさい!や我慢しようね!のひと言ではなく、理由、状況など

きちんと説明するのです!

そこで初めて子供自身が納得するということです。

大人の事情で一方的に言われても子供は理解できません。

実践

フランス語レベルが初級だった私は当時3才のフランスの甥から言われたことがあります。

ねえ、なんでMIHOフランス語話せないの?発音もおかしい。ママのフランス語と違う!

もう私の頭の中は、ママと違う?!そりゃあたりまえでしょ!!wとツッコミどころ満載でした。同時にピュアな3才児に言われたことで、もちろんイライラするわけもいかない&切ない気持ちになりました。

数秒ほど考え、ごめんねー。ちゃんと話せなくて。と返事をしようかと思いましたが、

彼らが普段から受けてるフランス教育方式にしました。

私:レオ(仮名)はフランスで生まれたよね?そしてママ、パパが話すフランス語でおしゃべりしたり、幼稚園の先生にも話したり、テレビもみたりしてるよね?
レオ:うん。
私:レオって日本語で話せる言葉なにかある?
レオ:柔道の先生からイチ、二、サンって数字を習ったよ!
私:すごいね!他には?
レオ:知らなーい。
私:そっかー。レオがフランスに生まれてフランス語を話すと同じく、私も日本語を話す日本で育ったの!そして今はレオが1・2・3と少し日本語で言えるように、私もフランス語勉強しているんだ!だから話し方もおかし時もあるけれど、もっとたくさんレオとお話ができるように頑張ってフランス語勉強するね!わからない時はレオが私を助けてね!
レオ:もちろん!僕が助ける!

完全に子供扱いをしていましたが、フランス式教育を彼に伝えたときは、

真剣に聞いてきちんと理解してくれました。

結果と成長

それから数か月後、家族での誕生会での驚く出来事がありました。

大人同士でふざけた会話をしているときレオのパパが私にこういいました。

(もちろんジョークの流れからの言葉です)

本当MIHOのフランス語はまだまだダメだなー。w

この会話が聞こえたレオは一目散に私たちのところにきました。

レオ:パパ!MIHOにダメなんていわないで!
パパ:(驚き。)
レオ:MIHOは日本に生まれて日本語しかわからないんだよ。パパ日本語話せるの?話せないよね?MIHOだって同じだよ。今勉強してるんだよ!
パパ:(衝撃)
レオ:MIHO心配しないで。僕がフランス語教えてあげるね!僕はMIHOをたすける!
パパ:レオMIHOにダメっていってごめんね。

ドラマのワンシーンかと思ったくらい

この会話は今でも忘れません。

涙が出そうなくらい嬉しかったです。

子供だろうが理解ができれば一人の大人と同じです!

彼らが必要としていることは理解するまでの説明、工程が必要と言うことを

パパママから学びました。


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