どら焼きプラスチック☆もんだい、、、
依頼
数年前女優・樹木希林さん主演映画「あん」がフランスでも大ヒットしました。
フランスでは
あれ以来、職場で日本人である私の存在を知るお客様から
あの映画に出ていたお菓子が食べてみたいわ!
という依頼が来ました。
どら焼きは基本和菓子職人の仕事ですが、
せっかくの依頼を断るわけにはいかない!
と思いで専門学校で学んだ全ての知識と技術を注ぎ込みました!w
(パティシエを目指してお菓子専門学校に入学した時は、1年目は和菓子も必修科目のため、当時は不満もありながら勉強していましたが、、、、まさか!こんな役立つ日が来るなんて!と正直驚きましたw 先生!ありがとうございます。)
学ぶことに無駄ってないですねー!
引き渡し
実際テイクアウト用に仕上げ、フランス人のお客様に渡すことができました。
が!!!!問題はここからですw
試食後、、、
お客様からの感想が
「初めて甘い豆を食べたが、悪くはなかったわ♪ただ残念なのは、
このプラスチックの小袋よね。紙じゃダメかしら」
と言われてしまいました。
意識の違い
フランスに住んで感じることは、
環境問題に対しての意識が高い
フランス人が多いということです。
正直作り手としては、生地が乾燥しないように
またしっとりとした状態が保てるように
あのプラスチック小袋に入れていますが、
彼女らの見る視点は違いました。
そもそも、フランス伝統菓子にはパンケーキやシフォンケーキなどのふわふわ系ケーキほぼ存在しません。
なぜなら、彼女らが好むケーキはサブレなどの食感がある物だからです。
数年前からは日本の高い菓子技術、和グルメがフランスでも浸透していますが、
スポンジ生地などのケーキを良い状態で保存するには紙素材の包装が難しい事です。
2020年、、、そしてこの先の課題
多くの食品&飲食&テイクアウト業界はまだまだプラ製品使用は多く、品質維持、ビジュアル問題とたくさんの課題がありますが、きっと5、10、20年後とプラ製品以外のパッケージの使用が当たり前になる日も遠くないと思います。
今後も色々なことが課題となっていきそうですね。