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アニメ、マッシュル-MASHLE-を見た感想

最近人気だというマッシュルをNetflixで見た。

知っている人もたくさんいると思うので、簡単に説明すると
魔法が身分を左右する世界「魔法界」を舞台に、魔法を使えないながらも鍛えられた肉体を持つ主人公、マッシュ・バーンデッドが活躍する物語である。

まぁよくある物語だ。

こんな少年ジャンプ的なストーリーは腐るほど見てきたんだけど、これまでの作品達とは少し違う点があると僕は思った。

この少し違う点、それが現代、つまり今を表している。

それは、主人公であるマッシュがほとんど苦戦しないのだ。

苦しまないし、やられないし、もうダメかも・・・

どうなる!絶体絶命のピンチ!がほぼない。

いや、厳密に言えばあるのかも知れない。

あったとしても、その絶体絶命のピンチ時間がとても短いのである。

過去のこうゆう類の作品には、その都度、もうダメかも知れない。。。。

どう考えても、負ける・・・

なんてシーンがたくさんあった。しかもそのシーンはとても長く尺を取ってあったのだ。

それがこのマッシュルでは、ほぼない。あったとしても短い。

要は、主人公である、マッシュが戦いの中で強くなるのではなく、初めからほぼ完成された状態から始まるのである。

なので、何の苦労もなく、どんどん敵を倒していく。

じゃ、マッシュは生まれてから戦うまでの間、何をしてそんなに強くなったのか?

それは筋トレだ。

異常なまでの筋トレだ。

それを戦いの場に出るまでやり続けたからこそ、初めからほぼ最強が出来上がったのだ。

え?筋トレ?

魔法って、そうゆう人間の持っているもの、要はフィジカル的なものではどうにも出来ないものなんじゃないの?

その魔法がトレーニーに負けるの?

トレーニー最強やん。。。と結論付けてしまいたくなる。

これは作者がよっぽどのトレーニーなのか、筋肉至上主義の人間なのか。

これは全国の筋肉野郎達を喜ばす結果になっていると思う。

やっぱり筋肉が最強だ!!と脳みそが筋肉で出来ている奴らが喜んでいるのが目に浮かぶ。。。(筋トレ愛好家の皆さん、ごめんなさい)

それはそうと・・・・

冒頭で僕が述べた。

少し違う点、それが現代、つまり今を表している。

この今を表しているとは何か?

それは、そうゆうめんどくさい時間は端折っている。ということだ。

主人公の泥臭い努力描写や、完膚無きまでにやられる苦痛の時間、その中で見つけ出す起死回生の一手など・・・

そうゆうものは、コスパが悪い。というかめんどくさい時間になっているんじゃないだろうか?と僕はそう思う。

ナビが出来たお陰で僕たちはわざわざ地図を広げなくて良くなり、道を覚える必要もなく、ナビの音声案内に従っていれば目的地に着く。

携帯電話の普及により、いつでも誰とでも繋がれる。

昔なら分からずに独学で時間をかけてやっていたことも、今やスマホで調べれば何でも分かる。

この余分な時間がどんどん排除されている現代に、

主人公が嘆き苦しむ時間など要らないのである。

しかし、それが全くないと物語として成立しない為に、短縮した苦労時間を一応は設けているのだ。

それが今の子供達には居心地がいいのだと思う。

私のような、おっさん。30代からすると、もっとやられろよ!

危ないかも!ってなれよ!けちょんけちょんにやられろよ!

と思ってしまう。

それと、もう一つ注目すべき点は、必ずその人物の背景に触れるということだ。

昔の漫画は、悪者は単に悪者!生まれた時からずーっと悪いやつ!以上!!

だったが、少し前から悪にもいろんな事情があり、悪になったのである。的な悪のレシピみたいなのが紹介される様になった。

そしてこのマッシュルでは、さらにそこを詳しく追求している。

悪者は家庭環境に何かしらの問題を抱えており、それが原因で悪者になった。そして悪者も結局は、愛に飢えている。又は間違った愛を受け取ってしまい悪者になってしまった。

と言うような、人物背景が流れる。

家庭環境か・・・

それも今っぽい。

なんて思いながら、おっさんが平日の昼間からマッシュルを観ている訳だ。(お前の家庭環境が一番悪い。)

そんな今が詰まっているアニメ、マッシュルを是非ご覧ください。

(お前に言われなくても見るわ)

※上文は全て、個人の偏見に基づいて書いておりますので、誹謗中傷はおやめ下さい。なんてね。









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