【随筆】アイドルでかつては教祖として神だった～教祖編～

　ごきげんよう。紺色です。前回の続きです。どうぞ。

　私はネット上でネットアイドルを自称するようになりました。しかしネットに限らずアイドルというものは何かしら活動が付帯しますね。すると突然脳裏に流れ出した音楽。

「新興宗教オレ教」

　私が好きでよく聴いていた筋肉少女帯という大槻ケンヂ率いるカルトロックバンドの曲です。そう、これだ！が再び降りてきました。

　宗教や信仰というものを、私は非常に尊いものだと思っています。純粋さと利害の発生から、時に道を誤るようなところも含めて、"人間のものである"という感覚がするからです。
　そこで、私は"プレ"宗教を標榜することにしたのです。で、プレ宗教、準宗教、とはなんぞや。となるでしょうから、説明いたします。

　プレ宗教というのは、信仰を持たなくてもその場限りでカジュアルに、且つ具体的に存在する神として、イージーな神頼みができるような宗教定義を核とした新興宗教でした。
　そんな私の宗教では創始者であり教祖・偶像(アイドル)・神・教典など、全て私(菅野紺色ex.狂已)とし、正当に宗教を信仰していても、私のはプレ宗教であり本当の宗教とは少し違うから、教義が気に入ればそれは取り入れたいものだけを取り入れて頂き、いやいやそんな選択肢すら考える気力もないよといった信者になってくれる方には全てを私に委ねて良いよ、というものでした。
　基本的にそうして私自身がコアであるため、私にとってその活動は当時の私の全てでもありました。勿論、必ずしも私を崇める必要はないけれど、まあ好きによしなにしておくれよ、という感じなのでした。

　そこが、ネットアイドルで神としての私の誕生でした。

　webサイトやGoogle+, YouTubeやサウンドクラウドでも福音的な投稿をしていました。
　ただ、私はプロモートが苦手であったのが敗因でした。オフラインで通っていたバーで知り合った方に「私宗教やってるんです！」と言い触らしそのお客様に不思議な顔をされ、優しいママさんを困らせたり、沢山の失敗をしたのです。
　そしてプライベートで私の精神がダメージを食らう事件などもあり、どんどん活動は縮小していきました。最終的には無理して強がりのような意地で宗教活動をしていました。そうなると、段々と耐えられなくなってきて、完全に私が負けていました。

　(私の本当にしたかったことって、これだっけ…？)

　そんな悩みが頭によぎりました。そこで出現した、クリスタルののちゃんとの出会いがありました。
　クリスタルののちゃんとは、ミスiD2017の家入一真、岸田メル賞をW受賞し、クリスタルのの神、教祖として活動を開始していたとてもキュートでカリスマ性のある素敵な女の子です。今は結婚して「平成墓嵐wEST」のメンバーとして活動しています。
　こんな最高な子に私が敵うわけない、友人なので、嫉妬心等があったわけではありませんが、若い彼女がこれからを、担うに違いない！私はそう「確信」し、私の教祖活動を小さく畳んで廃業したのでした。

　今私はこうしてnoteを更新するなど、割りと元気にやっているため、教祖活動の再開はあまり考えていませんが、創作活動をする有象無象のネットアイドルでありたいという気持ちから、ネットアイドルは掲げたままでいる状態です。
　自己肯定や承認欲求とは違う部分で、純粋に広いworld wide webの海で漂っていたい。そういう気持ちでいます。

　そんな訳で、今に至っているのでした。
　特にオチのある話ではなく、自己紹介の延長のようなものでしたが、ご意見やご質問あれば是非コメントをお待ちしております。