関西私鉄と関東私鉄
3月28日から3日間関西へでかけた。これは、家族の引っ越しに同伴したものであるから、お許しいただきたい。
関西地方の鉄道に何回か乗る機会があり、鉄道が好きな私は、関東と比較し楽しんだ。また、関西地方の地域的特色についても述べていきたい。
まず、最初に述べるのは関西地方の都市構造についてだ。関西には大阪・京都・神戸と3つの大きな都市が連なっており、その間は鉄道で結ばれている。阪急・京阪・阪神・JRだ。
私は、関東在住なので東京・さいたま・横浜の3つの都市を連想していた。すなわち、さいたまと横浜が東京のベッドタウンであるという考えのもと、神戸・京都は大阪のベッドタウンであると考えていた。
しかし、京阪線に乗っていて京都と大阪のあいだに明確な差を感じたことにより、この考えは変わる。関東の場合は、都市が連続しているため、さいたま市や横浜市に独自の文化を有しているとは言い切れない部分がある。結局は東京の衛星都市としての役割が大きくなってしまっており、連続して住宅地が続いており、東京一辺倒の流れが出来ている。
関西の場合は、大阪と京都の間に明確な業界が存在しているのではないだろうか。もし、京都が大阪のベッドタウンであれば、大阪から順に開発が進み、都市が連続していただろう。しかし、宇治川付近に明確な境があるので、独自の文化すなわち、大阪と京都利用側から都市の拡大が進み、ついに交わることはなかったのであろうそうしたことから京都と大阪の間に明確な差が存在し都市の形成ひいては関西地方の大きな特徴となっとるではないだろうか。
鉄道のあり方というのはその年その人たちの利用の仕方により大きくその姿は書いているものである関東には関東の鉄道関西には関西の鉄道の特徴がありまたその地域の特徴を鉄道は大きく反映している交通機関ではないが交通機関である
今回の旅行を通じ大きく感じたのは関西の鉄道は、「量より質」を実現できているということだ。関西私鉄で輸送力増強は死語になったと言われる。それもそうだ、京阪神間で複々線のJRを筆頭に2私鉄が並走していればそうなる。関西私鉄のトップの利用客数を誇る阪急梅田駅。一日48万人である。これは、東武東上線池袋駅や西武池袋線池袋駅と同レベルで、3路線合わせての数値と地下鉄直通を除いてなお50万人弱の数値を叩き出す東京が異常なのか。
しかし、鉄道が持つ交通機関の特性は大量輸送・高速輸送である。関東では、大量輸送に全振りした姿を中央線快速電車・東急田園都市線・京王線などで見ることができる。いずれも、複線の限界の一時間あたり30本弱を運転していた。特に、中央線は新宿駅で交互発着を行うなど、輸送力を限界まで追求したダイヤであった。
それに対して関西では、余裕のある輸送力を背景に、スピード勝負の文化が根付いた。阪急京都線特急・京阪線特急・新快速はいずれも転換クロスシートであり、輸送力よりも快適性に重きを置き、可能な限り速達輸送に努めている。この差に優劣は存在しない。
鉄道は、土地に根ざした土着の交通機関である。東急田園都市線に転換クロスシートを入れたら、混雑がさらに悪化するだろう。路線にあったサービス・ダイヤで輸送を提供することが鉄道会社に課せられた使命と言っていい。仮に、田園都市線に転換クロスシートを入れるようなことがあれば、サービスダウンとみなされるだろう。
関西訪問は、鉄道会社の思想・地域の交通という観点を再認識させられた。