071_ウイスキーはバカの味
3月16日(月)
22時30分
ボクと彼女は、
お店に向かうことにした。
駅からお店に向かう途中、
ボクと彼女は、
並んで歩く。
彼女の左手が、
触れるか触れないかくらいの距離
本当は触れたいけど、
触れてはいけない気がした。
ボクは、
そんな距離感を大事にしていたけど、
お店があと少しというところで、
彼女の左手を、
ぎゅっと握りしめた。
彼女も、
ボクの手を握り返してきた。
彼女の細く小さい手が、
愛おしかった。
ここから先は
648字
¥ 100