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5石目 行く末の 秋を重ねて九重に 千代までめぐれ菊の盃

先日、親戚が集まって義母の古希の祝いを行った。

還暦は十干十二支が一巡して、もとの暦に戻るという意味があり、
古希は、中国の詩人 杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」に由来している。
医療もまだ発達していない時代に、70年も生きることはとても難しいことだったようだ。

私の幼い時に記憶している70歳は、おばあちゃんという風貌だったのだが
今周りにいる70代はジムに行ったり趣味に没頭したり、インスタをしたり
とてもアクティブなことに驚かされる。と同時に、私は70代になった時あんなに元気でいられるかなと生活習慣を見直す機会にもなる。

私の密かな夢の一つに「可愛いおばあちゃんになる」というものがある。
サザエさんに出てくるおフネさんのような、誰からでも愛されるニコニコした陽だまりのようなおばあちゃん。なれたらいいな・・・

行く末の 秋を重ねて九重に 千代までめぐれ 菊の盃

宮中での菊の宴に菊の花を浮かべた菊の盃を詠んだ句を。長寿を願い古希のメッセージとして。

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